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二村から市庁へ

昨日、明洞で訪れた元祖石焼きビビンバの店、全州中央会館がコロナで閉店していたので、今日の晩御飯はどこでビビンバにしようかとネットで検索。ソウル市庁の近くに口コミ評判のよい店を見つけ、都心方面に戻ることに。

▲ スリムなメトロの自動改札機

帰りは二村からメトロ4号線。ソウル駅で1号線に乗り換え市庁で下車。紙の切符を取り扱わないためか、日本では見かけないスリムでスマートな自動改札機。

前方に変わった形のビルが見える道を行くと、

▲ 折れ曲がったビル

お目当ての韓国料理店。

▲ 韓国料理の店

まだ夕食には少し早めの時間だが、地元客で繁盛。ビビンバを注文したら、石焼きではなく野菜に生肉が乗って陶器に入って出てきた。

▲ ビビンバは石焼ではなかった


市庁からソウル駅へ

食後は、市庁からソウル駅まで、メトロで1駅間を歩いてみることに。

▲ 夜のソウル市庁舎

途中にあるのが、ライトアップされた崇礼門。夜間は閉じられている。一般には南大門と呼ばれていて、2008年の放火で焼失した後の再建。

▲ 南大門

前回訪問時には、交差点と線路を越えてソウル駅の東西を結ぶ道路があったが、改修されてこんなおしゃれな遊歩道、ソウル路7017に。車道として開通した1970年、遊歩道への改修の2017年から名付けたらしい。

▲ ソウル路7017

遊歩道から見た旧ソウル駅舎のライトアップ。

▲ 旧ソウル駅

上から見下ろす、ソウル駅前のバスターミナル。

▲ ソウル駅前バスターミナル

京釜線が、昨夜の脱線事故から復旧しているのか確認に、ソウル駅に立ち寄ってみると、

▲ ソウル駅

まだ14時台の列車が表示されていたり、

▲ KTX京釜線は大幅遅れ

出札窓口もこの混雑で、混乱は収まっていない。                                                                                                                                                       

▲ 出札窓口も混雑

ソウル駅地下ホームから、広域電鉄1号線に乗って永登浦のホテルへ。


義王の鉄道博物館

韓国3日目の午前は、ソウルから電車で1時間ほどの義王にある鉄道博物館を16年ぶりに再訪することに。永登浦を通る広域電鉄1号線は、次の九老で水原方面の1号京釜線と仁川方面の1号京仁線に分かれるが、電車の行き先表示のハングルが読めない。下車駅の義王も韓国語で何と読むのかわからず、日本人向けのソウルの地下鉄アプリは駅名が漢字表記で、ソウル中心部の駅以外はハングルの併記がない。

とりあえず入線してきた電車に乗って、車内の若い男性に英語でスォン(義王の先にある水原は以前に訪問していて、スォンと読むことは知っていた)に行くか聞いてみたら、次で乗り換えとのこと。どうやら仁川行きに乗ってしまったらしい。

九老での乗り換え時に、乗客にスォンと聞いたらOKとの返事だったが、乗った列車は急行なのか、駅を通過している。急きょネットで調べたら、下車駅の義王はウィワンと読むことがわかったので、隣の席の若い男性にウィワンに停まるか聞いてみた。スマホでサクッと調べてくれた結果、次の停車駅で乗り換えとのこと。

▲ 広域電鉄1号線で義王駅に到着

気づかずに乗っていたら水原まで連れて行かれるとこだったが、何とか義王で下車できた。背の高いホームドアに駅名が韓英中日の4ヶ国語で記載されているが、日本語は漢字(中国大陸の簡体字)の韓国語読みをカタカナ表記にしただけ。“義”を簡体字で“义”と書くのは、初めて知った。

▲ 義王駅ホームドアの駅名表記

16年ぶりに下車した義王駅。写真を見比べてみると、左側のエスカレーターのある部分が後付で増築されていた。韓国もバリアフリー化が進んでいる。

▲ 義王駅舎

駅前ロータリーは前回の写真がないが、高い建物のない田舎町の様相。

▲ 義王駅前ロータリー

義王駅から線路沿いに10分ほど歩くと韓国鉄道博物館。入口を入ったところに置かれた、外観がほぼ等しい2編成のディーゼルカー。大統領専用車(左)と随行員専用車(右)、その右の紺色は新型高速列車のモックアップ。16年ぶりの再訪問だが、これらが新たに増えた展示車両。

▲ 大統領専用車

屋根の下には蒸気機関車から各種客車、通勤電車にディーゼルカーまで、韓国の鉄道で活躍してきた車両が並んでいるが、説明を読むと日本製や日本と縁のある車両が多い。

▲ SLから客車、通勤電車まで

日本車両製の貨物用、ミカサ型蒸気機関車と、新潟鐵工所製ローカル用ディーゼルカー。

▲ 貨物用SLとディーゼルカー

川崎車両製の旅客用、パシコ型蒸気機関車。

▲ 旅客用SL

廃止された線路幅762mmの水仁線や水驪線で活躍した、日本製の蒸気機関車と韓国製のディーゼルカーと客車。前回訪問の後で屋根を設けたようで、柱が撮影には邪魔。

▲ 狭軌の蒸気機関車やディーゼルカー

本館内の屋内展示は、韓国が開発した各種高速列車や、

▲ 高速列車のパネル展示

朝鮮半島で初の鉄道、京仁線の列車の模型、

▲ 朝鮮半島最初の列車の模型

運転シミュレーターなど。画面の文字を翻訳すると、“キロと一緒に列車運転体験”。キロって、韓国鉄道公社のマスコットでしょうか。

▲ 運転シミュレーター

HOゲージのジオラマも。

▲ ジオラマ

義王の韓国鉄道博物館再訪については、こちらで詳しくご紹介しています


水仁線で仁川へ

鉄道博物館見学の後、午後は西海岸の港町、仁川に向かうことに。地下鉄アプリは1号京釜電鉄線をソウル方面へ九老まで戻り、1号京仁電鉄線に乗り換えるように指示してくるが、1号京釜電鉄線をさらに先へ進み、水原で最近全通した水仁線に乗り換えるルートで行くことに。

▲ 水原駅の地上改札

水原駅では、下車した1号京釜電鉄線は地上のホーム。水仁線は地下ホームからの発車。

▲ 水仁線の車内

水原市内を地下で抜けると地上に出て、こんな長閑な車窓。

▲ 長閑な田園風景

ソウルメトロ4号線と相互乗り入れする、広域電鉄4号線が寄り添ってきて、

▲ 高架線を並走する広域電鉄4号線

しばし並走後、漢大前駅にほぼ同時に到着。水原からここまでが、ナローゲージの時代に仁川側から順次路線を廃止してきた水仁線の1995年の最後の廃止区間であり、17年後の2012年から広域電鉄として復活して路線を延ばしたきた広域電鉄水仁線が、2020年に全通した最後の開通区間だとか。

▲ 4号線の電車

4号線の電車が先に発車して行き、漢大前からこの先、4号線の終点の烏耳島までは水仁線との併用区間。沿線には高層マンションが建ち並ぶ。

この区間には高架線に並行して、廃線になった狭軌の水仁線の線路が残っている場所があり、さらに先では鉄橋が保存され、地域の博物館に狭軌の車両が展示されていると知ったのは帰国後のこと。

▲ 沿線の高層マンション群

水仁線は、仁川市内に入ると再び地下に潜り終点の仁川に到着。例によって天井に届くホームドアで車両の写真が撮れない。

ここまで、義王から1時間半以上乗って運賃は₩2050、200円余り。今や一人当たりのGDPも賃金も、物価も日本と変わらない韓国が、交通費だけは安いのが羨ましい。

なお、最初のページの鉄道路線図には、水仁線や盆唐線をはじめ、4号線など広域電鉄の多くの路線やメトロは掲載されていない。

▲ 水仁線の仁川は地下駅

地上に出ると、目の前には広域電鉄1号(京仁)線の仁川駅。駅前には蒸気機関車のモニュメント。側面の水タンク部分に書かれたハングルにスマホをかざし、GoogleLensで翻訳すると“韓国鉄道誕生駅”。渋沢栄一が関与し、ソウルと仁川を結んだ京仁線は朝鮮半島最初の鉄道として、新橋−横浜から27年後の1899年に開通。この時の米国製C型タンク機関車をモデルにしているらしい。

▲ 京仁線の仁川駅