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仁川駅舎の左隣、ガラス張りのビルはウォルミハバヨルチャ(月尾海列車)の月尾海駅。今は埋め立てで本土と陸続きになった月尾島を、逆P字型に一周する路線で、これに乗るために仁川まで来た。
▲ 月尾海列車の月尾海駅
観光列車というより遊戯施設扱いなのか、月曜は休業日で、大人の運賃が₩8000(学割と高齢者₩6000、3歳以上の子供₩5000)と韓国にしては高い。
韓国初のモノレールとして2009年に完成し試運転までしたものの、事故や施工不良等で安全性に問題があり裁判沙汰に。2代目も初代の解体撤去や補修で資金的に行き詰まり、作り直した3代目で10年を経て2019年にやっと開業したいわくつきの物件。
▲ 待合室
ビルの3階、降車ホーム側に小さな2両編成の列車が入線。さすがは韓国、ここにもホームドアがある。軌道は中央に1本、左右に2本のガードレールで3点支持、どこから集電しているのか見えないと思ったら、どうやらバッテリー電源らしい。
▲ 列車が降車側ホームに入線
▲ 乗客が下車
乗客が下車すると、車両が乗車ホームに向かって、線路ごと横にスライドしてきた。トラバーサになっている。
▲ トラバーサで乗車ホームへ横移動
移動の途中でトラバーサが停止し、係員が降りてきて点検した後再起動。
▲ 乗車ホームへ横移動中
車体中央の両開きプラグドアの両側にロングシートがあり、後方の運転席からの視界が確保できる最後部席をゲット。
先頭には運転士が座り、前面のガラスパネルのふたを開けていた。押しボタンやスイッチ以外に、制御器やブレーキ弁らしきものがないので、自動運転の監視員なのかもしれない。
▲ 後方の運転席からの展望
トラバーサの点検のため、遅れて月尾海駅を発車すると複線の線路が続き、対向列車とすれ違い。
▲ 複線区間ですれ違い
▲ 月尾海駅に向かう列車
車内にはガイドの女性が乗務。連結面に立って沿線の案内をして、何やら乗客と盛り上がっているが言葉がわからず蚊帳の外。
▲ 連結面にガイドの女性
月尾島に向かう車窓は港湾施設や、
▲ 車窓は港湾風景
工場と倉庫群。
▲ 工場や倉庫群
並ぶのは、仁川港から自動車運搬船に乗せる輸出車か。
▲ 輸出車かな
月尾島に入り、穀物倉庫に描かれたギネス認定世界最大の壁画の横を抜けると、
▲ 穀物倉庫
最初の停車駅月尾公園駅。隣接するガラス張りの建物は、月尾海列車の車庫兼整備工場。
▲ 月尾公園駅
この先で線路が分かれ、月尾島を周回する単線区間へ。
▲ 線路が分かれる
公園に置かれた、退役した警察の警備艇を上から眺め、
▲ 警備艇が保存
急カーブの路線を行くと、
▲ 急カーブの線路
2つ目の停車駅、月尾文化通り駅では下車客も。1枚の切符で2回途中下車できるらしい。
▲ 途中駅で下車客
月尾文化通り駅を出ると、眺めの良い海沿いを走る。
▲ 月尾文化通り駅
遥か向こうに、本土と仁川国際空港のある永宗島を結ぶ永宗大橋。
▲ 本土と永宗島を結ぶ橋
小型のフェリーも就航。
▲ フェリー
海岸に面した月尾文化広場。
▲ 月尾文化広場
海の向こうには、永宗島のタワーマンション群。
▲ 永宗島の高層マンション
平和な車窓を横切る、海岸に建てられたこれは、朝鮮戦争仁川上陸作戦のモニュメント。
▲ 海岸に立つモニュメント
1950年、朝鮮戦争で北から攻め込まれ釜山まで追い詰められた韓国。マッカーサーは仁川に奇襲上陸する作戦で南北から挟み撃ち。ソウルを奪還し、補給を断たれた北は38度線以北まで撤退。
▲ 朝鮮戦争仁川上陸作戦
もとは韓国の軍事基地があった月尾島。今はテーマパークもある観光地に。
3番目の停車駅は博物館駅。
▲ 博物館駅
月尾海列車は月尾島の外周を回り、鋼材が置かれた埠頭の向こうは、本土側のフェリーターミナル。
▲ 大型のフェリーが停泊
こちらは貨物線の埠頭。
▲ 鋼材運搬船でしょうか
一周して穀物倉庫が見えてくると、
▲ 再び穀物倉庫
結局途中下車せずに、月尾公園駅まで戻ってきた。車庫内の車両。
▲ 建物内に車両が見える
月尾海列車には分岐線(ポイント)がなく、月尾公園駅と車庫や工場内の各線との間もトラバーサで移動するシステム。
▲ 車庫内でトラバーサに乗る車両