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潮州駅

下車した潮州駅のホームの向かい側に、藍色に白帯の客車。先頭の重連のディーゼル機関車まで写真を撮りに行こうとしたら、すぐに発車していった。

▲ 藍色の旧型客車

前方、機関車側の2両の客車は、車体の中央寄りに両開き2扉の通勤型。それに続く2両は両端のデッキに手動扉のある一般型の客車。2020年末の南廻線電化完成時のダイヤ改正で廃止された、台鉄最後の普快車で使われていた非冷房の客車。

▲ 藍皮解憂号

今は、旅行会社の商品として、普快車当時と同じ枋寮−台東間で運行している観光列車“藍皮解憂号”。潮州の車両基地から始発の枋寮駅へ、送り込みの回送列車らしい。この列車への乗車も検討したがスケジュールが合わず、定期列車の普快車の時代に乗車していることもあり、今回は風前の灯火となった莒光号への乗車を優先した次第。

▲ 発車していく回送列車

ホームに残された、車両基地から駅まで藍皮解憂号を引き出してきた同色のディーゼル機関車も、すぐに引き上げていった。

▲ R100型135号

潮州駅には行李房(手荷物一時預かり)は無いようだが、高架下にコインロッカーを見つけた。置物櫃というらしい。

▲ コインロッカーに預ける

使い方がよくわからない。丁度その時、乗務を終えたらしい運転士が通りかかったので、声を掛けたら使い方を教えてくれた。赤が使用中、緑が空きで、発行した暗証番号で開けるとのこと。紙をなくしたときのために写真に撮っておく。

▲ 暗証番号を発行

2014年に南廻線の枋寮−台東間に唯一残った普快車に乗りに来た時は、屏東線は複線化や高架化の工事で大きく変貌しようとしていた。10年ぶりに訪れた潮州駅は近くに車両基地が建設され、ローカル線の小駅から、実質的には台鉄の最重要路線である西部幹線の起点駅に昇格していた。

▲ 高架の潮州駅

駅舎の続きには、高架の軒下を借りるような形のバスターミナル。潮州で下車したのは、潮州機廠(鉄道工場)に隣接して2022年末にオープンした潮州鉄道文化園区に行くため。訪問時の2023年11月には屏東鉄道文化祭が開催されていて、週末限定で潮州駅と機廠の中にある職員通勤用の駅、南方小站との間でラッピングをまとった専用電車が運行されているとのこと。残念ながら訪問日は金曜のため、路線バスで向かうことに 。

▲ 潮州転運站


潮州街歩き

台東から乗車してきた莒光号と、潮州鉄道文化園区行きのバスの接続が悪く、1時間の待ち時間を活用して潮州市内の散策へ。外食文化の台湾では、朝から食堂が店開き。

店と隣の建物との間にある“摸乳巷”の看板が掛かった狭い路地が気になる。

▲ 狭い路地が気になる

台湾では鹿港の“摸乳巷”が有名だが、潮州でも偶然に見つけた。鹿港の摸乳巷では、あまりに狭い路地なので横になってすれ違おうとすると、女性のおっぱいの先がが当たってしまうことから名付けられたとの由来があった。試しに路地の中を通ってみたが、曲がりくねりながら向こうに抜けるまで、誰とも出会うことはなかった。

▲ 摸乳巷

このにぎやかな山門は、三山国王廟。

▲ 三山国王廟の門

中国大陸広東省の潮州から台湾の潮州に移住してきた人たちが、故郷で信仰していた巾山・明山・独山という3つの山の神々、“三山国王”をこの地で祀ったのが始まりだとか。

▲ 三山国王廟

日本では宗教法人になるのだろうが、看板には財団法人としている。

▲ 飲食の屋台も同居

潮州円環と呼ばれるロータリーの交差点。6方向からの道路が交差していて、中心の植え込みは六角形に。

▲ 潮州円環

 

潮州日式歴史建築文化園区

潮州日式歴史建築文化園区は、日本統治時代の建物を活用した観光施設。ここは、戦前には台湾総督府の関連機関があった場所らしい。

▲ 日式歴史建築文化園区

入口にあるのは、潮州に関するパネル展示やパンフレットを置いている案内所のようなところ。

▲ ビジターセンター

この建物は軒が深く、室内は天井を張らずに梁がむき出し。明り取りのためか屋根の一部はガラス張り。果たして、日本統治時代の建物をリノベーションしたのかは疑問。

中央にスマートボールの台が置いてあり、

▲ ビジターセンター?

隣には“忠誠愛国”と、その裏側には

▲ 忠誠愛国

“忠勇成仁”の文字。いずれも軍国主義の戦前の日本で、教育や軍隊にて重要な標語とされた言葉。こんなものに台湾の日式歴史建築文化園区でお目にかかるとは。でも横に、“中華民国三十六年五月”と記されていて、これは1947年。1945年に日本の植民地支配が終わり、中華民国による台湾光復より後になるのだけど、どういうこと?

▲ 忠勇成仁

その先にあるのが、日本統治時代に官舎だった建物。11月に桜が満開だが、これは造花。

▲ 日本統治時代の官舎

その先には、壁を白く塗り、鯉のぼりを描いて多少見栄え良くはしているものの、朽ち果てたような瓦屋根の建物が残っている。この一角には立ち入れない。

▲ リノベ前の建物?

祭りの法被を着た子供や鯉のぼり、

▲ 日本のイメージ?

招き猫に、何故か腕のある達磨、鳥居など、これが台湾の人が思い描く日本のイメージなのか。

▲ だるまに腕がある

リノベーションで綺麗になり、公開中の木造平屋建ての日本建築は、日本統治時代に官舎として建てられたらしい。裏に回ると、L型になっている。

▲ 公開中の日本建築

内部には畳敷きの部屋があり、

▲ 畳の部屋

押し入れも付いている。

▲ 押し入れ付き

他にも板敷の部屋や、

▲ 板敷の部屋

土間もある。

▲ 土間

床をガラス張りにして、床下の構造が見えるようにした部屋も。

▲ ガラス張りの床