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高雄捷運LRTの未乗区間に乗車

哈瑪星の停留所に愛河之心行き、緑のラッピングのアルストーム車が入線してきた。これに乗ってLRTの未乗区間へ。

▲ 哈瑪星からLRTに乗車

5車体連接で、台車のある1、3、5両目はクロスシート、フローティングの2両目と4両目はロングシート。

▲ アルストーム車の車内

客室と運転室を隔てるガラスにも半透明のラッピングがあり、車内から運転室越しに前方の写真が撮れない。

▲ 運転室の仕切が半透明

別のラッピング車でもこの有様。

▲ 運転席が見えない別のアルストーム車

車内の路線図(この写真は翌日乗ったCAF車のもので、何故か上が南、右が西になっている)を見ると、黄緑のLRT路線が環状に。もう全通したの?と思ったけど、中央下の愛河之心で降ろされた。台湾あるあるのフライイング。写真を拡大してよく見ると、左下(北東)の区間に“尚未通車”の透明シールが貼ってある。

▲ LRTと接続するMRT(一部のみ)の路線図(CAF車)

終点の愛河之心に到着。接続するMRT紅線の駅名は“凹子底”。同じ高雄捷運の経営なのに、MRTとLRTの接続駅の名前が全部異なる。

▲ 終点の愛河之心

交差点の向こう側の線路も、もう完成していて開通まであと1か月余り。

▲ 交差連の先は未開通

渡り線を使って折り返していくLRTの姿。2024年1月1日から環状運転になった。

▲ 愛河之心で折り返し

夕刻の通勤時間のバイクの群れ。これぞ台湾。

▲ 通勤時間のバイクの群れ


瑞豊夜市

夕食は夜市で。高雄で有名な六合観光夜市は何度か訪れているので、この日は凹子底からMRTで1駅北、巨蛋にある、観光客相手ではない地元民の瑞豊夜市に行ってみることに。

▲ 瑞豊夜市

六合観光夜市のように道路に露店が出るのではなく、交差点に面した横100m、縦50m程の土地に狭い路地をはさんで、仮設のような小さな店舗が軒を連ねている。飲食店が多いが、それ以外の業種として衣料品やゲームの店などが並んでいる。訪問時点では、まだコロナ禍から完全に立ち直っていなかったのか、一部には空き店舗もあったが、日が暮れると狭い通路に人があふれる。

▲ 賑わう夜市

あちこちの店を見て回って、火鍋の店で夕食にすることに。

▲ この店に腰を落ち着けることに

外食文化の台湾、家族での晩御飯も地元民の夜市で。熱帯の高雄は、11月末でもまだ半袖。

▲ 家族で夜市で晩御飯

何でも入りの火鍋を注文したら、店のおばちゃんに小籠包を勧められた。鼎泰豊と比べてはいけないが、十分に美味。夜市の店にはビールは置いていないので、あらかじめコンビニで買って持ち込み。

鍋の具に、日本にはないプルプルのゼリーのようなものが入っていた。その場でネット検索したら、ヤーシエ(鴨血)というアヒルの血を固めたものらしい。それなりに美味しい。

▲ 火鍋と小籠包


LRTの残りの未乗区間へ

台湾4日目は、お昼過ぎの列車で嘉義に向かうことに。それまでにMRTに乗って、LRTの東側の未乗区間の制覇に。

▲ MRT高雄駅の自動改札

MRT高雄駅の自動改札機は、ICカードと現金で買うコインのようなトークン、クレカのタッチ決済、スマホの画面に表示するQRコードの読み取りと、それぞれに対応するセンサーを1台に装備。台鉄と違って紙の切符は存在しない。

▲ ICカードとトークン、QRコードにクレカのタッチ、

MRT紅線から美麗島で橘線に乗り換え。LRTとの接続駅は文化中心または五塊暦。MRTの両駅のほぼ中間にLRTの始発、凱旋公園の停留所がある。ここも、未開通部分の線路は既に完成している。

▲ 凱旋公園の未開通部分

凱旋公園で、折り返しの発車を待っていたのは開通時から運行しているCAF車。

▲ 凱旋公園の停留所

路線延長時に増備したアルストーム車と同様に、5両連節で台車のある奇数号車がクロスシート、フローティングの偶数車はロングシート。

▲ CAF車の車内

広告ラッピング車だが、アルストーム車と違って客室と運転室の間は透明ガラスで前方がよく見える。

▲ 運転席背面が透明ガラス

沿線は芝生軌道。停留所で標準色のアルストーム車が急速充電中。

▲ 車内から前が見える

折り返しのポイントを設置している部分は石畳。

▲ ところどころに渡り線

高架で愛河を渡った真愛碼頭で下車。この先で高架線から地平に降りると、前日訪れた旋回橋のある駁二大義。

▲ 真愛碼頭の停留所

愛河に架かる橋を渡るLRT。右隣りに並行して歩行者と自転車用の橋。

▲ 愛河を渡る橋


愛河畔を 高雄市立歴史博物館へ

真愛碼頭の停留所から地上に降りたところに立つ、高雄のくまモンこと“高雄熊”。決してパクリではなく、熊本県、台湾観光局、高雄市政府が協力して誕生したキャラだとか。その背後にはLRTが愛河を渡る橋。

▲ 愛河畔に立つ高雄熊

愛河沿いの遊歩道を散策。対岸に建つ茶色のビルは、36年前に初めて高雄を訪れた時と、19年前に初めて鉄道で台湾を一周した時に泊まった国賓大飯店。今では高層ビルの谷間に沈んでいるが、当時はこの付近の河畔で一番高い建物だった。

▲ 愛河河畔の国賓大飯店

目的地はここ、高雄市立歴史博物館。日本統治時代の高雄市役所、その後の高雄市政府の庁舎が市の歴史を伝える博物館になっている。

▲ 高雄市立歴史博物館

天井のプロジェクタから、正面と左右の壁面のスクリーンに映し出す高雄市の歴史は見ごたえがあった。

▲ 日の丸が翻る日本統治時代

▲ 戦闘機が飛ぶ戦時中

▲ 台湾光復後の高雄駅舎

▲ 共産党との内戦に敗れた国民党が台湾へ

▲ 戒厳令下の国民党一党独裁時代

▲ 民主化された現代の台湾(MRT美麗島駅)

二二八事件に関する展示もあった。日本の統治が終わった1947年2月28日、中華民国台湾省で中国本土から来た外省人と本省人(台湾人)が衝突、国民党政府の弾圧で多くの犠牲者が出た事件。1949年12月、毛沢東に敗れた蔣介石の国民党政府が台湾に入り、その統治が続く中で事件についてふれることはタブーとされてきた。実態が明らかになったのは戒厳令が解除され、台湾が民主化した1980年代後半以後のこと。

▲ 二二八事件に関する展示会場

▲ 二二八事件を伝えるパネル

▲ 模型で伝える高雄市政府前の惨状

※ 次回は嘉義から森林鉄道で阿里山に向かいます。