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池上から台東へ

池上で莒光号と交換する、台東行きの新自強号に乗車。

▲ 新自強号が到着

台東が近づくと、車窓に台東機務分段。R100型ディーゼル機関車の向こうに、2020年末の電化前の南廻線の主力車種、ディーゼルカーの自強号の姿がチラッと見えた。

▲ 台東機務分段

ターンテーブルは、ディーゼル機関車の方向転換に現役。

▲ ターンテーブル

最後は台東線の普快車で使われ、2014年の台東線電化時に引退した、多数のDR2700型ディーゼルカーが今も留置。

▲ 多数のDR2700型

台東駅に到着。これは隣のホームから、花蓮経由で台北方面に向かう新自強号。

▲ 台東駅

 

台東駅

駅は台東の市街地から遠いが、翌日早朝の列車に乗るので、宿は駅近くのB&Bを押さえている。まずは、駅の窓口で翌朝の莒光号の切符を購入。

▲ 出札窓口

ここでも改札口には、自動改札機とは別にTPASSの読み取り機を設置。

▲ 改札口

駅構内の鉄道グッズの店、台鉄夢工場。足元の床面には台鉄便當を投影。

▲ 台鉄夢工場

先ほど立ち寄った悟饕池上飯包の駅弁も、保温容器の中に並んでいる。

▲ 池上飯包

台鉄夢工場では、マグカップなどのよくある商品に加え、新自強号の一卡通。一卡通は台北の悠遊卡に対する高雄など台湾南部のICカードだが、チョロQタイプのEMU3000型。厚みがあり、これを自動改札にかざして乗車するために持ち歩くには不便だと思うが。

▲ 造型一卡通(ICカード)

ディーゼル機関車や電気機関車、莒光号の客車の模型。1両だけ、既に廃止されたが水色の復興号塗色の客車も。

▲ 莒光号の模型

蒸蒸日上は、中国本土に近い台湾領、金門島でつくられた高梁酒。日本円で2万円を超えるが、蒸気機関車CK101号の容器に入っているらしい。

▲ 金門島で製造された高粱酒

駅舎の外にはコンビニ。台湾のセブンイレブンの独自のキャラクタ、OPENちゃんがお出迎え。

▲ 台湾のセブンイレブンのキャラクタOPEN小將

台東など台湾の東海岸は、少数民族が多く住むところ。原住民の船も展示されている。

▲ 原住民伝統の船

台東駅に近いB&Bまで、荷物を置きにいった。すぐ近くには台東棒球場。立派な球場だが、台東をはじめ東海岸の都市には中華職業棒球(台湾プロ野球)の球団はなく、プロの公式戦には使われていないらしい。

▲ 台東棒球場

日本統治時代に孤立した路線として建設された花蓮−台東間の台東線は、1982年に軌間を762mmから1067mmへ改軌して、北廻りで台北から列車が直通。中央山脈を越え、西海岸の枋寮につながり台湾を一周する南廻線は、台東市郊外の卑南(後に台東新と改称)から分岐することになり、台東新−台東間は盲腸線に。この区間は1992年の南廻線全通後の2001年に廃止になり、台東新駅を台東駅に改称した。南廻線の電化の完成は2020年。

 

▲ 台東駅

台東駅前にある、南廻鐵路紀念公園で時間つぶし。台東市内の中心は駅から6km先の旧台東駅周辺。台東駅前から旧駅と同じ場所にある台東轉運站(バスターミナル)行きのバスは、経由地の異なる順行と逆行を合わせても30分〜1時間間隔。

▲ 南廻鐵路紀念公園


バスで旧台東駅へ

やっと時間になり、駅前にやってきた普悠瑪客運は何とマイクロバス。この区間は台東市内のメインルートだと思うのだけど。

▲ 台東轉運站行きのバス

でも、乗客は私1人だけなのでこの大きさで十分。悠遊卡を乗車時と下車時に読み取り機にタッチ。運転手の趣味か、演歌をガンガンかけ、市内をグルグル遠回りしていると、途中の郊外のバス停でもう1人乗ってきた。

▲ バスの車内

バスは、距離の割には時間を要した。終点の台東轉運站で下車すると、目の前に台東旧駅の改札口が残る。

▲ 旧台東駅

 

台東鉄道芸術村

台東新から台東間が廃止されて3年後の2004年にここを訪れたときは廃線跡が広がっているだけで何もなかったが、今は台東鉄道芸術村として整備されている。線路上には、1982年に1067mm軌間に改軌される前、762mmのナローゲージの時代に花蓮と台東の間で運行していたディーゼルカー、光華号の付随車が3両保存されている。池上の悟饕池上飯包文化故事館の保存車両と同形式。改軌後は車輪を線路幅1067mmに合わせ、客車として使われた。車体幅が狭いのでドアの下のステップが張り出している。

▲ 保存車両

かつては、駅の広い構内に扇形庫もあったのか、芝生の広場にターンテーブルだけが残っている。

▲ ターンテーブルが残る

線路は撤去されている部分のあるようだが、方向転換の三角線が残っている。

▲ 旧台東駅構内

芸術村として、こんな大きな顔も設置。原住民を表現しているのでしょう。

▲ 原住民の像

駅構内の一部はバスターミナルとして活用。台東から各方面への長距離バスも発着している。

▲ 台東轉運站

旧駅舎から台東(新)駅方面は、鉄花村として再開発。子供が描いたような提灯がぶら下がり、

▲ 気球型の照明?

コンテナを4段に積み上げたTTstyle原創館。平日の人通りは少ない。

▲ コンテナを使った店舗の鐵花村

防空壕らしき、地中に埋まった煉瓦とコンクリートの施設の上にこんなキャラ。

▲ 防空壕にこんなキャラが乗る

腕木式信号機や給水塔、小さな機関庫らしき建造物も。背後の山に塔が立っているので行ってみることに。

▲ 腕木式信号機と機関庫