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西門から北門

南京三民駅に戻り、MRT松山新店線で台北の渋谷といわれている西門へ。遅い昼食は、モツ入りにゅう麺の阿宗麺線で。賑わっているけど、昼食時間を完全に外れているので、幸い長い行列はなし。

▲ 西門の阿宗麺線

この店、以前から食べるスペースは用意されていない。やむなく前の道路で立ち食いしようとしたら、ベンチの人がお尻をずらして腰を掛けられるスペースをつくってくれた。台湾の人は優しい。

▲ モツ入りにゅう麺の阿宗麺線

食後は、台鉄の縦貫線が地下化された跡の大通りを北へ、北門に向かうことに。台北駅方面へ、東に曲がる交差点で線路を見つけた。敷石の間には、手前から高雄驛、台南驛、嘉義驛などを描いた石板が埋め込まれている。カーブもきついので、列車が走っていた線路ではなく、後から作ったものでしょう。

▲ 交差点に線路が

交差点を曲がる路線バスのラッピング広告は、シャープを買収した鴻海精密工業の創業者で、実業家の郭台銘。この3ヶ月後に行われた台湾の総統選挙に向け、広告バスを走らせていたようだが、支持が広がらなかったのか立候補を取りやめている。

▲ 郭台銘のラッピング広告

交差点の脇に建つ北門、正式名称が承恩門は、かつて台北府城に5箇所あった門のうち北側にあって、現役当時の姿をとどめる唯一の門で国の第一級古蹟。

その左の4階建ては台北郵便局。日本統治時代の1930年に3階建てが完成し、戦後に4階部分を増築。内部に郵政博物館台北北門分館があるので、後で行ってみようと思ったが、時間切れでまた次回まわしに。

▲ 北門(右)と台北郵便局(左)

 

国立台湾博物館鉄道部パーク

北門と郵便局の向かいにあるのが、コロナ禍の2020年7月にオープンした、國立臺灣博物館鐵道部園區(国立台湾博物館鉄道部パーク)。台北駅に近く、先ほど訪れた台北機廠に移るまで鉄道工場があったところ。1階が煉瓦、2階は木造の優美な建物は、日本統治時代は台湾総督府鉄道の、戦後は台湾鉄道管理局の庁舎として、1993年に新しい台北駅の中に移転するまで使われた後、リノベーションして2020年から、台湾の鉄道の歴史を伝える国立台湾博物館鉄道部パークとなったもの。

▲ 国立台湾博物館 鉄道部パーク

実物の車両はないものの、莒光号の客車の一部や、

▲ 莒光号の車内のモックアップ

木造駅舎の出札窓口や改札口も再現。

▲ 駅舎の窓口や改札

事務室内には、タブレット閉塞器も置かれている。

▲ タブレット閉塞器

1918に建てられ、1992年に台北市政府が第三級史跡に指定した、この建物をそのものが文化財。

▲ 建物が文化財

縦貫線が地上を走っていた頃の台北駅周辺を再現したジオラマ。右上には、国立台湾博物館鉄道部パークとなった、台湾鉄道管理局庁舎もある。高雄方面に向かう線路が左に大きくカーブするところが、先ほど交差点で路面に線路のあった場所。

▲ 鉄道管理局調査付近のジオラマ

地上時代の台北駅とターンテーブルを囲む扇形庫のある機関区。

▲ 台北駅と機関区のジオラマ

国立台湾博物館鉄道部パークについては、こちらで詳しく紹介しています

 

台北駅

国立台湾博物館鉄道部パークの見学を終え、近くの台北駅へ。駅舎の外には、かつてナローゲージの路線だった、東海岸の花蓮と台東を結ぶ台東線で活躍した、蒸気機関車とディーゼルカーが展示されている。

▲ 台東線の蒸気機関車とディーゼルカー

駅舎の中の大ホールには、クリスマスの飾り付け。

▲ 台北駅のクリスマスツリー

翌朝の台北から順行(右回り)で池上まで、台鉄の新自強号のチケットは、あらかじめ日本からネットで購入していたが、事前に紙の切符と交換する必要がある。窓口が空いていてよかった。

▲ 台北駅の発券窓口

 

寧夏夜市

中山のホテルに戻ってチェックイン。夕食は、歩いて行ける範囲にある寧夏路の夜市へ。看板の出ている付近は人影はまばらだが、

▲ 寧夏夜市の通りの入口

屋台が並ぶ通りは平日なのにこのような大混雑。

▲ 混み合う寧夏夜市

以前に食べたことのある台湾名物、蚵仔煎(牡蠣オムレツ)の店など、この行列。前回は並ばずに入れたのに。

▲ 蚵仔煎(牡蠣オムレツ)の店の行列

何とか座れる席を見つけたこの屋台で、

▲ 夏夜市の屋台

看板にある米粉炒と生炒魷魚羹を注文。

▲ 米粉炒と生炒魷魚羹

もう一軒、別の屋台で魯肉飯と燙青菜。これだけ食べて日本円換算865円なので、夜市を利用している限り円安も怖くはないが、何処にもビールを置いていないのがちょっとね。コンビニで買って持ち込めばいいのだけど。

▲ 魯肉飯と燙青菜

ホテルへの帰り道で、4日後の土曜夕刻の阿里山から嘉義へ、最終便のバスの切符を買いに全家便利商店(ファミマ)へ立ち寄り。

▲ 全家便利商店

ファミポートのタッチパネルの漢字を拾い読みして、乗る路線とバスを指定。プリントしたQRコードを持っていくと、レジの小姐が切符を発券してくれた。ついでにビールもゲット。

▲ ファミポートでバスの切符を購入

※ 次回は、台北駅から新自強号で池上に向かいます。