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ルクソール駅

翌朝目が覚めると、列車はサトウキビ畑の中を走っています。ボーイが朝食を運んできてくれました。あと1時間ほどでルクソールに到着するとのことです。やがて街が近づき、人々の姿が見え始め、ロバや自転車が列車の通過を待つ踏切をわたって、列車はルクソール駅に到着しました。

ルクソール市内の踏切 ルクソール駅ホーム
ロバと自転車が列車の通過を待つ踏切 ルクソールに到着したワゴン・リの編成

駅のホームは狭く、下車した観光客でいっぱい。当時は腕木式の出発信号機もありましたが、今ではもう見られなくなったそうです。駅の正面に出ると、真新しいオベリスクが建っていました。

ルクソール駅ホーム ルクソール駅正面
ルクソール駅の狭いホームの向こうに腕木式信号機 ルクソール駅

ルクソールは、今から4050年から2660年前までの中王国時代から新王国時代に、首都テーベとして栄えたところです。ナイル川の東には生活の場であった大神殿がそびえ、ネクロポリス(死者の街)と呼ばれた西側には歴代王家の墓があります。

 


カルナック神殿

ルクソール駅から北へ少し行くと、1辺が500mの日干し煉瓦の城壁に囲まれたカルナック神殿があり、参道では羊の頭をもった数多くのスフインクスが出迎えてくれます。歴代の王が戦勝と繁栄を祈願して、1500年にわった建設は偉大なファラオ、ラムセス2世の時代に完成しました。

その中の大列柱室には、直径が2m、最大高さ23mの石柱が134本も建ち並び、壁面も含めトトメス3世がアジアからアフリカに遠征し、王国の領土を広げた功績や戦いの様子を彫り上げた象形文字やレリーフが施されています。

スフインクスの並ぶカルナック神殿 カルナック神殿の大列柱室
カルナック神殿の入口 100本以上の列柱が立ち並ぶ

石柱のはるか高いところに、NAPOLEONの文字が刻まれています。ナポレオンのエジプト遠征当時は、神殿は砂に埋もれていたそうで、落書きもナポレオンのものとなると歴史的な価値が出てくるのでしょうか。

カルナック神殿に建つオベリスク 列柱の1本にNAPOLEONの名
トトメス1世のオベリスク ナポレオンがエジプト遠征時に残した落書き

一旦神殿の外に出てさらに進と、聖なる池があり、トトメス1世のオベリスクと、ハトシェプスト女王のオベリスクの2本が天に向かってそそり立っています。

夜の遺跡にスポットライトをあてながら行われる“音と光のショー”は、見る人を古代のロマンに導いてくれます。今では週に1回、日本語の講演もあるそうです。

 


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