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旅の車窓から エジプト カイロ・ルクソール・アスワン編 |
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エジプトの旅
1991年の年末に7泊8日のパッケージツアーで、エジプトに行きました。今では日本から撤退してしまいましたが、当時は成田からアテネにバンコク経由で南回りの直行便を飛ばしていた、ギリシャ国営オリンピック航空を利用したため、アテネでの乗り換え時間を利用してスーニオン岬を観光し、カイロ空港に降り立った時は日本を出てから30時間以上が経過していました。
エジプト・アラブ共和国はアフリカ大陸北東部に位置し、北は地中海、東は紅海とスエズ湾にのぞみ、中東部をつらぬいてナイル川が北流しています。ナイルの賜物といわれるエジプトは、世界最大の古代文明発祥地のひとつで、紀元前3200年からその存在がみとめられています。国土の大半は砂漠で、人口6000万人の99%はナイル川によってもたらされた国土全体の4%にも満たない狭い範囲肥沃な大地に生活し、また、ピラミッドをはじめとする古代の遺跡もナイルの流域に分布しています。
左のエンジンと右下の窓枠が邪魔をしていますが、南部のアスワンから首都カイロに向かうエジプト航空の国内線から地上を見ると、中央を左から右に流れるナイル川に沿ったごく狭い幅に緑の大地があり、その先は広大な砂漠となっていることがよくわかります。
当時の8ミリビデオからキャプチャーした映像を多数使用しています。不鮮明な写真がありますが、ご容赦下さい。
※ 8ページの末尾にそれぞれリンク先を設けています。
詳しく知りたい方はご利用ください。
首都カイロ
ナイル川の下流に位置する、首都カイロの人口は約700万人、アフリカ最大の都市です。市の中心部は、ナイル川の中州であるケジラ島とその東側の現在の市の中心である新市街、そこからナイル川を少し南へさかのぼった東岸のカイロ発祥に地オールドカイロ、新市街の南東側の川から少し離れたイスラム地区に分けられます。
新市街のラムセス・ヒルトンホテルの部屋からナイル川の中州のケジラ島を見ると、高さ187mのカイロタワーがそびえていました。でも、スモッグでその15kmほど先にあるはずのピラミッドは見えませんでした。
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ホテルから見たナイルの中州とカイロタワー | ムハンマド・アリ・モスク |
砂漠に水を吸収されるからでしょうか、カイロ市内を流れる大河ナイルの川幅は、隅田川よりは広いものの、荒川並みと見受けました。
モスクの建ち並ぶイスラム地区
バスでいくつものモスクのある、旧市街のイスラム地区に向かいます。巨大なドームと2本の高いミナレットを持つムハンマド・アリ・モスクは、カイロ市内を見下ろす小高い丘の上に立っています。お祈りの時間以外は私たち異教徒も中を見学でき、女性でも頭にスカーフの強制はありません。靴を脱いで入ると赤い絨毯が敷かれており、天井からは豪華なシャンデリアがさがっています。見学に来た女子高生の日本とはあまりにも異なる服装に異国のイスラム文化を感じます。
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ムハンマド・アリ・モスクの内部 | カイロ市内 右にスルタン・ハサン・モスク |
ムハンマド・アリ・モスクの裏庭から、カイロ市内を一望に見渡せます。すぐ隣には、ピラミッドの外装石をはがしてリサイクルしたといういわく付きのスルタン・ハサン・モスクがあり、高さ90mのミナレットがそびえています。