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ギザのピラミッド

古代エジプトでは、ナイル川の西岸、太陽の沈む方角は死者の町と考えられてきました。タハリール広場からナイル川をわたると、カイロの隣町ギザです。しばらく行くと、市街地の向こうに今から4500年前の古王国時代に造営されたピラミッドが見えてきます。クフ王カフラー王メンカウラー王のギザの三大ピラミッドです。最も大きなクフ王のピラミッドの高さは137m。写真で見ると、砂漠の中に立っているように写っていますが、実際にはすぐ近くまで市街地が押し寄せてきています。

近くから見るピラミッドは、大きな石が積み重ねられ、表面はたゴツゴツした形をしています。カフラー王のピラミッドの頂上近くにのみ外装石が残っていますが、表面をきれいに覆っていた石はイスラム時代にカイロのモスクの建設等に利用されるためにはぎ取られてしまったそうです。

クフ王のピラミッド スフインクスとカフラー王のピラミッド
一番大きなクフ王のピラミッド スフインクスとカフラー王のピラミッド

クフ王のピラミッドの内部が閉鎖中だったため、一番小さなメンカウラー王のピラミッドに入りました。内部には通路や階段があり、玄室には石棺のみが置かれていたと思います。

ピラミッドの周りには、観光客目当てのラクダがたくさんいます。ちょっと一緒に写真だけなどと思ってはいけません。彼らはそれが生活の糧です。しっかりモデル料を要求されます。無理矢理ラクダに乗せられないよう、お子さんには特に気を付けましょう。

ピラミッドの内部     ギザの夕焼け ピラミッドのシルエット
ピラミッドの内部     ギザの夕焼け ピラミッドのシルエット

古代の紙、パピルス売りをはじめとする土産物売りも次から次へと近づいてきます。“ゼンブデ・センエン”と言う子供からラクダの人形を1000円で8〜9匹まとめて買い、同行の人に分けてあげました。数年後にアメリカラスベガスのピラミッドをかたどったルクソールホテルの売店では、同じものが数十倍の値段で売られていました。でも、鞄の中で1匹がパンクしてひどい目に遭いました。中には、砂漠の砂が詰まっていたのです。

 


ギザ駅から乗車

ロバの牽く果物屋台のおじさんからオレンジを仕入れ、ピラミッドの夕焼けを見ながらカイロから南へ、ナイル川の上流680kmにあるルクソールに向かう夜行列車に乗るため駅に急ぎます。

ギザ駅

カイロ行き列車
神殿を模したギザ駅 カイロ行きの列車

着いたところはギザ駅。始発のラムセス中央駅からナイル川を渡った所にある、相対式のホームが2面だけの中間駅です。まもなく、向かいのホームにディーゼル機関車に牽かれたカイロ行きの長い編成の列車が入線してきました。

カイロ行きの客車 カイロ行き列車最後尾
カイロ行きの客車 カイロ行きの最後尾は半室電源車

カイロ行きの旅客列車は、日本の10系軽量客車(もう今ではありませんが)によく似た座席車です。アルミサッシの2段窓で、連結器はバッファを備えたねじ式、貫通幌はゴムのヨーロッパタイプです。最後尾は半室電源車のような車両でした。

 


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