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エジプト考古学博物館

市の中心、タハリール(解放)広場に面したエジプト考古学博物館に向かいます。古代エジプトのコレクションではもちろん世界一。2階にはツタンカーメンの部屋があります。ルクソールの王家の谷で、1922年にイギリスの考古学者ハワード・カーターが墓を探し当て、盗掘を免れたミイラと副葬品見つかった20世紀の歴史に残る大発見です。

電車通りのエジプト考古学博物館 ツタンカーメンのミイラの納められていた棺

ツタンカーメン(紀元前1343〜1325)は、義父イクナートンの跡をつぎ、わずか9歳で王になり、18歳で権力争いに巻き込まれて死んだといわれています。歴代エジプト王朝の王の中では目立たない存在ですが、黄金のマスクをはじめ、棺、玉座、寝台、装身具などの副葬品の豪奢さは目を見張るものがあります。

     
ツタンカーメンの黄金のマスク       若き王と王妃のレリーフの彫られた黄金の玉座

ミイラは3重の棺に納められていました。最も内側の金の板でできた棺と中間の木製に金箔を張った棺は、ミイラが付けていた金の板をたたき出して作ったマスクとともに、エジプト考古学博物館に展示されています。一番外側の棺は王家の谷にあるツタンカーメンの墓の玄室におかれているそうです。

儀式に用いたであろう黄金の玉座の背ずりには、若き王と王妃のむつまじい姿が彫られています。


カイロの市内交通

新市街のタハリール広場はカイロの市内交通の中心で、地上には市電(今は廃止になりました)とバス、タクシー、自家用車から馬車までが行き交い、地下にはオールドカイロと国鉄のカイロの中心駅であるラムセス中央駅をつなぎ、郊外に足を延ばす地下鉄サダト駅(前大統領の名前)があります。

地下鉄の路線図はこちらをご覧ください

市の南部ヘルワンから市の中心を通り北東部のイルモルグに至る地下鉄1号線は、フランスの手で1987年に開通したものです。アルストーム社製のスマートな電車は都心部だけが地下になっていて、国鉄ラムセス中央駅(地下鉄は現大統領の名前ムバラク駅)の先で地上に現れます。

カイロの地下鉄 カイロの市内バスターミナル

現在では、日本が建設した市北部のショブラから市の中心部を通りナイル川をくぐって西岸のギザに至る2号線も開通しており、こちらは冷房完備で快適だそうです。そういえば、2000年に徳庵の近畿車輛のそばを通るJR学研都市線の車内から、アラビア文字の数字で車体番号が書かれた、下の写真と同じ塗色の電車を見かけました。

地下鉄の先頭車は女性専用車だそうです。男性の方、ご注意ください。