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古代ローマ帝国から何千にもわたる人類の歴史が、何重にも積み重なった都市ローマ。2003年に2日間かけてゆっくりと見てきましたので、ここでは94年に訪れたときの写真を少しだけ紹介しておきます。
観光客でいっぱいのトレビの泉 | 真実の口のあるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会 |
トレビの泉はいつも大勢の観光客で賑わっています。泉を背にして肩越しに後ろにコインを投げ入れると再びここに戻ってこれるとの言い伝えがありますが、私の場合は真実です。真実と言えば、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会の壁に真実の口があります。嘘つきが口に手を入れると噛みつかれて抜けなくなるとの言い伝えがあり、多くの観光客が手を入れるもので、口が摩耗して広がってしまったそうです。教会の外観を紹介しておきます。
コロッセオそばを走るオレンジ色のローマの市バス コンタンティヌス帝の凱旋門 コロッセオは、紀元1世紀につくられた円形競技場で、剣闘士の戦いや、猛獣と奴隷の戦いがくり広げられ、観覧席ではローマ市民が熱狂したとか。中にはいると地下の舞台裏の構造もよく見えます。
すぐ隣にあるのが、コンスタンティヌス帝の凱旋門。4世紀に戦勝を記念して建てられたという。パリの凱旋門は17世紀にナポレオンがこれを真似て建てたたとか。
ローマの地下鉄は、市の北西から南東に走る赤いA線と、北東と南西を結ぶ青いB線がテルミニでXの字型に交差しています。わずか2本ですが、B線がコロッセオを、A線がスペイン広場やヴァチカンを通っているため、観光には結構使えます。今では、車体に凄まじいまでの落書きをされた車両ばかりですが、この頃はまだ綺麗な姿 で走っていました。
今はもうない四角い旧型の2000型 | 8000型のボギー車も姿を消した |
一方、市電もテルミニ駅やヴァチカン、コロッセオの近くを通るのですが、これらを相互に直通で結ぶ系統はなく、乗客に観光客は少なく地元民の足として活躍しています。この頃は、旧型の四角い2000型や丸みのあるボギー車の8000型が活躍していましたが、今では低床の連接車に置き換えられ、旧型で残っているのは連接の7000型だけのようでです。
テルミニ駅横の7000型連接車 | 赤い地下鉄A線の電車 プラグドアになっている |
カトリックの総本山、サンピエトロ寺院のあるバチカン市国は面積0.4平方キロ余りの世界一狭い独立国です。と言っても国境の検問所はありません。地下鉄A線のオッタビアーノ駅で降りて市電の線路に沿って1停留所歩くと、 いつの間にかバチカン市国に入国しています。
サンピエトロ寺院 手前にエジプトの神殿にあったオベリスクが建つ | 半円形の回廊の上から聖人が見守るサンピエトロ広場 |
キリストの使徒聖ペテロが皇帝ネロの迫害を受けて殉教した墓の上に、17世紀に完成したのがサンピエトロ寺院で、その前には半円形の回廊の上から聖人が見守るサンピエトロ広場が広がります。寺院の中にあるミケランジェロの傑作“ピエタ(悲しみの聖母像)”思わず見とれてしまいます。
ミケランジェロ作 ピエタ | システィーナ礼拝場の天井画 中央左が“アダムの創造” |
隣接して歴代法王が収集した美術品などを納めたバチカン博物館があり、ラファエロの間にかれたアテネの学堂やミケランジェロが描いたシスティーナ礼拝堂の天井画 、天地創造など必見です。早起きをして地下鉄で駆けつけ、オープン前からチケット売り場に並べば、比較的楽に鑑賞できます。