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ミラノ市内の見所は、大聖堂ドゥオモを中心に環状道路にそって半径1kmの円を描くと、その中に入っています。
北東にあるスフォルツァ城は、15世紀に建てられたミラノルネッサンス期の宮殿。門をくぐると広い中庭があり、博物館にもなってます。
スフォルツァ城からドゥオモに向かう途中に、18世紀に建設され、世界のオペラの殿堂として名高いミラノスカラ座があります。下は'94年の写真ですが、2003年夏には外壁の補修のためかシートで覆われていましたが、今ではきれいになっていることでしょう。
スフォルツァ城 | 電車通りに面したミラノスカラ座 |
電車通りを横断したところがスカラ座広場。ここに立派なアーケードが口を開けています。19世紀につくられたヴィットリオ・エマヌエーレII世のガッレリアです。カフェやミラノブランドの有名店がならび、ガラス張りの天井で内部は明るく、床は見事なモザイクです。
エマルエーレII世のガッレリア | ガラスの天井モザイクの床 アーケード内部 |
アーケードを抜けると広いドゥオモ広場に出ます。目の前に建つのがミラノのシンボル、大聖堂ドゥオモ。大理石の外壁に、屋根を飾る尖塔、14世紀に着工してから500年の歳月をかけて完成したとか。ステンドグラスを通した光が差し込むドゥオモの内部は、何本もの太い柱に支えられたアーチ型になっています。
ミラノの中心に建つドゥオモ | ドゥオモの内部 |
上は'94年の写真ですが、2003年の再訪時には外壁補修のためかドゥオモの正面はシートに覆われていました。今ではきれいな大理石の外観がよみがえっていることでしょう。
ドゥオモから西へ、地下鉄1号線と2号線が交差するカドルナと、空港やコモ湖方面の電車が出る私鉄の始発駅ミラノ北駅の近くに、サンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会があります。この教会の左側に付属している旧ドメニコ派修道院の食堂の壁には、15世紀末にミラノに滞在していたレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた最後の晩餐があります。
サンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会 | 修復前のレオナルド・ダ・ビンチ最後の晩餐 |
写真で見ても立体感があふれていますが、壁に写った足場の影でわかるように、ここは平らな壁に描かれたフレスコ画です。その後の修復により、今では明瞭な絵を見ることができるようになっているそうですが、今ではこれを見るにはイタリアへ国際電話をかけて予約する必要があるそうです。
昨晩に続き、再びミラノ中央駅にやってきました。2階にあがると櫛の歯状に頭端式のホームが1番線から24番線までずらりとならび、入り口には空港のようなパタパタ式の案内板が列車の発車時刻と番線を表示しています。
荘厳な大理石作りのミラノ中央駅の駅舎 | ミラノ中央駅の2階 ホームの入り口 |
ドームに覆われたホームには、電気機関車に牽かれたインターシティーやインターレギオをはじめ、何本もの列車が出入りしています。
新旧の電気機関車に牽かれた列車が次々と到着 現在の国鉄車両は白と緑系の塗色に変わりFSのマークも新しくなっている |
近郊列車には、一端に電気機関車がつき、他端に運転台のある客車をつないだプッシュプルタイプの列車もあります。ヨーロッパの列車に初めてふれたのが、ここミラノ中央駅です。低いホームやバッファーとピン・リンク式の連結器など、とても新鮮に感じました。
プッシュプルタイプの列車の末尾に運転台付きの客車 | ミラノ中央駅で発車を待つ列車 |