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サンタルチア駅前からボートに乗って大運河を通り抜け、アドリア海に出たところで、世界で一番美しい広場といわれるサン・マルコ広場の桟橋に着きます。いくつもの丸いドームを持つサン・マルコ寺院は、エジプトのアレキサンドリアからベネチアに運ばれた守護聖人 、聖マルコを祭るために9世紀に大理石で建てられたロマネスク・ビザンチン様式建築の傑作です。
鐘楼の手前が国立図書館 右がドゥカーレ宮殿 | 広場の正面にサンマルコ寺院と鐘楼 |
広場からサンマルコ寺院の正面に向かって右隣には、かつて海上交易で栄えたベネツィア共和国総督の居城であったドゥカーレ宮殿があります。当時は国会や行政府に加えて裁判所までを兼ね、すぐ後ろは牢獄につながっています。
サンマルコ寺院の内部 | サンマルコ広場の時計塔 |
サン・マルコ寺院の左側には屋上のブロンズ像が鐘を打って時を告げる時計塔があり、ベネチアのシンボル、聖マルコを表す有翼のライオン像が下を見下ろしています。
鐘楼からの眺め 中央はサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会 | サンマルコ寺院のドームとドゥカーレ宮殿 |
広場の一角には高さ96.8mの鐘楼がそびえ、エレベータで上がるとアドリア海の女王とよばれるベネチアと、近隣の島々が見渡せる360度の大パノラマが広がります。
ベネツィアからやルネッサンス発祥の地フィレンツェへは、ローマ方面行きのインターシティーで3時間。途中、ボローニャでミラノから来る幹線と合流します。
フィレンツェ サンタ・マリア・ノベッラ駅の列車 | 客車の先頭に運転台を設けたプッシュプルタイプの急行 |
フィレンツェの中心となる駅は、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェラ駅。駅のすぐ隣にある教会の名前がついています。ミラノやベネツィアとローマをむすぶイタリアの幹線上にあり、ピサに向かう線をはじめ、いくつもの準幹線やローカル線が分岐する駅には、次々と列車が出入りします。
ここも行き止まり式の駅で、折り返し時に機関車を付け替える必要のないプッシュ・プルタイプの列車を多く見かけます。
駅前からオレンジ色の市バスの循環系統に乗ると、市内をぐるっと回ってからアルノ川に架かる橋を渡り、街の対岸の小高い丘に登っていき、視界が開けるとミケランジェロ広場に着きます。ここから、花の都フィレンツェ市内を一望できます。
アルノ川にかかるヴェッキオ橋 その右がウフィツィ美術館 | 左にヴェッキオ宮殿の塔 中央にドゥオモ 右にサンタ・クローチェ教会 |
左側から、14世紀に架けられ橋上に貴金属店が並ぶ中世のままのヴェッキオ橋、渡り終わった手前にはウフィツィ美術館、その先にはヴェッキオ宮殿の塔に続いてジョットの鐘楼とフィレンツェのシンボルドゥオモを見渡すことができます。
フィレンツェの中心に立つドゥオモ、サンタ・マリア・デル・フォーレ(花の聖母)大聖堂は、13世紀末に建てられたフィレンツェの象徴ともいえる建物で、クーポラの高さは100mを超えます。白と緑とピンクの大理石で飾られた幾何学模様の美しいイタリア的なゴシック建築です。
フィレンツェの大聖堂 花のドゥオモ | 左にサン・ジョヴァンニ洗礼堂 右はジョットの鐘楼 |
ドゥオモの前には、八角形のサン・ジョヴァンニ洗礼堂があります。青銅製の門扉のレリーフが有名で、その修復には日本人が資金提供したとか。ドゥオーモよりも古く、かつては聖堂としても使われていたそうです。その隣が、14世紀に建てられた高さ84mのジョットの鐘楼です。