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アビラのバスターミナルに戻ってきました。昼食をとっている時間がなくなってしまったので、売店で買ったアップルパイを待合室のベンチでかじってからバスに乗ります。うーん、超甘い。
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バスターミナルの売店でアップルパイをゲット | 赤いのがアビラからセゴビア行きの路線バス |
セゴビア行きは路線バスですが、高速バスタイプのリクライニングシートの車両で乗り心地は上々。片側1車線の一般道を100km/s近いスピードで走ります。停留所の案内放送はありませんが、途中の何もない場所での降車もあり、どこまで歩いて帰るのでしょうか。狭い脇道に入って、乗客を拾いに集落に立ち寄ることも。
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路線バスの車窓 | 車窓にカテドラルが見えてきた |
セゴビアは標高1000m、二つの川にはさまれた丘陵地にある船のかたちをした岩山の上に旧市街地が広がっています。車窓に高台にそびえるカテドラルの姿が見えてくると、程なくセゴビアバスターミナルに到着です。
バスターミナルから賑やかな商店街を500mほど行くと、空中を水道橋が横切るアソゲホ広場に到着です。古代ローマ人が17km先の山から水を引くために紀元1世紀頃に建造した全長700m余りの水道橋は、接着剤を使わずに花崗岩を積み上げただけで2000年もこの地に立っているのだそうで、当時の建築技術の高さがうかがわれます。
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このアパートの1階がセゴビアのバスターミナル | 市街地の向こうを横切る水道橋 |
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アソゲホ広場の空中を横切る水道橋 |
アソゲホ広場から見上げる最も高い部分は、二重のアーチで29mもあり、19世紀の後半まで通水して現役で使われれていたのだとか。その後、20世紀になってこの中に水道管が設置され、今でも谷を渡って旧市街に水を供給し続けているのだからすごいですね。
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中央にマリア像 | アソゲホ広場の水道橋と向こう側の旧市街 |
水道橋の北西に旧市街があり、広場から階段が続いています。“セゴビア旧市街と水道橋”はユネスコの世界文化遺産に登録されています。
反対側、南東の新市街方面は、階段の上で水道橋が折れ曲がり向きを変えているのが見え、その先がどうなっているのか確かめてみたくなりました。
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階段の上で水道橋が折れ曲がる | 住宅地に続く水道橋 | 水道橋はこんなかたちで途切れていた |
階段の先は水道橋に沿った上り坂の道が続き、両側は住宅地になっています。やがて水道橋の背が低くなり、道路が水道橋の上面と同じ高さまで達すると、その先の交差点で水道橋は終わっていました。中をのぞくと、今はもう溝には水は流れていません。
再びアソゲホ広場に戻り、今度は旧市街に向かう長い階段を登ります。水道橋は、旧市街に入ったところであっけなく終わっていました。石畳の道をマヨール広場に面して建つカテドラルに向かいます。
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旧市街から見たアソゲホ広場 水道橋の向こうは新市街 | マヨール広場とカテドラル |
16世紀の戦乱でカテドラルが破壊されたあと、場所を移して200年かけて建造されたゴシック様式のカテドラルは、その優雅な外観から“大聖堂の貴婦人”と呼ばれているのだとか。
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カテドラルの内部 | 祭壇の飾り衝立 |
カテドラルの近くで見つけたレストランで、ビールとパエリアで遅い昼食です。
の狭い道を、旧市街の先端に位置するアルカサルに向かいます。アルカサルからカテドラルの高い塔を振り返って見ると、断崖の山の上にセゴビアの旧市街があることがよくわかります。
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パエリアで遅い昼食 | アルカサルからみたカテドラルとサン・エステバン教会の尖塔 |
ディズニー映画白雪姫のお城のモデルといわれるセゴビアのアルカサルは、船のかたちをした岩山の先端に建ち、周囲が崖になったローマ時代からの要塞です。12世紀以後は王族の住居として使われ、牢獄になっていた時代もあったのだとか。19世紀の火災のあと修復して今の姿になっています。
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白雪姫の城アルカサル |
ガレー船の間 |
内部には、船体を模した天井があるガレー船の間、王座の間、礼拝堂、鎧や大砲が並んだ武器博物館などがあります。高台に建つアルカサルの窓から見下ろす川の向こう、テンプル騎士団によってたてられたラ・ベラ・クルス教会は、12角形の珍しい姿をしています。
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武器が並ぶ | アルカサルの窓からみたラ・ベラ・クルス教会 |
アルカサルからアソゲホ広場への帰りは、別の道を選んだらアップダウンが激しくて息が切れます。秋の陽が西に傾き、塔と回廊が美しいサン・エステバン教会の陰が長くなってきました。古そうに見えていますが、19世紀の火災のあと20世紀の再建だとか。
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サン・エステバン教会 | セゴビアAV駅行きのバス |
セゴビアからマドリードへは、在来線と高速新線がありますが、駅はそれぞれ分かれています。速くて本数の多い高速新線のセゴビアAV駅行きのバスは、アソゲホ広場の水道橋のすぐ下から発車します。市街地を抜けて20分ほど走ると、荒野にポツンと駅が現れます。周囲にあるのは駐車場だけ。
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車窓にセゴビアAV駅が見えてきた | 改札のあとに手荷物X線検査 |
切符を買ってから、発車までにまだ時間があるので、線路とホームを見下ろす駅のカフェで休憩です。ビールを注文したらポテチが付いてきました。マドリードと反対方面の列車が発車していきます。イタリアの新型ペンドリーノをベースにしたAVE S114 です。標準軌の高速新線専用車だから、振り子は使ってないでしょうね。
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セゴビアAV駅のカフェ | AVE S114 |
改札が始まり、手荷物検査のX線を通してホームに降りると、マドリード・チャマルティン行きの列車種別Av(アバント)も車種は同じAVE S114。車内は集団見合い型のクロスシートです。スペインの列車も、新しい車両は座席の向きが変えられなくなっています。
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チャマルティン行き AVE S114 の Avant | AVE S114 の車内 |
セゴビアからチャマルティンまで、Avはノンストップで所要時間は30分ほど。往路のアビラまでの在来線のMDに比べ1/3の時間で、あっという間に戻ってきました。