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鉄道博物館の前にバス停があります。セビージャやバルセロナ方面のAVEが発着するRenfeのターミナル駅、アトーチャ駅まで500mぐらいの距離ですが、1日券でバスにも乗れるので待っていると、すぐに青いバスがやってきます。ノンステップ車です。
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地下鉄デリシャス駅前のアトーチャ駅行きバス | ノンステップバスの車内 |
アトーチャ駅の内部は、新幹線AVE等の長距離列車が発着するプエルタ・デ・アトーチャ駅と、近郊線の発着するアトーチャ・セルカニアス駅に別れています。プエルタ・デ・アトーチャ駅では、乗客の手荷物のX線検査とチケットのチェックを行っており、チケットを持たないでホームまでちょっとAVEを撮りに、などということはできません。
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アトーチャ駅のAVEの手荷物検査 | アトーチャ駅のセルカニアスの自動改札 |
以前は何本ものホームが並んでいたであろう、大屋根に囲まれたコンコースは、緑が茂る植物園のようになっていて、水中から上がってきた亀が甲羅干しをしています。
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駅のカフェテリアでスペイン風オムレツとワインの昼食 |
植物園状態の駅には亀さんも |
この中には売店やカフェテリアもあり、ここで昼食にすることに。入り口にあったスペイン風オムレツと白ワインのセットメニューの看板をデジカメで撮り、液晶画面を見せて注文したらウエイトレスに大いにうけました。言葉が通じないときには、この手法は便利で確実です。
アトーチャ駅からチャマルティン駅へは、セルカニアスが早くて便利ですが、昼食を終えても発車時間まで十分な余裕があるため、地下鉄1号線で行くことに。1号線はマドリードの幹線であり、車内は混雑しています。車両はちょっと古くて、隣の車両に通り抜けできません。
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地下鉄1号線でチャマルティン駅へ |
チャマルティン駅では、コインロッカーから荷物を取り出し、待合スペースの椅子で14時20分発のア・コルーニャ行きとビーゴ行きを併結したタルゴの改札を待ちます。
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スペイン国鉄チャマルティン駅 | 発車時刻表示とチケット売り場 |
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構内にはカフェテリアや売店も充実 | チャマルティン駅の待合スペース |
階段でタルゴの停車するホームに下りると、まずは手荷物のX線検査です。これにカメラを向けたら怒られましたので、検査の写真はなし。
タルゴは機関車牽引のタイプです。客車は軌間変更装置を持ち、スペイン在来線の広軌と高速新線やフランス、イタリア等の標準軌の間を自由に行き来できる車両です。
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ラ・コルーニャ行きとビーゴ行きを併結したタルゴの編成 |
2等車に相当するツーリスタ4両、カフェテリア1両、1等に相当するプリファレンテ2両に電源車1両の編成を2組、ア・コルーニャ行きとビーゴ行きを併結しています。サンチャゴ・デ・コンポステラは、後方のア・コルーニャ行きに乗車します。
車内に荷物を置いてから、先頭の機関車を見に行きます。この列車は途中まで高速新線を走行するため、側面にアルタリアと書いた標準軌の電気機関車です。1軸連接構造のタルゴ客車の車両が短くて背が低いため、機関車がずいぶん大きく見えます。
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先頭は標準軌の電気機関車 | 2両目はタルゴの電源車 |
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2編成のタルゴの併結部分 | 窓が少ない車両はカフェテリア |
2編成の併結部分は、ヨーロッパ標準のバッファとピン・リンク式連結器。編成間も幌でつながっていて、通り抜け可能です。
両隣のホームには、両端に軌間変更可能な高速電気機関車が付いたタルゴの固定編成アルビアS130や、同じく可変軌間の電車アルビアS120、イタリアの振り子式ペンドリーノをベースにしたアルストーム車など、スペイン鉄道を代表する高速新線用の車両が並んでいます。
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隣のホームには高速新線の電車 | 軌間変更可能な機関車とタルゴの固定編成 |
早割のチケットが余りに安いので、プリファレンテにしました。通路をはさんで、1人がけと2人がけの席が並びます。何故か車端の1列を除いて、全て後ろ向きに固定されています。
タルゴも、ヨーロッパの車両のよく見られるように、座席と窓割りが合わず、すぐ横が壁の外れ席もあります。ラッキーなことに、見晴らしのよい席に当たりました。
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タルゴのプリファレンテクラス | タルゴのツーリスタクラス |
ツーリスタクラスは中央通路の両側に2人がけの座席が並びます。AVEの場合はプリファレンテに食事が付くようですが、タルゴにはなく、ツーリスタとの差は小さいと見受けました。
タルゴは、定刻にチャマルティン駅を発車し、北に向かって高速新線を快調に飛ばします。といっても、せいぜい200km/hぐらいでしょうか。郊外に出ると、車窓にはスペインのイメージである赤茶けた乾燥した大地とは異なる、豊かな緑が広がります。雨が降り出してきました。放送は自動のようですが、スペイン語だけ、英語等の他の言語はありません。
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緑あふれる高速新線の車窓 | 広軌のディーゼル機関車 |
最初の停車駅は、30分余りで水道橋で有名なセゴビア。でも、高速新線のセゴビア駅は、周辺に何もない郊外に新設されたようです。タルゴは再び高速新線を快走しますが、マドリード起点133kmのOlmedo駅で急ブレーキがかかって停車。少し先には街が見えますが、駅の周囲に人家はなく、ホームにぺんぺん草が生え、駅舎も使っている様子がありません。すぐ横に高規格の新線が建設中で、路盤だけはできています。再び走り始めますが、単線でカーブが増え速度がぐっと落ちます。
また、駅の手前でしばし停車。のろのろと移動してまた停車。でも、放送はありません。これは遅れそうだと思っていると、タルゴは作業員がいる小屋の中をゆっくりと通過します。
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広軌のディーゼル機関車 | 高速新線から降りて広軌在来線の駅に停車 |
あれ! ここが標準軌から在来線の広軌への切り替え場所? 側線に停車しているディーゼル機関車の脇をゆっくりとすり抜けて、タルゴは2番目の停車駅、メディナ・デル・カンポ駅のホームに入線します。トーマスクックの時刻表で見ると、何と時間通りの到着です。タルゴは高速新線から降りて車輪の幅を広げ、在来線の駅に停車したようです。
到着直前のカーブで、前方に見えた列車の先頭では機関車が牽引していました。先ほどの小屋が軌間変更装置のある場所とすると、その前で複数回停車しているので、まずは先頭の標準軌の機関車を切り離して、後ろからタルゴを軌間変更装置に押し込み、先頭に広軌の機関車を連結して引き出したのではと想像しますが、本当にここでやったのか、見逃してしまいました。残念。