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バーリ中央駅に駆け込み、地下道を通って一番奥にあるスッド・エスト鉄道のホームにあがります。スッドエスト鉄道は非電化で、ディーゼルカーとディーゼル機関車の牽引する列車が運転されているため、ここだけ線路に架線がありません。
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スッドエスト鉄道はバーリ中央駅の一番奥のホーム | スッドエスト鉄道の新型ディーゼルカー |
赤い3車体連接で部分低床の新型ディーゼルカーも導入されていますが、アルベロベッロ方面行きは赤い正面に青い側面の旧型車。切符をホームの黄色い改札機に通して日付と時刻を刻印し、係員に行き先を確認してから乗り込みます。ドアは車体の中央と連結面の2ヶ所にあり、デッキ付きの構造です。
車内は通勤客で混み合っており、何とか1つ空いていた座席を確保したところで、すぐに発車です。写真を撮る余裕がありません。
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旧型ディーゼルカーの車内 | アルベロベッロ駅で列車交換 |
列車はバーリ中央駅を出るとすぐに右にカーブし、イタリア鉄道線と分かれると最初の停車駅です。ここにスッド・エスト鉄道の車両基地があり、ディーゼルカーの他、ディーゼル機関車やラッシュ時にだけ動くのでしょうか、落書きがいっぱいの古典的な客車が停まっていますが、カメラが間に合いませんでした。残念。
列車は各駅に停車して通勤客を降ろし、少しずつ空席が増えてきます。単線のため途中で交換待ちをしながら、バーリから1時間20分程度で、暗くなった車窓に円錐形の石積み屋根の家屋、トゥルッリが見えてくると世界遺産の街、アルベロベッロ駅に到着です。
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小さなアルベロベッロ駅 | ポポロ広場のオベリスク? |
意外なことに、夕刻の列車で小さなアルベロベッロ駅に降り立ったのは地元の人ばかり。観光客は私1人だけです。そういえば、スッド・エスト鉄道は日曜日はバーリ近郊に数本の列車が動くだけで、アルベロベッロ周辺はごく一部のバス代行を除いて列車は全面運休です。観光客など相手にしていない、 いや、相手にされていない鉄道のようです。
駅に降りた乗客はみんなどこかへ行ってしまったので、地図を見ながら街の中心の方角に歩きます。暗い中、2回も途中の店で道を尋ねながら、やっとホテルにたどり着きます。15分の道のりが長く感じます。
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ポポロ広場近くの展望台から見たリオーネ・モンティ地区のトゥルッリ |
ホテルは街の中心、ポポロ広場のすぐ近く。夕食後、トゥルッリが建ち並ぶリオーネ・モンティ地区へ散歩に出かけます。トゥルッリは、平らな石灰岩の石を積み上げただけの、円錐形のとんがり屋根を持つこの地方独特の家。15世紀頃から家の数にあわせて課税したため、役人が徴税に来ると屋根を壊して家ではないといって税を免れ、帰るとまた元通りに石を積み上げて復旧したためこんな形になったのだとか。おとぎの国の姿と現実のギャップは大きいですね。
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オーネ・モンティ地区のトゥルッリ |
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お土産屋さんの屋上からの夜景 |
地元の人と結婚した日本人女性が自宅のトゥルッリで経営するお土産屋さんがあります。お店の上に設けたベランダから、360度トゥルッリが見渡せます。世界遺産に住んでいると勝手に自宅の改築などできないので、いろいろ大変だとか。帰りにトゥルッリのミニチュアを買い求めます。小さいのは1つ1ユーロから。
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アルベロベッロの市庁舎 | ポポロ広場の教会 |
翌朝、ポポロ広場の市庁舎前から、旧市街の観光に出かけます。さすがに、市庁舎や教会はトゥルッリでは出来ていないのねと思っていたら、あとで見つけました。
まずは、ポポロ広場から南東に400戸のトゥルッリが建ち並ぶアイア・ピッコラ地区へ。ここは住宅地で、多くのトゥルッリは今でも一般住居として使われています。とんがり屋根の下に部屋が1つあり、複数の屋根を連ねて1件の家を構成し、その室内は、夏は涼しく冬は暖かく、住み心地は良いのだとか。
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トゥルッリが立ち並ぶアイア・ピッコラ地区 |
白い壁と灰色の屋根のコントラストが美しい住宅地の人通りは少なく、古いクルマがよく似合います。アイア・ピッコラ地区から雑木林をはさんで西側の丘陵地に、1000戸のトゥルッリが連なるオーネ・モンティ地区があります。
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アイア・ピッコラ地区からリオーネ・モンティ地区をのぞむ |
オーネ・モンティ地区は観光化が進んでいて、メインストリートには土産物屋をはじめとする各種の店が並び、プチホテルやレストランに転用されたトゥルッリもあります。
灰色の屋根に白く紋章が描かれた家もあります。また、円錐の頂点には飾り石が取り付けられており、その形でトゥルッリを造った職人がわかるそうですが、今ではこの屋根の補修が出来る人はわずか数人になってしまったのだとか。
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お土産屋さん通り | 屋根に白い紋章 |
アイア・ピッコラ地区の坂道を登ったところに建つサンタントニオ教会は、トゥルッリでできた教会 です。民家に比べると、高くて大きな屋根で、トゥルッリのクーポラも持っています。でも、建築は新しくて20世紀になってから。
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トゥルッリでできたサンタントニオ教会 | 教会の内部 |
アルベロベッロから、もう一つの世界遺産のあるマテーラに向かいます。列車では、スッド・エスト鉄道で一旦バーリまで戻り、アプロ・ルカーネ鉄道に乗り換えてマテーラへ、三角形の二辺を通る遠回りのコースになるため、ツアーバスでショートカットです。
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バーリ北駅 マテーラ行きは電車の後ろの高架ホームから発車 | マテーラに向かう車窓 |
車窓には、緑の大地が広がります。マテーラの新市街でバスを降りると、丘の上には丸いトラモンタノ城が建っています。徒歩で世界遺産のサッシ地区が見渡せる広場の展望台に向かいます。
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トラモンタノ城 | マテーラの新市街 |