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夜明け前のナポリは雨が降っています。イタリアへ来てから初めての雨です。駅の入り口で新聞(フリーペーパー)を配っていたので、とりあえず1部もらって小脇に抱え‥、地元民には見えませんよね。
15年前に来たときに、ナポリ中央駅の構内で食べたピザのおいしさが忘れられなかったので、その店が今でもあるか探してみました。駅は改装工事が行われており、すっかり変わっしまったようです。とりあえず、駅構内のバールに入って、カプチーノとクロワッサンで朝食にします。
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ナポリ駅構内のバールで朝食 |
ナポリまで乗ってきた夜行寝台列車は、日本で手配したところEチケットが発行されましたが、ナポリから先、カゼルタまでのローカル列車と、カゼルタからバーリまでのインターシティーは、自動券売機で発券するようにと書いた、予約番号の知らせるメールが送られてきました。
切符売り場には自動券売機もありますが、メールのプリントを窓口に見せると発券してくれます。係員が“1等か2等か”などと聞いてくるので、”予約は済んでいてクレジットカードで決済していると思うんだけど”と言ったところ、ナポリ−カゼルタとカゼルタ−バーリの2枚の切符が出てきました。気をつけないと、二重に料金を取られかねません。
一般に、イタリアの駅のトイレは有料ですが、ナポリ中央駅の構内は珍しく無料です。でも、どの個室にも便座がありません。一説によると、便座が盗まれるのだとか。どうやってすればよいのでしょうか?
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ETR500 エウロスター・イタリア・アルタ・ヴェロチタには専用ホームが設置されている |
イタリアの新幹線、エウロスター・イタリア・アルタ・ヴェロチタには 、液晶モニターを備えた赤い柱の専用ホームが設置されていて、他の列車とは別格の扱いです。ホームの入り口には移動式の受付カウンターもあって係員が待機していますが、乗客はみんな素通りして乗り込んでいきます。
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受付カウンターでしょうか | エウロスターAVの1等車 |
エウロスターには、両端に電気機関車を配置したプッシュプル式のETR500のほか、一世代前の振り子式の電車もETR460あります。電気機関車が客車を牽引するインターシティーも入線して来ます。
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ETR460 振り子式のペンドリーノ | E44R電気機関車の牽くインターシティー |
ローカル列車レッジョナーレに使われる車両は、バラエティーに富んでいます。新型の3車体連接、低いホームに対応して台車間を低床構造としたミヌエットのほか、 片運転台のE464電気機関車が牽引する客車の他端に運転台付きの客車を連結したプッシュプルタイプは、頭端式のホームを持つ駅でも、機関車の付け替えが不要です。客車も、台車間が低床になったものの他、二階建てもあります。非電化路線用には、片側に扉が1ヶ所のみのフィアット社の旧型ディーゼルカーも健在です。
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新型の普通列車ミヌエット | ミヌエットの車内 |
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片運転台のE464電気機関車と部分低床客車の普通列車 | 片運転台のE464電気機関車と2階建て客車の普通列車 |
ナポリ−カゼルタ間のレッジョナーレは、丸い二階建ての電車です。概ね30分から1時間の運転間隔で、指定席はありません。乗車前に忘れないよう、ホームの入り口の黄色い改札機で日付と時刻を刻印します。
ドアの脇にあるLEDの行き先に何も表示されていません。かつてナポリでは列車を乗り間違えた苦い経験があるので、車内の乗客にカゼルタ行きであることを確認したら、“シー”という返事が返ってきました。
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普通列車のディーゼルカーALn668 | ホームの入り口で改札 |
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ナポリ−カゼルタ間の2階建て普通電車TAF | 普通電車の2階席 |
ナポリからバーリに向かう直通列車はありません。ローマテルミニ始発のバーリ行きは、ナポリ中央駅は通らないため、郊外のカゼルタで乗り換えます。ナポリからレッジョナーレで50分ほどでカゼルタに到着します。
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カゼルタ駅 | カゼルタの宮殿 |
カゼルタ駅に降り立つと、すぐ目の前に宮殿がそびえ立っています。南イタリアを統治したブルボン家のナポリ王が18世紀に建てた、幅247m、奥行き184mのヨーロッパでも最大級のカゼルタ宮殿で、世界遺産にも登録されています。その背後には、パリのベルサイユ宮殿のような広大な庭が広がっています。
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王宮の内部 | カゼルタの街 |
ナポリ中央駅で時間を取りすぎて、カゼルタでのインターシティーへの乗り換え時間が1時間ほどになってしまったので、とりあえずは庭だけでも見学しようと宮殿に着いたところで、傘が役に立たないほどの大雨に。あきらめて、駅に戻ります。
雨宿りもかねて、カゼルタ駅のベンチでしばし休憩。ホームに掲示された時刻表には、各列車の発車時刻に加えてカゼルタから先の停車駅と到着時刻も記載されています。これをデジカメで撮っておくと、液晶画面で確認できて便利です。
私の乗車するバーリ中央駅行きのインターシティーは、途中で昼食の時間を迎えますが、この時刻表にナイフとフォークのマークが付いているので食堂車を連結しているのでしょう。ネット予約の時には、この表示は無かったと記憶しているのですが‥。
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カゼルタ駅の出札窓口 | ホームの売店と証明写真 |
ホームで待っていると、レッジョナーレの他に工事用の車両も出入りして見飽きません。やがて、定刻より5分ほど遅れて、電気機関車に牽かれたインターシティーが入線して来ます。私の指定された席は最後尾の車両。2等車6人のコンパートメントは、私が入ると満席で窮屈です。
それも、ネットでは窓側の席を指定したのですが、切符に印字されている番号の席は3人の中央。前夜の寝台も下段を指定したはずが実際には上段だったこともあり、イタリア鉄道の予約はどうなっているのでしょうか。
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架線修理の車両でしょうか | バーリ行きインターシティーの入線 |
インターシティーはカゼルタ駅を定刻より10分ほど遅れて発車したものの、駅のはずれで急停車。案内放送など何もありません。あったとしてもイタリア語はわかりませんが。コンパートメントの他の5人は一向に気にもしていない様子です。そのまま10分ほど停車後、何事もなかったように動き始めました。やれやれ。