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カターニャ門からタオルミーナの街に入ります。メインストリートは、ここと北東にあるメッシーナ門の間のウンベルト通り。市庁舎前広場の噴水に向かって建つ大聖堂、カテドラーレは街の規模に合わせたのかコンパクトです。
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タオルミーナの大聖堂カテドラーレ | カテドラーレの祭壇 |
土産物店やレストランの並ぶ通りを東に通り抜け、ギリシャ劇場、テアトル・グレコに向かいます。ここは、紀元前3世紀にギリシャ人が造った円形劇場で、500年後の2世紀のローマ時代に、円形闘技場に改築されたもので、今でも現役で使われています。
社会科見学でしょうか、小学生の集団が、“chineese(チニーズ)”と声をかけて来ましす。どうやら、中国人と間違えられたようです。
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ギリシャ劇場 | 声をかけてきた社会科見学の小学生 |
ギリシャ劇場からの眺めは圧巻です。北東にはメッシーナに続く海岸線と青い海が、南にはナクソス湾が広がり、西にはタオルミーナの街の向こうに噴煙をたなびかせるエトナ山がそびえています。
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北東側 メッシーナ方面の眺め | 南側 ナクソス湾の眺め |
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山の中腹に広がるタオルミーナの街 | ギリシャ劇場から見たエトナ山 |
再びウンベルト通りに戻ってきました。教会と時計塔のある4月9日広場には展望台のテラスがあり、眼下に海岸線を走るイタリア鉄道のタオルミーナ駅が見下ろせます。
夕暮れ時になると広場に明かりが灯り始め、夕焼けを背にしたエトナ山の山頂から伸びる噴煙がどこまでもどこまでも続いています。
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タオルミーナの街 ウンベルト通り | 崖の下のタオルミーナ駅 |
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教会と時計塔のある4月9日広場 | 4月9日広場のテラスから見たエトナ山の夕暮れ |
タオルミーナで1泊した翌日は、バスでシチリア島をあとにメッシナ海峡をフェリーで渡ってイタリア本土へ、アルベロベッロに向かう日程になっています。1日中ツアーバスに乗っての移動はつまらないので、何とかここを列車に変えられないか、イタリア鉄道のホームページで 長靴の形をしたイタリア半島の靴底を走る列車を検索してみました。
シチリア島をインターシティーで出発しても、本土に入ってからはローカル列車の乗り継ぎで、列車の速度は遅く、本数は少なく、最後は私鉄に乗り換えです。バスのように夕刻に着くことは不可能どころか、21時半過ぎにイタリア鉄道のターラントに着いても、私鉄のスッドエスト鉄道の最終列車が出たあとで、1日ではアルベロベッロにたどり着けないことが解りました。
それなら、ホテルに泊まるのをやめて、遠回りになって距離は大幅に増えますが、夜行列車で一旦ナポリまで行ってしまって、カゼルタ乗り換えで アドリア海側のバーリまでイタリア鉄道の幹線を使い、バーリから私鉄のスッドエスト鉄道でアルベロベッロへ向かう計画を立てました。
日本からのネット予約でタオルミーナからナポリまで、早割で寝台料金込み、わずか43.6ユーロ。イタリア鉄道は安い! メール添付のPDFファイルで送られてきたE-チケットをプリントして持ってきました。
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夜のタオルミーナ駅 | 多機能券売機は壊されていた |
夕刻に一旦、タオルミーナのホテルにチェックインします。駅までは少し距離があり、深夜ということもあってフロントにタクシーを予約してもらいます。ぼったくりにあわないように、フロントにタクシー料金を尋ねると、 何と20ユーロとのこと。列車の料金に比べて余りにも高いのですが、タオルミーナのタクシーにはメーターはなく、行き先で料金が決まっているようなことをいいます。
大きな荷物は同行者に任せてバスで運んでもらうことにして、手荷物だけを持って22時過ぎに駅に向かいます。迎えにきたベンツの立派なタクシーに乗るとき、念のために料金を確認した ところ、やっぱり20ユーロとのこと。
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ローカル運用の電車が留置中 | 寝台車の廊下 |
深夜のタオルミーナ駅は静まりかえっていますが、それでも10人ほどが列車を待っています。現金を盗るためにこじ開けたのでしょうか、駅舎内の多機能自動券売機が壊されています。隣のホームには、営業運転を終えた 新型ローカル電車ミヌエットが停まっています。3車体連接車で、低いホームから乗りやすいように、台車の間が低床構造になっています。
時刻表では、先にシラクーサ方面のローカル列車が到着することになっていますが、遅れているようです。日本と違い、ホームには号車番号別の停車位置表示などありません。22時48分のほぼ定刻に、電気機関車が牽引するローマテルミニ行きの夜行列車インターシティーノッテが入線して来ま す。タオルミーナから乗車したのは3名だけ、他の乗客は、遅れている反対方向のローカル列車を待っているようです。
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二段ベッドの4人用の個室 | 廊下の上の空間が荷物置き場 |
とりあえず適当な車両から乗って車掌を見つけ、PDFファイルのプリントを見せると、前方の車両だと教えてくれます。列車は8両編成で前方が寝台車、後方が座席車で、食堂車は連結されていません。寝台車の担当でしょうか、前方の号車にいた車掌がコンパートメントに案内して、上段のベッドを倒してセットして枕を置き、ビニール袋を手渡してくれます。4人部屋で下段は空席、隣の上段には男性の先客がいます。
ネット予約では下段を指定したはずなので確認しましたが、上段で間違いないとのこと。ちなみに、PDFファイルは号車と寝台番号の記載だけです。ビニール袋には、シーツと枕カバーが入っていま す。イタリア鉄道の寝台車は安いけれど、毛布がない! もちろん、ベッドの周りのカーテンなどない。
タオルミーナから次の停車駅メッシーナまで約1時間。メッシーナでは編成を分解して連絡船に押し込み 本土側のヴィラ・サンジョバンニまで、メッシーナ海峡を乗客を乗せた車両ごと航送します。
ベッドに横になると、まぶたがくっつきそう。でも、連絡船による列車航送を見届けねばと、眠いのを我慢。メッシーナ駅で、車掌が夫婦とおぼしき2人の乗客を下段に案内してきま す。これでコンパートメントは満室です。
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ナポリ中央駅に到着したローマ行き夜行列車インターシティーノッテ |
列車はメッシーナ駅を発車すると、少し走って一旦停車後、ゆっくりと連絡船の船内に入っていきます。入線したのは、車両甲板の一番端の線路だったらしく、寝台車の窓から見えるのは船内の側壁だけ。目の前の空間にドラム缶が何本か、雑然と置かれています。
やがてメッシーナを出港したらしく、船のエンジンのかすかな振動が、寝台車の台車とベッドを伝わってきて眠気を誘います。20~30分程度で対岸のヴィラ・サンジョバンニに入港したはずですが、もう記憶にありません。
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寝台車クシェット | 個室寝台車 |
ドアをノックする音で目が覚めました。ナポリが近づき、車掌が起こしに来てくれたのです。時計を見ると、定刻ならナポリ到着まであと30分程度。そろそろ降りる準備をしなければと思いながら、顔でも洗いに行くかと歯ブラシとタオルとを取り出していたら、大きな駅に入ってきました。どこかなと思って駅名を見ると、NAPOLI CENTRALE。何と、ナポリ中央駅に15分も早着です。
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最後尾の座席車 | 新たに最後尾に機関車を連結 |
慌てて荷物をまとめて下車しました。ナポリ中央駅は、ヨーロッパのターミナル駅に多く見られる、ホームが櫛形に並ぶ頭端式の構造です。列車の進行方向が変わるため、編成の最後尾に機関車を連結する作業を行い、定刻にローマテルミニに向け発車していきます。