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瀋陽北駅へ到着

瀋陽市遼寧省の省都、人口660万人の中国東北3省で最大の都市です。の建国の祖、初代皇帝ヌルハチが1625年に都をこの地に築き盛京と名付け、明の都である北京を模した都の建設を行った満州族の故地です。1932年から1945年までの偽満州国時代には奉天と呼ばれ、旧南満州鉄道沿線では最大の都市でした。

666次快速が瀋陽北駅に到着する直前に、大連に向かって左側の車窓に九・一八事変博物館が見えます。ここは、1931年9月18日の夜、日本の関東軍自らが南満州鉄道の柳条湖区間の線路を爆破し、中国側の仕業と偽って中国東北部の侵略を開始した柳条湖事件(中国では九・一八事変というそうです)のあった場所です。

九・一八事変博物館(列車から見えるのは裏) 新しい瀋陽北駅

K666快速は、定刻16:17に瀋陽北駅に到着しました。旧満鉄時代のからの瀋陽駅に対して、瀋陽北駅は市の北部に新しくできた駅です。市の発展とともに今ではこちらが瀋陽の中心駅です。


北陵公園

瀋陽北駅から北へ行くと、450haの広大な土地に清の2代目皇帝ホンタイジの陵墓があります。正しくは昭陵ですが、市の北に位置することから北陵と呼ばれています。敷地は広大で、入り口から電気自動車に乗って石牌坊まで運んでもらい、大紅門をくぐると参道がのびています。

石牌坊 後ろの大紅門をくぐると参道がのびる 方城への入り口に建つ隆恩門

隆恩門をくぐると北陵の中心地である方城で、隆恩殿が建ちその後方に宝城があってホンタイジが埋葬されています。北陵周辺は世界遺産への指定を申請するため、整備が行われています。

北陵の中心方城に建つ隆恩殿 子供に清の時代の衣装を着せて写真を撮る親子連れ

北陵の中には貸衣装屋が出ていて、一人っ子に清朝時代の衣装を着せて写真を撮る中国人観光客のほほえましい姿も見られます。

 

瀋陽故宮博物院

市の中心からやや東寄りに、瀋陽故宮博物院があります。後金がに遷都したときに創建された王宮で、清朝の建国の祖であるヌルハチと2代目皇帝のホンタイジがここで生活しました。現在は博物館として、一般に公開されています。

ヌルハチの時代に建てられた八角形の大政殿 当時の瀋陽で最も高かった鳳凰楼

広さは6haで、北京の故宮とは比較になりませんが、皇帝が式典を行う場所である大政殿や、皇帝が政務を行った崇政殿、大宴会の開かれた三層の鳳凰楼など、大小90余りの建築物と20余りの庭園があり、なかなか見応えがあります。