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アムステルダムの飾り窓地区

カナル・バスは運河を一周し、再びアムステルダム駅前に戻ります。駅前から王宮のあるダム広場に向かう広い電車通りの東側一帯が、有名な飾り窓地区です。東京なら、丸の内に相当する立地条件のところですが、狭い通りや運河沿いにその手のお店や飾り窓がひしめいていて、昼間から怪しい雰囲気が。

     
コーヒーショップは大麻のお店       飾り窓地区のお店

コーヒーを飲むならカフェで、アムステルダムのコーヒーショップは、個人向けに大麻などを販売しているお店です。もちろん許可を受けており、正々堂々と営業しています。

飾り窓というので、窓かと思ったら、多くは大きなガラス窓のついたドアで、その中で下着姿の女性がポーズをとっています。ドアを開けて男が交渉しており、ドアの窓にカーテンが引かれている部屋は、只今お仕事中だとか。

     
飾り窓地区にある旧教会       飾り窓と言うよりは大きなガラスの飾りドア

そんな飾り窓地区の真ん中に旧教会があります。何とも不思議な組み合わせですが、聖ニコラスを祭るカトリック教会として、14世紀中頃に建てられたアムステルダム最古の教会で、宗教改革によりプロテスタントに接収されたのだとか。

 

ムント塔とシゲルの花市

飾り窓地区をからダム広場に出て、トラムでムント広場へ向かいます。広場の一角に建つムント塔は、かつては市の防壁の見張り塔だったものだとか。ムントとは貨幣の意味で、東京の銀座と同じでしょうか。

ムント塔 シンゲルの花市

ムント広場から運河沿いに花屋さんが続いています。シゲルの花市で、店は運河の上に突き出ています。その先のオランダ料理店でコース料理の夕食にします。すぐ隣の席から、“お互いに一人旅だね”と声をかけてきたのはアメリカ人。

 

再び飾り窓地区へ

5月のアムステルダムの午後9時はまだ夕暮れです。夕食後、トラムに乗って再び飾り窓地区に戻ります。運河沿いのネオンは輝きを増し、雰囲気が出てきます。

運河沿いの SEX SHOPや飾り窓
飾り窓の女性

飾り窓には撮影禁止と書いてあります。運河の向こう側から対岸の建物を撮った写真の一部を拡大してみると…。

 


マヘレの跳ね橋からアンネの家へ

いよいよオランダ最終日。スキポール空港から午後便で香港経由、成田に向かいます。午前中はアムステルダム市内で過ごそうと、早起きして行動開始。24時間券は、まだ半日残っており、今日もライ駅前から4系統のトラムに乗ります。

レンブラント広場に立つレンブラントの像 マヘレの跳ね橋

レンブラント広場で下車すると、公園の真ん中でレンブラントの像が見下ろしています。ここから、マヘレの跳ね橋が近いので行ってみることに。オランダに残る木造の跳ね橋の一つで、比較的最近まで手動で開閉していたが、今では電動化されたそうです。

アンネフランクの家と西教会の塔 西教会の横の運河を行くカナル・バス

マヘレの跳ね橋の近くの停留所から、14系統のトラムでダム広場を経由して西教会へ。前日、長蛇の行列に諦めて出直すことにしたアンネフランクの家は、開館前からもう長い行列ができています。各国語のパンフレットがあり、日本語は当然のこと、ヘブライ語も。内部は残念ながら撮影禁止です。詳しくはこちらでご覧ください

 


アムステルダムのトラム

残りの時間は、トラムに乗って過ごします。アムステルダムのトラムの主体は、5車体連接全低床車のコンビーノです。次いで、中間車のドア部分のみ低床とした3車体連接車。まだ一部には旧型の3車体連接車も残っています。

トラムのガントレット区間 ポイントではない ムント塔の前で トラムも郊外は専用軌道

トランジトモールの旧市内の狭い道では、、複線のスペースがとれないためにトラムの線路はガントレット区間となっており、道幅が広げられる運河にかかる橋の上が停留所になっていて、ここで交換します。一方、郊外に出るとトラムも専用軌道を高速で走ります。

コンビーノの運転台 コンビーノの車内
西教会前の旧型トラム 旧型トラムの車内

今日も観光客でにぎわうダム広場から、何度もお世話になった4系統のトラムでライ駅前に戻り、ホテルで荷物をピックアップしてライ駅から列車でスキポール空港に向かいます。

 
ダム広場 正面奥が中央駅  アムステルダムライ駅からスキポール空港へ

なかなか列車が現れず、動いているのか心配になりかけた頃、げんこつ型電気機関車の牽く2階建てが15分遅れでやってきました。

 


旅のヒント

2007年5月現在で、オランダは、意外なほどクレジットカードが使えません。オランダ鉄道では、唯一スキポール駅の券売機がビザやマスターカードを受け付けますが、アムステルダム中央駅をはじめとして、窓口では現金のみ、券売機はお札すら受け付けません。また、デビットカード(と思います)のみの券売機もあり、並ぶ前にコインの投入口があることを確認する必要があります。切符を買うのに手間取り何度も電車に乗り遅れました。

アムステルダム駅の地下にあるGVB(メトロ、トラムやバスを経営)の窓口はクレジットカードが使えますが、週末にはこの窓口は閉まっています。そのためか、アムステルダム中央駅のクレジットカードによるキャッシングコーナーは長い行列ができていました。

街中のレストランでも、現金のみの店もあり、ヨーロッパにありながらオランダは日本以上にカードが使えない社会と感じました。

オランダは鉄道網が発達しており、国内各都市をインターシティーが15〜30分間隔でむすんでいます。国際列車を除けば、ほとんどが自由席のようです(他国のように座席ごとに指定をの有無を示す札を差し込む部分を見かけません)。インターシティーの走らない区間でも都市間では15〜30分間隔に各駅停車があり、日本のJRの都市間区間の様に便利です。

アムステルダムはトラムが発達しており、メトロやバスも共通で使える24時間券が便利です。ストリッペンカールトという回数券は、国内どこの都市でも共通で使える便利な切符です。

街中では、ごく普通に英語が通じます。クレジットカードの件以外は、旅行のしやすい国と感じました。

2007年 5月旅
2008年11月記

 


お役に立つリンク集

これからお出かけになる方や鉄道ファンの方に役立ちそうなリンクをそろえました