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オランダ第2の都市 ロッテルダム
ロッテルダムは、アムステルダムに次ぐオランダ第2の都市、ヨーロッパ有数の河川、ライン川が北海にそそぐ位置に世界最大の貿易港ユーロポルトを有する近代的な産業都市です。第二次世界大戦でドイツ軍の攻撃により街が徹底的に破壊されてしまい、戦後に近代的なビルが建ち並ぶ街として復活しました。アメリカ的な、オランダらしくない街です。
ロッテルダム駅前 トラムのターミナル | 低床トラム 後方はロッテルダム駅舎 |
駅前はトラムのターミナルになっていて、次から次へと電車がやってきます。駅前広場の地下には、地下鉄の始発駅もあります。
駅の東側から始まり、市の中心部を南へ向かうラインバーン商店街は、世界最初1953年に始まったの歩行者天国発祥の地だとか。
ロッテルダムの旧型トラム | 歩行者天国のラインバーン商店街 |
近代的なビルが建ち並ぶ中で、市庁舎だけは重厚なつくりです。その前に掲げられたオランダ国旗は半旗になっています。帰国後に調べたところ、5月4日はは第二次世界大戦の戦没者慰霊の日だそうです。
市庁舎前の電車通りに面した日本料理店が開店の準備をしています。SUSHI、WASABI、相撲の関取の絵、オランダ人から見た日本はこんなイメージなのでしょう。
ロッテルダム市庁舎と半旗 SUSHI WASABI 日本食の店
駅の方面からラインバーン商店街を通り抜けた先に、プリンス・ヘンドリック海洋博物館があります。また、その近くには汽船が係留され、クレーンや鉄道博物館でも見かけた貨車移動機のような小型のディーゼル機関車、船の機関として使われたのでしょうか、レシプロ式の蒸気機関なども展示されています。
プリンス・ヘンドリック海洋博物館 | 海洋博物館の荷役用クレーンとディーゼル機関車 |
灯台船でしょうか | 蒸気で動くレシプロエンジン |
ロッテルダム駅に戻り、インターシティーでデンハーグに向かいます。
政治の中心 デンハーグ
デンハーグはオランダ第3の都市。首都はアムステルダムですが、国会や諸官庁はデンハーグにあり、オランダの政治の中心です。また、国際司法裁判所や諸外国の大使館等の外交機関もここに集まっています。
ハーグHS駅 ベルギー国鉄の電気機関車が牽くインターシティー デンハーグには、オランダ鉄道の主要駅が2個所あります。デンハーグが終点となる列車は行き止まり式のデンハーグ中央駅に、デンハーグを通り抜ける列車は南東の郊外にあるデンハーグHS駅に停車します。
デンハーグHS駅でインターシティーの二階建て電車から下車すると、向かいのホームに電気機関車が牽引する列車が停車しています。珍しく思いよく見ると、Bを○で囲んだベルギー国鉄のマークが付いています。アムステルダム−ブリュッセル間のインターシティーでしょう。
ハーグHS駅前のトラム | トラムの後ろ姿 後方は聖ヤコブ教会の塔 |
デンハーグHS駅前にはトラムが発着しています。でも、路線と系統がよくわからないので、歩いて市の中心方面に向かいます。
デンハーグの中心ビネンホフ
デンハーグの中心、ホフフェイファ池の近くにあるマウリッツハウス王立美術館の外壁には、フェルメールの“青いターバンの少女”がこちらを振り向いています。ここは17世紀にブラジル総督の邸宅として建てられ、19世紀前半から美術館になり、レンブラントやフェルメールをはじめとする、王室が代々収集したコレクションが展示されています。
マウリッツハウス王立美術館 ホフフェイファ池の向こうにビネンホフ 美術館の隣はビネンホフ。かつては伯爵の宮殿だったところに、現在は議会や中央官庁の府省が入り、オランダの政治と行政の中心となっています。ここには13世紀から17世紀の重厚な建物が並んでいますが、広場の中心に建つ左右に尖塔を持つ“騎士の館”と呼ばれる教会のような建物が最も古く、現在は国会議事堂として使われています。
ビネンホフの内部 | 騎士の館(国会議事堂) |