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ユトレヒトへ

アムステルダム中央駅の窓口で長い行列の末にやっと順番が来て、ユトレヒトまでの乗車券を買おうとしたところ、何とクレジットカードが使えません。オランダ鉄道の券売機はクレジットカードはおろかコインだけでお札も受け付けず、これではこの先各駅の窓口で切符を買うのに時間がかかると思われます。

地球の歩き方にはオランダ鉄道1日券は40.9ユーロ、さらに+5ユーロするとメトロ、トラム、バスまで有効の1日券があるとしています。元は取れないにしても、バスでキューケンホフ公園に行く予定にしていたので、これを買おうとしたのですが英語がうまく通じなかったようで、そのチケットは地下のメトロの窓口に行けと言われてしまいました。メトロの切符売り場はクレジットカードが使えるのですが、1日券の金額が安いので確認したところ、アムステルダムのメトロ、トラムバスにだけ有効でオランダ鉄道の切符は扱っていないとのことです。

ユトレヒトに到着したインターシティー インターシティーの2階席

また、オランダ鉄道の窓口まで戻り並び直していたところ、切符売り場の中にお札から50セントコインへの両替機を見つけました。これで手持ちのユーロ札を思いっきりコインに両替し、窓口よりは行列の短い券売機でユトレヒトまでのチケットをやっと購入しました。予定していたインターシティーより2本あと、30遅れでアムステルダムを出発することに。

アムステルダム中央駅に到着した二階建てのインターシティーからは大勢の通勤客が降り、乗り込むと車内のシートやテーブルに新聞が散らばっています。アムステルダムからユトレヒトまでは30分程度、ここから先は空いています。

ユトレヒト駅前の快速トラム ユトレヒト駅前の3車体連接バス

ユトレヒト駅前には快速トラムが発着しています。2車体連接車を2本併結した高床車で運行しています。3車体連接のバスも見かけました。こんな長いバスは日本で走れませんね。ところで、バックできるのでしょうか。

 

ユトレヒト旧市街

駅からユトレヒト旧市街に向かいます。5分も歩くと、街の中心をゆったりと流れるアウデ運河に出ます。オランダの他都市と異なり、ユトレヒトの運河の水面は、街の道路より一段低くなっていて、歩行者専用通路のがあります。この通路に面する道路の下は、昔は地下倉庫だったところが今ではカフェになり、道路から通路へ階段を下りると、運河に面してテーブルを並べているところもあります。

街から一段低くなったユトレヒトの運河 ユトレヒトの街をゆったりと流れる運河

運河に沿って南に行くと、ユトレヒトの中心に立つドム塔が見えてきます。その手前、運河がカーブしているところに市庁舎があります。ユトレヒトは、小さなうさ子ちゃんこと「ミッフィー」(オランダ語ではナインチェ)の生まれたところです。作者のディック・ブルーナ氏の作品が展示されている「ディック・ブルーナ・ハウス」が運河の先の方にあるそうです。

市庁舎前のゴミ箱のステッカーにもこんなものが。

市庁舎の向こうにドム塔が ここはミッフィーが生まれた街 市庁舎前のゴミ箱にも

ドム広場に面して立つドム教会は、13世紀から16世紀にかけて建てられた、ゴシック様式ではオランダ最古の教会といわれています。この日は、何故か教会の中に入れてもらえませんでした。

教会と広場をはさんで立つのが、14世紀にドム教会の鐘楼として建てられたゴシック様式の高さ112mのドム塔です。階段で上まで登ると市内を見渡せるそうですが、ガイドツアーに申し込む必要があるとかで、先を急ぐために 残念ながらパスです。

ドム教会の中庭とドム塔 ユトレヒト大学本部

ドム教会の隣には、15世紀に建てられたユトレヒト大学の本部があり、その前にはオランダ建国の祖の一人であるヤン・ファン・ナッソーの銅像が立っています。

 


オランダ鉄道博物館

ドム教会から運河を2本越えて市街地を抜けたところに鉄道博物館があります。オランダ鉄道の本部はここユトレヒトだそうで、鉄道博物館はもとのマリーバーン駅をそのまま使用しています。

入場券を買うのにクレジットカードを出したところ、「ビザはダメ」といわれ、マスターカードなら使えるかもしれないとのことで試してもらったのですが、何度やっても機械が受け付けてくれず、結局現金払いに。クレジットカードの使えない国です。

かつての駅を活用した鉄道博物館の館内 電気機関車と並ぶ初代の犬の鼻電車

博物館の中には、オランダ鉄道で活躍してきた蒸気機関車や電気機関車、電車など実物がたくさん展示されています。オランダ名物、犬の鼻電車も初代が鎮座しています。

もとの駅をそのまま利用しているため、線路がにつながっていて、動態保存の車両はそのまま本線に出て行ける構造です。1本のホームだけは現役の駅として使われていて、ユトレヒト駅と鉄道博物館の間に専用の定期列車が運転されています。帰りには、博物館の窓口でユトレヒトまでの切符を買って乗車します。

ユトレヒト駅と博物館をむすぶ専用列車  鉄道博物館発ユトレヒト行き電車の車内

鉄道博物館を発車した電車は、ユトレヒト駅と反対の方向に向かいます。こんな短区間でも、車掌がしっかり検札に来ます。

鉄道博物館は、こちらで詳しく紹介しています

 

ユトレヒト駅

やがて本線と平面交差したところで一旦停止、運転手が降りて反対側の運転台に乗り移り、インターシティー2本の通過を待ってやっと動き出したと思ったら、もう終点のユトレヒト駅でした。

インターシティーの通過待ち 乗車券の券売機と売店

券売機でロッテルダムまでの切符を買います。今日も昼食の時間がとれずに、売店でテイクアウトです。

ロッテルダム方面のインターシティーは、日本の485系によく似た高い運転台に正面貫通扉付きの電車です。車内はボックスシートで、窓の上部が内側に開きます。どうやら冷房は付いていないようです。

485系そっくりのインターシティー インターシティーの車内 冷房はなさそう