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台湾総統府

台北賓館のあるMRT台大醫院駅周辺は、台北の官庁街。すぐ近くの台湾総統府に向かいます。ここは、平日の午前に1階にある中国や台湾の歴史等を展示するコーナーの見学ができます。この日は土曜日ですが、台北賓館と日程をあわせて、午後まで全館の公開が行われています。全館公開日に限って、内部の撮影もOKとのこと。

台湾総統府 正面玄関を入ったホール 馬英九総統と記念写真

総統府は、1919年に台湾総督府として日本が建てた赤煉瓦のビル。以前に、平日の公開に来て、日本語世代のボランティアのガイドの方に1階の展示コーナーを案内してもらったことがあります。今日は、屋外の受付でパスポートを見せ、手荷物を預け、初めて総統府の正面玄関から入ります。

     
国父孫文の胸像       記念写真を撮る子供連れ

ホール正面の階段の上から、中華民国の国父、孫文の胸像が見下ろす玄関には、馬英九総統が入館者を出迎え、一緒に記念写真に収まっています。といっても、厚みのない写真の切り抜きパネルですが。

総統府の2階の各室が公開

階段を昇り、2階の各室を見学します。台北賓館に比べると、総統府はシンプルなつくりです。ここでも、中華民国の国旗、青天白日旗と孫文の写真の前で、馬英九総統と握手できる仕掛けがなされています。

総統府の中庭 総統府の裏口にも衛兵

1階の展示コーナーは前回見ているので、受付で手荷物を受け取り、近くの台北の渋谷、西門に向かいます。

 


西門からMRTで行天宮へ

お昼の時間を過ぎたので、台北に来るといつも行くガチョウ料理の鴨肉扁へ。店先では、料理人が中華包丁を振り上げ、ガチョウの燻製を叩き切っています。鵝肉湯麺とガチョウの燻製を指さしで注文すると、すぐに運ばれてきます。値段が出ていないのですが、合わせて110元(約300円)で大満足。

西門町の鴨肉扁 麺とガチョウの燻製で110元

一旦ホテルに戻り、チェックインを済ませようと、西門からMRTの東西の幹線板南線線に乗ります。民權西路へは、台北車站(台北駅)で淡水線に乗り換えですが、開通したばかりの蘆州線が無料で開放されていることを思い出し、板南線と蘆州線の接続駅、忠孝新生まで行きます。

開通したばかりの蘆州線は全駅ホームドア 行天宮駅地下通路

忠孝新生駅のホームから下におりる階段ができていて、直角に交わるドア付きのホームがあり、ドアの上にはシンボルカラーのオレンジのラインが引かれています。現在のところ蘆州線は忠孝新生が始発で、松江路を北上し、行天宮のある民權西路との交差点を西に曲がり西に向かいます。

行天宮の入り口 長い線香を持ってお祈りする人々

行天宮駅で途中下車してみました。MRT蘆州線開通後の最初の週末ということもあってか、駅から行天宮まで、歩道は人でごった返しています。

お供え物 龍の柱の行天宮の本堂

行天宮は、商売の神様である關聖帝君を祀っています。石の柱には龍が彫られ、見上げると屋根にも龍や鳳凰が羽ばたく派手なお寺です。皆さん、長いお線香を手に持ち、本堂に向かって一心にお祈りをしています。私も、線香をもらって真似をしてみました。

 


MRT蘆州線の終点蘆州駅

行天宮駅から再び無料の蘆州線で民權西路へ。ホテルにチェックインして一休み、のつもりが、朝が早かったため不覚にも眠ってしまい、気付いたときはもう夕暮れが迫っています。とりあえず、蘆州線に終点まで乗ってみることに。

     
蘆州駅の入り口 右のドームは改札前モニュメントの地上部分       改札前のモニュメント

蘆州線は、台北市街地の西を流れる淡水川をくぐって、郊外の住宅地をむすぶ通勤通学路線のようです。終点が近づくと、徐々に乗客が減っていきます。終点の蘆州は浅い地下駅で、改札前の星空の見えるドームから何かオブジェが下がっています。外に出ると、日はとっぷりと暮れています。

ホームのベンチ 夜間の女性待合場所

無料開放なので、試し乗りに訪れた乗客も多いようで、あちこちでカメラのストロボが光ります。ホームにも石のベンチでしょうか。余裕を感じます。夜間婦女候車區は、監視カメラの近くで、MRTの他、台湾鉄路管理局の路線にも設けられています。

MRT新車の先頭車両はロングシートで座席が少ない 中間車は台湾式セミクロスシート 紺色は博愛座

蘆州線は全駅にホームドアがあるため、電車の写真が撮れません。新車で揃えているようですが、基本は他のMRT路線と同じ形のステンレスに青帯、外吊り4扉の幅広車で定員は多そうです。路線別のカラーに塗られているわけではありません。

先頭車は、座席の少ないオールロングシート。中間車は台湾式のセミクロスシートで、今回の新車は川重の技術で台湾車輌が製造とのプレートが貼ってあります。紺色の席は博愛座(シルバーシート)。日本の香りは、おむすび型の吊革だけです。

髭長魯肉飯で夕食 小雨でも賑わう雙城街夜市

民權西路で降りたところ、髭長魯肉飯を見つけ、夕食にします。台湾名物豚肉のそぼろかけご飯、魯肉飯(ルーローハン)の店で、日本にも進出していますが東京からは撤退したそうです。食後は、ホテルの裏の通りにある雙城街夜市へ。小雨にもかかわらずよく賑わっています。台湾スイーツは別腹。

ホテルの宿泊プランに1泊100元ずつのコンビニ等で使える金券が付いてきました。便利商店で缶ビールと翌朝のサンドイッチとヨーグルトをゲットして、長かった初日が終わります。