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バルセロナのカテドラル

自治政府庁から細い路地を北へ抜けると、13世紀から15世紀に建造されたゴシック様式のカテドラル(大聖堂)がそびえています。

カテドラルの前は観光客でいっぱい バルセロナのカテドラルの内部 コロンブスがイサベル女王に謁見した王の広場

カテドラルに並んで建つのが、王の居城であったレイアル・マジョール宮殿。その一角にある王の広場は、新大陸を発見して凱旋したコロンブスが、資金を提供したイザベル女王に謁見した場所。コロンブスが上がった半円形の階段が、そのままのかたちで残り、500年前の雰囲気を 今に伝えています。

 


オリンピック会場だったモンジュイックの丘

バルセロナ港の西に広がるモンジュイックの丘には、1992年のバルセロナオリンピックのメイン会場だったところで、オリンピックスタジアムをはじめとする各種施設があります。

丘の入り口に立つカタルーニャ美術館(バスの中から) モンジュイックの丘から見たバルセロナ港 左中央にコロンブスの塔

この丘へは地下鉄駅からケーブルカーや、バルセロナ港からロープウエーが通じています。丘に登る道路はスペイン広場からカタルーニャ美術館に向かって通じています。丘の上からは、バルセロナの街を一望できます。

 


グエル公園

市の北部、小高い丘にあるグエル公園は、グエル伯爵の構想により建築家ガウディが設計した世界初の田園都市計画の分譲地でした。しかし60区画のうち売れたのはわずか2区画だけで、そのひとつはガウディ自身が購入したものだったとか。

ガウディの設計したグエル公園 階段の途中には極彩色のオオトカゲの噴水

後に、バルセロナ市がここを買い取り、グエル公園としました。ギリシャ風の建造物やお菓子の国のような家、表面に破砕したタイルを用いたカラフルな建造物が訪れる人々を楽しませてくれます。

管理事務所と門番小屋 お菓子の国のような建物が並ぶ サグラダファミリアの工事現場の向こうに地中海が広がる

グエル公園から地中海の方に目を向けると、サグラダ・ファミリア(聖家族教会)の建設現場が望めます。

 


サグラダ・ファミリア聖家族教会

ガウディの未完の大作、サグラダ・ファミリアは、バルセロナのシンボルです。1882年に着手し、翌年からこの計画を引き継いだガウディは、晩年はこの教会の建設に没頭します。ガウディの構想では、教会は東側にキリストの誕生、西側にキリストの受難、南側にキリストの栄光の3つのファザードを持ち、それぞれに4本ずつのの鐘塔を設け、中央にキリストに捧げる中央塔を設置して、完成時には19本の塔が林立するというものだったそうです。

サグラダファミリアの東側 キリスト誕生のファザード こちらは新しい西側 キリスト像の掲げられた受難のファザード

1926年に市電に轢かれるという事故でガウディが亡くなった段階では、地下聖堂と後陣、それに東面の誕生のファザードの一部分が完成した段階で、鐘塔はまだ1本だけだったとか。

サグラダ・ファミリアの詳細な設計図はありませんが、ガウディの残したデザインのイメージは教会の地下で見ることができます。これに基づいてその後も建設が続けられ、今では西面のキリスト受難のファザードもほぼできあがり、鐘塔は8本になっています。

     
足場の組まれた聖家族教会の内部       西側の工事現場

サグラダ・ファミリアは、すでに120年以上にわたって建設が続けられていますが、いつ完成するかは神のみぞ知るということでしょうか。世界中から毎日、大勢の観光客が訪れていますが、入場料を取って工事現場を見せているのではなく、教会建設のための寄付だそうです。

7日目はもう帰国です。乗り継ぎのため、パリに向かうイベリア航空機から見たピレネー山脈の美しさが印象に残ります。

 


旅のヒント

最初にも書きましたが、夏休みにもかかわらず、早くから申し込んでいた パックツアーが集客できずにキャンセルとなりました。夏のスペインの暑さや都市部の治安の悪さ、数多くの世界遺産を巡るならガイドがほしい等の理由で個人旅行はあきらめ、出発まで1ヶ月近くになってから再度手配をしたのがこのツアーです。

8日間コース、正味わずか5日で、バスだけを使ってマドリードからアンダルシア地方、バレンシアからバルセロナまでを回るには、かなり無理があり、バスに乗るためにはるばるスペインまで行ったことになりかねません。

そこで、マドリード−コルドバ間を新幹線AVEに、バレンシア−バルセロナ間を高速列車ユーロメッドに変え、浮いた時間を観光や路面電車の乗車にあて、トレドのオプショナルツアーにも参加せずに、近郊電車セルカニアスで マドリードからトレドを往復しました。

パックツアーでも、離団手続をとればツアー一行から離れて行動するが可能です。アジア等で、土産物屋からのバックマージンを前提に価格設定がなされている場合は、市内観光(という名の土産物屋巡り) が放棄ができない(あるいは放棄する場合は5000から7000円程度の有料) とパンフレットに明記されている場合がありますが、それ以外、特にヨーロッパでは単独行動が可能です。

ただし、離団中の治安の問題、事故への対応等は全て個人の責任となります。また、添乗員等に迷惑をかけないために、列車の遅延等で合流場所に間に合わない場合はそのままホテルにチェックインすることにし、事前にテレホンカードを用意して、ツアーバスの運転手の携帯電話番号を教えてもらい、必要な場合は連絡が取れるようにしていました。

西ヨーロッパのように、新幹線に相当する高速列車や、在来線でも幹線の高速列車の場合、一般には高速道路を走るバス(ツアーバスは一帯時間ごとにトイレ休憩があります)より速く、またスペインやイタリアなどはJRに比べ れば運賃も格段に安く、ガイド付きのパックツアーと、わずかな追加料金で鉄道による個人旅行のおいしいとこ取りができます。

2001年8月 旅
2005年4月 記


 


お役に立つリンク集

これからお出かけになる方や鉄道ファンの方に役立ちそうなリンクをそろえました