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旅の車窓から
スペイン マドリード・コルドバ・バルセロナ |
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2001年の夏休みにスペインに行きました。ヨーロッパの南西部、イベリア半島の大半を占めるスペインは人口約4000万人の立憲君主国で、首都は国土のほぼ中央に位置するマドリード、人口300万人余りの大都会です。ところで、スペインというのは英語で、スペイン語ではエスパーニャになります。
早くから申し込んでいたH交通社のスペイン10日間のパックツアーが集客できずにキャンセルとなり、出発まで1ヶ月近くになってから再度手配をやり直す羽目になりました。
この時期、南部のアンダルシア地方は最高気温が連日40℃を超える暑さと、マドリードやバルセロナの西ヨーロッパ最悪ともいわれる治安の悪さ(首絞め強盗などヨーロッパで盗られる日本人のパスポートの半分はスペインとか)から個人旅行はあきらめ、数多くの世界遺産をめぐるのであればガイドの案内もほしいと思いネットでパックツアーを探したところ、N旅行の2人から催行、マドリードからアンダルシア地方をめぐりバルセロナまで、関空発で羽田発も同料金(しかも夏休みにしては安い)を見つけました。
安いのは良いのですが、わずか8日間(往復の飛行機を除くと実質5日)で上記の全行程をバスで移動。広いスペインで、これでは毎日何時間もバスに乗りに行くだけような旅行になりかねません。
幸いにして、スペインは鉄道網が発達しているので、現地で切符を手配のうえ長距離移動の区間は団体のバス旅行から離脱して列車の旅を楽しむとともに、浮いた時間を市内めぐりにあてることにしました。
※ 最終ページの末尾にそれぞれリンク先を設けました。詳しく知りたい方はご利用ください。
'90年代後半に、イベリア航空が成田路線から撤退して以来、日本からスペインへの直行便はありません。羽田からJALで関空乗り継ぎのフランクフルトへ、さらにイベリア航空に乗り換えてマドリードに着いたとき、まだ夏の太陽が輝いていました。ヨーロッパの西にありながら中央ヨーロッパ時間を採用し、さらにサマータイムで1時間ずれているため日没が遅く、そのかわりに夏でも夜明けは遅くなっています。
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昔の丸ノ内線を思わせるマドリードの赤い地下鉄 | 赤い菱形に青地に白抜きmetroと書いたマークを付けた電車 |
2日目の午前は市内観光。マドリードの街中では、至る所に赤い菱形に青地に白抜きでmetroと書いた地下鉄の入り口があります。1号線から12号線までにR線を加えた13本の路線が網の目のように走り、多くの国鉄駅と空港までを結んでいます。古い路線では銀座線のような小型車が運行されており、新しく建設された路線はトンネルの断面も広がって、車両も大型化しているように見受けます。
地下鉄の路線図は、こちらをご覧ください。
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新しい路線には行き先がLED表示の新車 | いつも混み合っている地下鉄の車内 |
切符は券売機または窓口で購入し、自動改札機は切符を入れて刻印されたものを取ってから回転バーを押して通るタイプです。車も国鉄も右側通行のスペインで、何故かマドリードの地下鉄は左側通行です。
このように便利な地下鉄ですが、治安にはかなり問題があるようです。混んでいるときにはスリに注意しても、人通りが少ないと強盗に注意、と言われても狙われたら注意のしようがありません。市の中心部だけの利用だけにとどめ、夜間はタクシーを使いました。
太陽の門という意味のプエルタ・デル・ソルには時計台のあるマドリード自治制府庁が建ち、広場の下で地下鉄1号線、2号線と3号線が交わる(駅名はSol)マドリードの中心であるとともに、ここから放射状にのびる道路の0kmの起点となっていて、スペインの中心でもあります。マドリードの主な見所は、ここから半径2km、徒歩でも30分以内の範囲にあります。
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マドリードの中心プエルタ・デル・ソル 向こうは自治政府庁 | マドリードの歴史の舞台となってきたマヨール広場 |
プエルタ・デル・ソルから西に少し行くと、古い街並みの中に17世紀の集合住宅に囲まれた石畳のマヨール広場があります。今ではオープンカフェのパラソルに強烈な日差しを避けるように観光客が休んでいますが、国王の宣誓式など王家の儀式から闘牛、さらには絞首刑まで200年以上にわたって数多くのマドリードの歴史の舞台となってきた広場だそうです。
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白亜の宮殿マドリードの王宮 | スペイン広場 |
さらに西に行くと華麗な王家の住まい、18世紀に建設された白い石の宮殿、王宮の前に出ます。ここから北に向かえばスペイン広場。世界文学の傑作の一つ、風刺小説ドン・キホーテの作家セルバンテスを記念してつくられた広場で、中央のセルバンテス像が左右のドン・キホーテとサンチョ・パンサ像を見下ろして座っています。
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2頭のライオンに牽かれた大地の女神シベーレスの噴水 | シベーレス広場に建つスペイン銀行 |
ここから東に向かう道がマドリードの銀座、賑やかなグランビアになります。さらに東に向かうと、2頭のライオンに牽かれた大地の女神、シベーレスの噴水のあるシベーレス広場に出ます。角に建つのはスペイン銀行。
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プラド美術館 | 美術館の敷地内に立つゴヤの銅像 |
シベーレス広場から南に向かうと、19世紀の初めに開館した、スペインが世界に誇る美術品をおさめたプラド美術館があります。
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プラド美術館 ゴヤの作品 着衣のマハと裸のマハ |
プラド美術館で最も有名な絵画は、フランシスコ・デ・ゴヤの着衣のマハと裸のマハでしょう。同じ部屋に横に2枚並べて展示されています。日本と違って、フラッシュを使わないという条件の下、写真の撮影は自由です。プラド美術館の庭には、今日もゴヤが観光客を見下ろして立っています。