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バルセロナのサンツ駅に到着

ユーロメッドもAVEと同じフランスTGVの技術を使った、両端の電気機関車が中間に連接タイプの客車をはさむタイプです。車内はビュッフェ等も含めAVEと同じで、ビデオ用のイヤホーンのサービスもあります。

ユーロメッドの車内 ユーロメッドの乗客と女性の乗務員

赤茶けた大地を突っ走るAVEに比べ、地中海沿いを走るユーロメッドは車窓が楽しめます。例によって、ビュフェでビール飲んでいるとあっという間の3時間が過ぎ、定刻にバルセロナサンツ駅に到着します。サンツ駅は地下になっていま す。スペイン国鉄の駅構内は薄暗いところが多く、写真を撮るのに苦労します。

サンツ駅に到着したユーロメッド 連接の中間台車部分

 


バルセロナの地下鉄でカサ・ミラへ

バルセロナはスペイン北東部、地中海に面したカタルーニャ州の州都、首都マドリードに次ぐスペイン第2の都市です。

バルセロナの地下鉄は、1号線から5号線までと11号線があります。国鉄サンツ駅に接続する地下鉄5号線に乗り換えて東へ、都心に向かいます。ちょっと古い車両で、 かつての銀座線のように吊りかけモータが唸りを上げていました。

バルセロナの地下鉄5号線 吊りかけモータだった ガウディの代表作の一つ カサ・ミラ 外装工事中?

3号線と交差するティアゴナルで下車して地上へ出ると、交差点に建築家ガウディの代表作の一つ、カサ・ミラが微妙な曲線を描いて建っています。

バスで来るツアー一行とは、バルセロナの中心、カタルーニャ広場に面したレストランで待ち合わせることにしていますが、その前に、市の北部を走るオールドトラムに乗りに行きます。

 


バルセロナのオールドトラム

トラム乗り場は、最寄りの地下鉄3号線の駅から離れているので、カサ・ミラの前でタクシーを拾って北に向かい、始発のアベニーダ・ティビダボに直行します。バルセロナのタクシーは黒塗りでドアが黄色。よく目立ちます。

     
急な坂道をタクシーでトラムを追いかける       坂の上の終点フニクラ  青い5号とスケスケの赤い129号

アベニーダ・ティビダボの停留所は、電車を待つ観光客でいっぱい。これは一度に乗れないと思い、タクシーの運転手に言って、そのままトラムの終点のフニクラ(ケーブルカー)まで行ってもらいます。急な坂道の途中で、観光客を満載した赤いトラム129号を追い抜きます。

路面電車の始発ティビダボで発車待ちの5号 5号の車内は木製のクロスシート

山の遊園地に登るケーブルカーに接続するフニクラの停留所では、青い5号が待っていました。車内に先客はわずかですが、下りのケーブルカーが着いたとたんにどっと乗ってきて満員になりました。 クラシックな電車は、ブレーキをきしませながらソロリソロリとティビダボに向けて下っていきます。

ところで、バルセロナにも最近新しい路面電車、LRTの路線が開通し、フランスのアルストーム社製の低床5車体連接車で運行されています。

 


カタルーニャ鉄道

アベニーダ・ティビダボは、バルセロナの中心であるカタルーニャ広場から来る、カタルーニャ鉄道の終点になっています。電車に乗って、ツアー一行との待ち合わせのレストランに向かいます。カタルーニャ公営鉄道のこの区間は、全線地下の構造ですが地下鉄との交差個所に駅がなく、カタルーニャ広場駅も双方が離れていて接続を考えていないように感じます。

ティビダボ駅に停車中のカタルーニャ鉄道の電車 カタルーニャ鉄道の車内は赤いクロスシート

カタルーニャ公営鉄道には、国鉄のサンツ駅に近いスペイン広場から出る路線もあり、こちらは郊外の山の上に修道院が建つモンセラットに向かう路線です。次にバルセロナを訪れる機会があれば、ぜひ行ってみたいところの一つです。

 


ランブラス通り周辺

カタルーニャ広場から南へ、バルセロナ港に向かう通りがバルセロナ旧市街の目抜き通り、ランブラス通りです。緑が多く道路の中央が広い歩道になっていますが、19世紀には散歩道として整備されていたとか。下の写真は早朝で人通りがありませんが、民芸品や大道芸人に見とれているとスリの餌食になるから要注意とのことです。

     
ランブラス通りの終点にコロンブスの塔       17世紀ルネッサンス様式の自治政府庁

ランブラス通りの終点に建つのが、1888年に完成したコロンブスの塔。起点のカタルーニャ広場とコロンブスの塔の中間あたりの狭い路地を東にはいると、13世紀頃からの貴族の館が集まる旧市街、ゴシック地区で、サン・ジャウマ広場に向かってクラシックな自治政府庁と市役所があります。