HOME  1/5page  2/5page  3/5page  4/5page  5/5page


サンクトペテルブルグの国鉄

サンクトペテルブルグも、国鉄の駅は行き先別に、モスクワ方面へ向かう列車の出るモスクワ駅や、フィンランド駅、ワルシャワ駅など5箇所に分かれています。これらの駅は全部で5路線ある地下鉄で結ばれています。

貨車の操車場 サンクトペテルブルグ郊外の国電

エカテリーナ宮殿へ向かう途中に、写真のような貨車の操車場もありました。また、ソ連崩壊後残り少なくなったレーニン像も写真におさめることができました。

数少なくなったレーニン像 サンクトペテルブルグのモスクワ駅

 


サンクトペテルブルグ市電

国電もありますが、市内の主な交通機関は地下鉄、市電、バス、トロリーバスです。なかでも市電は世界最大規模といわれ、多くの路線があり、街中を縦横に走っています。2両編成で連接車と連結車があり、当時はワンマン運転でしたが、今では車掌さんが乗っているそうです。無賃乗車が横行したのでしょうか。

モスクワと違い、ここの電車はロシア製のようです。

市電の連接車 市電の連結車 後ろはトロリーバス

トロリーバスも含め、運転台は独立した部屋になっているのも珍しく思います。安全地帯はなく、停留所は架線を張っているケーブルに停留所名らしき札がぶら下がっている所です。

車両も線路もメンテナンスは悪く、自動ドアが閉まらずに開けたままで走行している車両がいたり、車内の写真の左の窓についている回数券にパンチで孔を開ける機械が動かないものが多くあります。

全面広告車もあります 市電の連結車

市電とバス、トロリーバスに共通の切符は10枚綴りの回数券で、街中のキオスクで買います。1995年現在で、10枚綴りで80円でした。

市電の車内 左の窓の柱に切符の刻印機 ロシア時間23時 バルト海の日没

夏のサンクトペテルブルグの日没は遅く、23時になってやっと太陽がバルト海に沈んでいきます。あたりが暗闇に包まれるのは、午前0時を過ぎていました。

サンクトペテルブルグの地下鉄路線図はこちらにあります。

 


ツポレフ134でストックホルムへ

サンクトペテルブルグからストックホルムへ、3たびアエロフロートのお世話になります。空港ターミナルから飛行機まで、1台のバスで運ばれた私たちを待っていたのは、旧ソ連の旅客機ツボレフ134です。

バルト海を横断してストックホルムに向かう ストックホルムに到着したアエロフロートのツポレフ134

えっ!? これが国際線!? というような小さなジェット機で、シートは片側2人がけ、エコノミーのみで数えてみたら定員は80人、まん丸の窓が珍しい飛行機です。暖かい食事を提供する設備がないのでしょう。機内食は粗末な黒パンとハム、チーズでした。

 


旅のヒント

サンクトペテルブルグ空港で手荷物を受け取った時です。あれ?、トランクの鍵をかけ忘れたかな? 鍵穴がOPENの方を向いていました。ホテルに入ってトランクの鍵をチェックしたところ、左右のうち片方は動きましたがもう一方は鍵が鍵穴に入りません。トランクを開けたまま中央の取っ手の部分の鍵を閉める方に動かしたところ戻らなくなり、ここで“やられた”ことに気づきました。

私たちのグループ全員のトランクに開けられた形跡があり、ダイヤル式の鍵の場合は正しい数字にセットされていました。旅慣れた人が多く貴重品を入れていなかったため、被害は添乗員さんの高価なネックレスだけでした。国内線と思って油断したのが失敗のもとだそうです。

市内のレストランで一緒になったLOOK JTBの客には、赤い矢号の寝台で就寝中にパスポートを盗られた人もいたそうで、トランクの鍵だけの被害で済んでよしとしておきましょう。

添乗員の方の話では、トランクを開けて中の現金や貴金属等を盗む手口は、国際線のトランジットの際に多く、モスクワやロンドンでよく発生するそうです。トラブルに備えて、ドライバー等の簡単な工具は持っていきましょう。また、トランクの鍵を壊されたときのためだけではありませんが、トランクに必ずベルトは掛けましょう。

現在はどうなっているかわかりませんが、1995年当時のモスクワ空港の国際線ターミナルの売店で使えるのは米ドルだけで、日本円はもちろん自国通貨のルーブルも使えませんでした。海外へ出るときは、米ドル紙幣を持っていると何かの時に役立つと思います。

1995年7月 旅
1999年8月 記
2004年3月 改

 


お役に立つリンク集

これからお出かけになる方や鉄道ファンの方に役立ちそうなリンクをそろえました