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モスクワの中心クレムリン

モスクワ川北岸の小高い丘の上にたつクレムリンロシア語で城塞を意味し、変形三角形の土地は20の城門と大小の塔を持つ赤い城壁に囲まれ、その中に帝政時代の宮殿や聖堂などの建物がならんでいます。世界遺産に指定され、一部の建物は観光客にも公開されています。

観光客がクレムリンに出入りできる門は2ヶ所だけ。その1つボロヴィツカヤ塔をくぐって中に入ったところにあるのが武器庫です。今では博物館となって、鎧甲等の武器の他に馬車や王冠、宝石、金銀細工などロシア帝国の宝物が納められています。

ボロヴィツカヤ塔と右側は武具庫 ウスベンスキー大聖堂

金箔を貼ったドームを持つウスベンスキー大聖堂はクレムリンの中央に位置する最も重要な聖堂で、ロシア帝国の国教大聖堂として儀式が執り行われました。広場をはさんで隣には、これまた金色のドームが輝くイヴァン雷帝の鐘楼が建っています。高さ80mの鐘楼は、軍事用の監視塔も兼ねていたとか。

イヴァン雷帝の鐘楼 鐘の王様 後ろがロシア最高幹部会ビル

鐘楼の足元に、高さ6m、重量200トンの巨大な鐘の王様が落ちています。鋳造中に火災が発生し、消火のために水をかけたところ、鐘にひびが入って欠けてしまったため、誰もその音を聞いていないとか。鐘の後方、右はロシア最高幹部会ビルで、歴代のソ連の書記長から、当時のエリツィンロシア共和国大統領(おそらく今のプーチン大統領も)まで、ここで執務していたそうです。

鐘楼をはさんで鐘の王様の反対側には、これまた大きな大砲の王様が鎮座しています。口径890mm、重量40トンは、16世紀末に作られた当時世界最大の大砲だったが、今まで1度も砲弾を発射したことはなく、前に置かれた砲弾は、300年後に飾りとして用意されたものとか。いかにもロシアです。

大砲の王様 弾を発射したことはない トロイツカヤ塔と右側はクレムリン大会宮殿

クレムリン内を一周して、トロイツカヤ塔から外に出ます。振り返ると、1960年代に建てられた近代的な大建築で、旧ソ連最高会議や共産党大会にが行われたクレムリン大会宮殿がそびえています。今では、演劇などの芸術活動にもつかわれているとか。

 


赤の広場

クレムリンの北東側に赤の広場があります。ソ連時代にはメーデー行進や軍事パレードなど、テレビのニュースにもよく登場した広場ですが、中国の天安門広場などに比べれば意外と広くないなという感じです。

クレムリンの城壁沿いには、赤の広場に面してレーニン廟があり、ソビエト連邦の初代指導者レーニンの遺体が安置されていて、直接見ることができるそうですが、入場する機会はありませんでした。赤の広場の南東端には、ネギ坊主の色鮮やかなドームを持つ聖ワシーリー大聖堂が建っています。

赤の広場とレーニン廟 壁の向こうがクレムリン ネギ坊主の聖ワシリー寺院

赤の広場をはさんでクレムリンの壁の向かい側は、国営グム百貨店。3階建てのゴシック様式の建物で、内部は光があふれるアーケード街になっています。

新婚さん 壁の向こうは大統領執務室のある最高幹部会ビル グム百貨店の内部

赤の広場で何組かの新婚さんを見かけました。モスクワでは最初に結婚宮殿にいき、結婚証明書にサインして、ヴァラビョーヴィ丘赤の広場、戦後50年を記念してつくられ、戦争の歴史を綴った博物館や記念碑、教会のある戦勝記念公園など市内の2,3箇所を車でまわり、レストランかカフェあるいは自宅で披露宴を行うのが一般的だそうです。

露店の果物屋さん 後ろは連結タイプのトロリーバス 戦勝記念公園の新婚さん

歩道の果物屋さんでリンゴを買いました。7月の季節はずれにと思ったら、はるばる南アフリカ共和国からモスクワまで運ばれてきたものでした。