アベイロは、リスボンとポルトを結ぶ幹線上にあり、ポルトのカンパニャン駅からリスボン方面にAlfaで40分、IRで50分です。アベイロ駅はアズレージョとよばれるポルトガル独特の美しい青いタイルの装飾で有名です。
アベイロ駅舎のホーム側 | ポルト行きの普通電車が到着 |
白い三階建ての駅舎の正面外壁とホーム側の壁には、アベイロの街や建造物、人々の風俗や生活などを描いたアズレージョで埋め尽くされています。駅舎の窓飾りも見事です。ステンレス車体のポルと行き普通電車が入線してきました。
リスボン行き急行IR 1両目は荷物車 | IRの2等は4人がけのボックスシート |
現在では、ポルトガル国鉄の看板列車のAlfaは、イタリア製の振り子式電車ペンドリーノで運行されていますが、'99年当時はリスボン−ポルト間の幹線の特急Alfaや特急IC、急行IRは、いずれもフランス製のげんこつ型電気機関車が牽引するステンレスの客車で編成されていました。
アベイロから分かれる狭軌のローカル線の気動車が入線 | ローカル線の気動車の付随車 |
アベイロから分かれる非電化のローカル線は、メーターゲージと呼ばれる線路幅が1mの狭軌で、流線型の気動車で運転されています。小さいながらも、車両の一部、窓の上に黄色の線が入った部分は1等になっています。
ローカル線の気動車の2等室内 | ローカル線の気動車の1等室内 |
アベイロ駅に単行運転の気動車が入線してきましたが、折り返す際、後ろにエンジンのないトレーラを連結して2両編成になりました。車内は、2等は4人がけのボックスシートが並び、1等は片側4人がけ、反対側は2人がけのボックスシートです。
アベイロはポルトガル第2の都市ポルトと、第3の都市コインブラの間に位置するポルトガルの水の都です。アベイロ駅からまっすぐな道を20分ほど歩くと、街の中心デルガード広場があります。
青いアズレージョが美しいアベイロ駅舎の正面 | アベイロの運河とベネチアを思わせるゴンドラ |
広場の前の中央運河には極彩色にペイントした小舟モリセイロが浮かび、イタリアの水の都ベネチアを思わせる光景です。広場にあるミゼリコルディア教会の正面も、美しいアズレージョで覆われています。
アベイロの魚市場 氷は使っていない | アズレージョが美しいミゼリコルディア教会 |
すぐそばに魚市場があったので覗いてみました。海岸に広がる塩田の向こうは大西洋です。大理石の台の上に新鮮な魚が並んでいましたが、日本と違って生で食べる習慣がないからでしょうか、氷は全く使っていません。夏は大丈夫なのでしょうか。