リスボンの北30kmにあるサンタクルスは、放浪の作家壇一雄が住んだ海辺の町で、この村で大作“火宅の人”が生まれたそうです。海岸の広い砂浜の中に、高さ数十mの大岩が立っています。
サンタクルスの海岸 | 壇一雄文学碑 |
過ごした期間はわずか1年半だそうですが、海岸から少し奥に入った通りに壇一雄の住んだ家が残り、海を見下ろす高台には、「落日を拾ひに行かむ海の果」と日本語で刻んだ石碑がありました。
サンタクルスからさらに北へ、オビドスは小高い丘の上に14世紀の城壁に囲まれた 細長い三角形の形をした小さな街。城内への入り口の一つであるポルタ・ダ・ヴィラ門は、アーチ型の門の内部が青いタイル、アズレージョで装飾されています。
アズレージョが美しいポルタ・ダ・ヴィラ | 城壁の上から見たオビドスの村 |
街の中心にあるサンタ・マリア広場に面して建つのがサンタ・マリア教会。教会の内部も、アズレージョで飾られています。オビドスの狭い通りには、花が家々の軒先を飾ります。
サンタ・マリア教会 | サンタ・マリア教会の内部 |
ナザレ
ナザレは首都リスボンの北、約100kmにある大西洋に面した漁師町です。海岸に開けたプライア地区と断崖の上のシティオ地区に分けられ、両地区をケーブルカーが結んでいます。
アジの干物が並ぶナザレの街角 | イワシの丸干しとアジの干物 頭の開き方が日本と違う |
街中では、日本と同じイワシの丸干しやアジの開き(頭の部分の開き方が日本と違います)が店先に並んでいます。ポルトガルはEC加盟国の中では物価が安く、食事はおいしく、シーフードレストランのディナーはビール込み1,600円で大満足でした。
ナザレのレストランのシーフードディナー | ナザレ海岸の夕暮れ時 漁船が1隻 |
街中の細い路地には、漁具の手入れをする漁師の姿があり、砂浜に出れば、海岸にごく近いところで小舟を操り漁をする風景に出会えます。ここの魚は新鮮です。
漁具をつくろう漁師 | 海岸に近いブライア地区と丘の上のシティオ地区 |
ケーブルカーに乗って丘の上のシティオ地区に向かいます。展望台から見るプライア地区とナザレの海岸線は絶景です。
ナザレの上下2地区を結ぶケーブルカー | シティオ地区の展望台から見たナザレの海岸 |
シティオ地区には、ナザレの守護聖人を祭るノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会が、バロック様式の美しい姿を見せています。内部には、壁から天井までアズレージョで覆われた回廊もあります。
ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会 | 教会の内部 キリスト像とアズレージョの通路 |