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ナショナルパーク駅で列車の乗務員が交代します。ウエリントンから到着した列車から、女性の車掌をはじめ3名が乗車してきました。この列車で再びウエリントンへ戻るようです。オーバーランダー号は、55分遅れでナショナルパーク駅を発車します。車窓にはトンガリロ国立公園にある北島の最高峰、雪をいただいた標高2297mの活火山、マウント・ルアペフの広いすそ野が広がりますが、 残念ながら山頂は雲に覆われて見えません。
ナショナルパークから20分余りで10番目の停車駅オハクネに到着です。ホームは列車を待つ大勢の乗客であふれています。今日は土曜日。 スチームエンジンサタデーズといって、オハクネ駅とフェイルディン駅の間で、動態保存の蒸気機関車がオーバーランダー号の先頭に立ちます。
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車窓にトンガリロ国立公園のマウント・ルアペフ | オハクネ駅に到着したオーバーランダー号 |
ニュージーランド鉄道ではこれに合わせて、ウエリントンをはじめ各駅からオハクネを往復する往復割引切符を発売しており、皆さん オークランド行きに乗ってオハクネ駅まで来て、ウエリントン行きで折り返すようです。
先ほど、ナショナルパーク駅で交換した、ウエリントン発オークランド行きの列車をフェイルディン駅からオハクネ駅まで牽引した蒸気機関車が、オハクネ駅で方向転換して待っています。 給水設備がないためでしょうか、タンク貨車を1両引き連れています。
列車から降りて先頭まで行ったとき、蒸気機関車は線路の先の方に行ってしまいました。ここまでオーバーランダー号を牽引してきたディーゼル機関車を切り離す様子もありません。そうこうするうちに、ホームの乗客が列車に乗り終わり、係員が私に早く乗れと言いドアを閉めようとします。ここで置いて行かれると、翌日まで列車はありません。
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タンク車を連結した蒸気機関車 | オーバーランダー号を牽くSL |
ここまで閑散としていた車内が、急に賑やかになりました。オークランドを発車する前に、座席を変更してもらったときに、車掌が今日は満席だと言っていた意味がわかりました。蒸気機関車の集客力はたいしたものです。 そうこうするうちに、蒸気機関車がバックで戻ってきて、2両のディーゼル機関車の前に連結して3重連になります。
汽笛一声、列車は発車します。写真を撮るため、車内を通り抜けて荷物車のデッキに行ってみると、ここも大勢の観光客でいっぱいです。沿線でSL列車の写真を撮っている人もいます。1台だけですが、列車の追っかけをやっているクルマも見かけました。
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スチームエンジンサタデーズのオーバーランダー号 | 夕暮れ時 深い渓谷を越える |
ディーゼル機関車に押されて走っているのかと思ったのですが、上り勾配では蒸気機関車も黒煙を吐いて力行し、煙突からシンダ(石炭の燃えかす)が飛んできて目にはいると痛い。デッキに長くいると、髪の毛の中までジャリジャリにlなってしまいました。
11番目の停車駅マルトンまで、時刻表では2時間10分ですが、蒸気機関車はスピードが出せないのでしょう、2時間40分ほどかかり列車の遅れは2時間近くまで増えています。ここで数人の下車客があったのですが、すぐに発車。次のフェイルディン駅では蒸気機関車を切り離すので、先頭まで走っていったのですが、2時間遅れのため周囲は暗くなっていてこんな写真になってしまいました。
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フェイルディン駅に到着した蒸気機関車 | 売店に残っていたのはホットドッグとビールだけ |
蒸気機関車を切り離して身軽になったオーバーランダー号は、スピードを上げますが、13番目の停車駅パルマーストンノースは定刻の17時に対して発車したのは19時を過ぎています。ここもある程度の規模の街らしく、通勤客用でしょうか、早朝ウエリントンに向かい、夜に戻るキャピタルコネクション号が1往復設定されています。蒸気機関車ツアーの乗客もほとんどが下車してしまい、車内は再び閑散としてきました。車窓は暗闇です。
ウエリントンに到着すれば、ホテルにチェックイン後ケーブルカーでウエリントン植物園に登って夜景を見たあと、都心に出て食事をと計画していたのですが 、このペースでは到着が21時半を過ぎそうです。 とりあえず車内で食料を確保せねばと思い売店に行ってみたところ、パスタもスープも売り切れ。ビールとホットドックの寂しい夕食になってしまいました。
やがて街の明かりが見えてくると、列車は2時間遅れのまま、オークランドから14時間かかってニュージーランド北島を縦断し、ウエリントンに到着です。さすがに疲れました。
足の便を考え、日本からネット予約のカード決済で駅前のバックパッカーホテル確保していて正解でした。何故か同日に2件ダブって予約されているとのことで、 チェックイン時に1泊分を現金で返してくれました。マウスを2回クリックしてしまったのでしょうか。
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重厚なウエリントン駅の駅舎 | ウエリントンメトロの電車 |
翌朝は、ニュージーランドの北島から連絡船で南島に渡ります。乗船前の1時間ほどで、ウエリントン駅の周辺を見学します。
ウエリントン駅は、櫛形のホームを持つ、首都の玄関にふさわしい重厚な建物です。ここに発着する長距離列車は、オークランドを結ぶ1往復のオーバーランダー号 とパルマーストンノースまでのキャピタルコネクション号1往復があるだけですが、3系統の近郊電車ウエリントンメトロが頻繁に発着しています。
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ウエリントンメトロの電車とオーバーランダー号 | 電車の車内はクロスシート |
電車の側面はライトブルーですが、黄色い顔をしています。側面も赤や黄色の旧型車もありました。車内はクロスシートです。
一番端のホームには、オークランド行きのオーバーランダー号が停車していますが、まだ機関車は連結されていません。今日は、3両の客車に荷物車が1両だけの編成に戻っています。オークランドと異なり、オーバーランダー号の乗客のチェックインは駅の窓口で行われていました。
ウエリントン駅は、港のすぐそばにあります。その山側にある緑の丘は、首都の官庁街になっています。白い4階建ての旧政府公邸は、南半球では最大の、世界でも第2位の木造建築です。19世紀の後半に建てられてから1990年まで、政府公邸として使われ、現在では法科大学院になっているどうです。ちなみに、世界一の木造建築は奈良の大仏殿です。
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世界第2位の木造建築である旧政府公邸 | 国会議事堂(右)とエグゼクティブウイング(左) |
坂を登ると、丸い建物があります。隣の国会議事堂に隣接する閣僚の執務棟エグゼクティブウイングですが、その形状からビーハイブ(蜂の巣)と呼ばれています。
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近代的なカテドラル | オールド・セントポール教会 |
坂道を登りきたところにあるのが大聖堂、ウエリントン・カセドラル・オブ・セントポールです。ステンドグラスやパイプオルガンが有名とのことですが、まだ朝が早くて入ることができませんでした。
近くには、大聖堂とは対照的な、白い小さな木造の教会があります。19世紀の半ば過ぎに建てられたオールド・セントポール教会です。