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エストニアから国境を越えてラトビアへ

ラトビアから国境を越え、南隣のリトアニアのビリニュスとカウナスで1泊ずつしたあと、一旦ラトビアのリーガに戻って1泊。今度は北隣のエストニアに向かいタルトゥ経由でタリンで2泊。パルヌを経てバルト海沿いに南下すると、エストニアとラトビアの国境です。

エストニア側から見たラトビア側国境 BMWを連ねたイタリア人ライダー

国境のエストニア側には、ガソリンスタンドと売店があります。ここで、EUマークにi、イタリアナンバーのBMWのバイクを連ねたライダーと出会いました。ナンバープレートに書かれた“PD”の文字について尋ねると、ベネチアに近いパドーバの街からエストニアのタリンを目指してのツーリングだそうで、陸続きのヨーロッパならではのバイクによる海外旅行です。

エストニア、ラトビアともにシェンゲン協定加盟国のため、ここの国境もフリーパス。

 


ラトビアのスイスといわれるスィグルダ

国境からバルト海沿いに南下し、リーガの手前で分岐して東へ向かうとスィグルダです。リーガの北東、バスや列車で1時間程度のところに位置するスィグルダは、ガウヤ川の深い渓谷と豊かな緑で“ラトビアのスイス”と言われるそうですが、高い山がないのでスイスのイメージとはちょっと違うのでは・・・。

スィグルダ教会 レストランになった貴族の館

この地は、川を挟んで西側はリーガの僧正領に、東側は帯剣騎士団領となりそれぞれが城を築いた歴史があります。まずは、川の西側のへ。スィグルダ教会や、今はレストランになっている貴族の館を抜けるとスィグルダ城趾が現れます。帯剣騎士団により13世紀前半に建てられた城ですが、現在では破壊された姿をとどめるだけとなっています。

スィグルダ城趾 樹海の向こうにトゥライダ城

スィグルダ城趾から、緑の樹海の向こうに赤い煉瓦のトゥライダ城の姿が見渡せます。

ガウヤ川に架かる橋を渡ってトゥライダ城に向かいます。トゥライダ城の入り口には、トゥライダのバラといわれたルァザの墓があり、花が手向けられています。恋人への純潔を貫いて死を選んだ悲しい物語が今に語り継がれています。

木造のトゥライダ教会 トゥライダのルァザの墓

ルァザの墓からトゥライダ城に向かう途中に、木造のトゥライダ教会があります。残念ながら修復工事中。この一帯は、フォークダンスのモニュメントを集めた公園になっています。

 

トゥライダ城

トゥライダ城は、リーガの僧正によって造られ、20世紀初頭までは荒廃していたものを、修復したものです。急な階段での最上部まで上ると、そこには窓から360度のパノラマが広がります。樹海の中をガウヤ川がゆったりと流れます。はるか向こうには、ボブスレーのコースも。

トゥライダ城の塔と本丸 塔の上部

トゥライダ城の塔に隣接した本丸は、博物館としてスィグルダに関する資料が展示されています。

トゥライダ城の塔の上からの眺め

 


ラトビア政府のご招待

トゥライダ城のあるスィグルダから首都リーガに戻ると、日本から初のラトビア直行便、JALリーガチャーター便就航を祝って、ラトビア政府がこのチャーター便の乗客を夕食に招待してくれました。

民族衣装で出迎え ラトビア政府観光局高官の挨拶

リーガの旧市街から、ダウガヴァ川に沿って少し遡ったところに遊園地のような施設があり、その地下のレストランが会場です。ビュフェタイプ(日本語でバイキング)のなかなか豪華なメニューが並んでいます。

ラトビア政府観光局高官の挨拶のあと乾杯!。

ラトビアの民族舞踊

民族衣装を着たラトビアの人々の歌や踊りも披露されました。海外でこんな経験は初めてのことです。

 


リーガ駅へ

いよいよラトビア最終日。今夜のJAL便で日本に戻ります。まずは、電車でバルト海の海岸ユールマラへ向かうため、少し早起きして、朝の街をリーガ駅に急ぎます。サマータイムのため、日没は極端に遅いのですが、日の出はそれほど早くはありません。

トロリーバスの後ろに朝日を受けた自由記念碑 ラトビア駅に向かうトラム

朝の太陽高度は低く、8月とはいえひんやりとした空気の中、通勤客を乗せたトラムやトロリーバスが行き交います。日本人にはカーデガンの1枚も必要な気温ですが、地元の人は半袖。

リーガ駅前トロリーバスターミナル ラトビア鉄道の切符

駅の窓口には誰も並んでいません。ユールマラの中心駅マユアリまで切符を買おうと、“Majori”と紙に書いて見せたら女性の係員の向こうの窓口だと言います。近距離と長距離で窓口が分かれているのでしょうか。切符売り場の窓口はたくさんあるけど、朝のラッシュ時間帯でも誰も並んでいません。

言われた窓口で、マユァリ往復を買います。出てきた切符は、スーパーのレシートのような感熱紙。