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台北−板橋間のチョイ乗り

日立製の振り子電車、太魯閣号に乗ってみたくて台北駅に戻ってきました。太魯閣号は人気があっていつも満席。他の自強号や莒光号は、満席の時は無座の切符を発売するのですが、振り子式で立っていると危険と考えてか、太魯閣号は無座を売らないと時刻表に書いています。

太魯閣号とその車内

台北市内特定区間という名称はないのですが、松山−台北−萬華−板橋の間は、地下鉄の初乗りより安い18元の運賃で全ての列車に乗車可能となっています。東京でいえば、東海道線が上野始発、東北線が品川始発で、新橋−秋葉原間は特急でも運賃だけで自由に乗れるというイメージです。

自強号や莒光号等の全車指定の列車でも、空席があれば座れます。太魯閣号も例外ではなく、その前を走るはずの區間車が遅れて花連発樹林行きの太魯閣号が先に来たため台北駅で超満員に。運良く空席に座ったものの、シートはベースとなったJR九州の白いカモメやソニックに劣ります。地下区間なので、車窓には何も見えずに板橋に到着。

ディーゼルカーの自強号とその車内

板橋から台北への戻りは、樹林発台東行きの日本車両製ディーゼルカーの自強号。台北までは大半が空席。モケット張りでフットレストも付いて、日本の国鉄時代のグリーン車のイメージです。こちらのシートの方が、ピッチも広いようで新車の太魯閣号より格上と見受けます。

駅弁屋さんの行列 鉄道グッズの台鉄本舗

台北駅構内の一角では、駅弁屋さんが行列のできる繁盛。すぐ隣は、鉄道グッズの並ぶ台鉄本舗。台湾の鉄道は元気です。

 


士林觀光夜市

夕食は定番の夜市へ。台北駅からMRT淡水線に乗り北に向かいます。民權西路と圓山の間で地下から高架線になり、かつて台湾鉄路管理局のローカル線だった、淡水線のあとを走ります。劍潭駅前から広がる士林觀光夜市は台北一の大規模な夜市。駅前に屋台もどきの飲食店の入る広大な建物がありますが、夜市の醍醐味は狭い路地に並ぶお店と人混み。

MTR劍潭駅 週末の士林観光夜市の賑わい

毎日が縁日状態の台北の夜市も、週末はさらに一段と賑わいを増します。人混みの渋滞に輪をかけるのが、衣料品を中心に道の真ん中を不法に占拠して商品を並べる露店。警察の取り締まりが来ると、神業のような早さで一斉に商品をたたみ、路地に逃げ込みます。

数分後には元の場所に舞い戻り、またしぶとく通りに商品を並べ始めます。いたちごっこは、今夜も続いていることでしょう。

不法に道路を占拠して商売 取り締まりが来てハンガーに吊った商品とともに脇道に逃げ込む

夕食は、客の入りを見ながら適当な店に入ります。日本人なら漢字が読めるので、壁に張ってあるメニューを指さしで注文といっても、日本と違う漢字を当てている場合もあるのでガイドブックで確認が必要。台湾の屋台名物、牡蠣オムレツと青菜炒めを注文します。こんなに安く提供できるのは、客の回転が速いためか。ビールなどは置いてなく、酒で儲ける日本とはビジネスモデルが異なります。

この店に入ってみますか 牡蠣オムレツと青菜炒め

胡椒餅の店の前には長い行列ができていて、みんなたくさん買うので焼き上がりが追いつきません。日曜日だからか、夫婦に加えて中学生らしき息子も手伝って、一心に餅を丸めています。もともとは、松山駅前から続く饒河街観光夜市で道の真ん中に行列ができる店だったのですが、士林にも進出してきたようです。

胡椒餅のお店 焼き上がった胡椒餅を剥がす

やっと順番が来て、熱々をゲット。近くの廟の階段に腰をかけ、肉汁をこぼさないようにいただきます。近くの臭豆腐の屋台から、微風に乗って強烈な匂いが流れてきます。あー台湾だ!

廟の階段に座って胡椒餅をいただく 果物の屋台

夜市のフルコースの最後はデザートで締めます。お店の小姐は、怪しいアオガエルのエプロン。青蛙下蛋は蛙の卵によく似ていますが本物の蛙ではなく、日本でもおなじみもタピオカです。でも今日のデザートは、日本にはないオーギョーチ(愛玉)に。果物から作ったさっぱりとしたゼリーで、レモンシロップでいただきます。

デザート屋の小姐は蛙のエプロン 台湾デザート愛玉

MRTでホテルに帰ろうとしたら、花博の無料送迎バスを見つけました。LEDの行き先表示は日本語にも対応しており、といってもカタカナでバスと出るだけで、そんなこと見なくてもわかりますが。路線図に民權西路があったので乗ってみることに。ノンステップの新車です。ところが、MRTで次の圓山駅が終点。一旦全員降ろされますが、無料なので同じバスにもう一度乗って、民權西路へ。

花博の新車の行き先表示は日本語にも対応 ノンステップの新車の車内

バスを降りてコンビニに立ちより、今日も100元の金券でビールと翌朝のサンドイッチにヨーグルトを買ってホテルへ。

 


區間車で桃園へ

キリンの一番搾りは中国本土の製造。まだ、麦芽100%になっていないようですが、味は日本の一番搾りとほぼ同じ。お茶は、「日式緑茶無糖」の表示をよく確認しないと甘いのをつかみます。ハムでポテトサラダを巻いたサンドイッチの断面が台湾式でしょうか。

大陸製の一番搾りと無糖のお茶 サンドイッチの断面は? ICカードは有人改札口を通る台北駅の改札

台湾3日目は早起きして、まだMRTの始発が動いていないので、タクシーを拾って台北駅に向かいます。メーター表示が90元のところに、深夜料金20元が加算。それでも300円ですから、タクシーも安い。

台北5:50発の區間車で出発 扉間は長いロングシート

桃園まで切符を買って、5時50分の區間車で出発です。電車は南アフリカ製の2扉車。扉間が長〜いロングシートです。車内はガラガラ。日本と同様に居眠りしている人も。台湾も治安が良いのですね。