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二二八公園の蒸気機関車

故宮博物院から乗ったバスで、MRT士林駅の手前に士林官邸のバス停があったので降りてみました。台湾の初代総統、蒋介石と夫人の宋美齢が愛した邸宅と庭園が保存されているとのことですが、バス停に近くにそれらしきものがありません。通行人に聞いてみると、バス通りの向かいのフェンスで囲われたところと言っているようです。地下に駐車場を造っているようで、残念ながら工事中。

台湾博物館 臺彎鐵路第一號蒸汽機車「騰雲」

士林からMRT淡水線に乗って台大醫院で下車。隣接する二二八和平公園国立台湾博物館の前に、2台の蒸気機関車が展示されています。周囲がガラス張りで、反射して写真を撮るのが難しい。

騰雲”号は、1887年のドイツの製で、台湾最初の蒸気機関車として、1888年から1924年まで使われたのだとか。連結器がねじ式でバッファが付いています。もう1両の9号機関車は、日本最初の鉄道である新橋−横浜間を走った後、台湾に渡ったようです。自動連結器への改造は、日本なのか台湾か?

臺彎鐵路第九號蒸汽機車 台北の市議選の様子

二二八和平公園から西門方面に向かう道で、選挙運動中の候補者に出会いました。台湾は番号で投票するのでしょうか。各候補の名前の上に番号が付いていて、この方は@です。

 

ワンタンのお店

お昼になったので、ワンタン専門店で昼食に。すると、先ほどの選挙の運動員が店の中まで入ってきて、選挙権のない日本人にまで候補者の名前の入ったカードを配っています。その中には、1元コインが1枚。買収にはならないのでしょうね。

お店の中まで選挙活動 ボリューム満点のワンタン

 

紅楼

西門の交差点から少し西に入ったところにある赤煉瓦の建物は、その色から紅楼と呼ばれ、1908年日本統治時代の初期に建てられ、その形状から八角堂と呼ばれていたとか。当時は、日本人向けの商店や劇場で賑わっていたそうですが、中に入ると1階の一部に当時の看板や劇場の切符売り場等、懐かしい日本の姿が再現されています。

西門紅楼 懐かしい日本があった

 


台北駅

西門からMRT板南線で1駅、台北車站に戻ります。駅前には、台北花博2010の装飾とともに選挙の候補者の大看板が出ています。

花博の飾り付けがなされた台北駅舎 台北駅の出札窓口

切符売り場の上には、時刻表や発着案内とともに、台湾鐵路管理局の代表的な車両の写真や、駅弁の案内がならんでいます。

台鐵を代表する車両が勢揃い バラエティーに富んだ台鐵便當

また、新幹線や高速バスを意識してか、期間限定で特定の列車の割引のポスターが出ています。横を見ると、ここにもディーゼルエンジンの部品を組み合わせた台鐵のキャラがいます。名前はわかりません。

     
自強号にも特便割引が       台北駅にも台鐵のキャラが

 


松山空港から羽田へ

ホテルに預かってもらっていた荷物をピックアップして、市内バスで松山空港に向かいます。空港では、地下のMRTの駅で、使い終えたICカード、悠遊卡を払い戻してから中華航空のチェックインカウンターへ。

松山空港 羽田便だけ遅れ

松山空港には、中華民国軍松山基地もあるのですが、羽田より一足先に2009年から中国本土との定期便が就航しており、上海(虹橋と浦東)、廈門、福州をはじめ各地と結ばれているようで、中国国際航空や中国東方航空、上海航空などが飛んできます。

三寳樂啤酒(サッポロビール)ラガー 京浜急行国際線ターミナル駅

羽田行きの中華航空の機内のドリンクサービスのワゴンに、何故かビールがありません。サーチャージや空港税込みで、東京−大阪の新幹線より安い運賃ですが、格安航空会社とは違い、注文すれば無料で持ってきてくれました。台湾製のサッポロビールは、日本の黒ラベルと少し味が違うと思ったら、ラガーとなっていました。

羽田の国際線ターミナルからエレベータで地下に下りれば、もうそこは京急線の国際線ターミナル駅。帰りの便の到着が1時間近く遅れたものの、まだまだ時間には十分な余裕があります。

 


旅のヒント

初めて、羽田発の国際線を利用した感想は、“もう成田には戻れない”です。特に、台北便は市内の松山空港との間で就航しており、時間が有効に使えて、身体にも、財布にも優しく快適で最高です。それでいて、中華航空ならソウル便に次いで他社の羽田発の日本国内線を含むどの便より安いのではないでしょうか。

台北市内の交通は、MRTとバス。タクシーも安いので、これらを適宜組み合わせれば効率的に移動できます。その際に用意したいのが、ICカード、悠遊卡(ヨーヨーカ)です。MRTや台北近郊まで含むバスで使え、運賃が2割引になるほか、MRTとバスの乗り継ぎ割引も適用されるようです。また、有人改札に悠遊卡の絵の付いた読み取り機が設置されていたので、台湾鐵路管理局の台北近郊路線(桃園駅でも見かけました)でも使えるようです。

台北市内のバスは、バス停に系統番号毎に行き先や途中の経由地が明記されており、車内では案内放送が聞き取れなくても液晶やLEDのモニタに停留所名が表示されるます。漢字の読める日本人なら、台北の主な通りの名前が頭に入っていれば、日本国内と同じ感覚で利用できると思われます。日本では、都市によって前乗りか後ろ(中)乗りか、基本的には統一されていると思いますが、台北は両方が混在します。

短距離の路線は、前乗り運賃先払い(上車収票)ですが、距離が長くなり運賃が2区間に分かれる場合は、始発から一定区間は前乗り運賃先払いですが、途中で中乗り運賃後払い(下車収票)に変わります。前の区間から続いて乗車している乗客は、乗車時にまず1区間分を払い、降りるときにもう一度2区間に相当する運賃を払うことになります。

ホテルの近くの民權中山路口のバス停から松山空港行きに乗ったとき、前の扉から乗って悠遊卡の読み取り機にタッチしたのですが、どうやら下車払いの区間だったらしく、皆さん降りるときにタッチしていきます。幸い運転手が覚えてくれていたので、二重払いをしないで済みました。上車収票か下車収票なのかは、車内の運転手の後ろに表示されていますが、来たバスを見ても外からでは見分けはつかないようです。中には、3区間のバスもあるようで、運賃の支払い方法が複雑です。

 


お役に立つリンク集

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