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釜山から列車で慶州 へ
慶州へ向かうため、朝の釜山駅にやってきました。ソウル行きのセマウル号の改札をやっていたので、先にホームに入って列車見物です。韓国の列車は、セマウル(特急相当)、ムグンファ(急行相当)、トンイル(準急相当)、ピドゥギル(普通相当)に別れ、それぞれ運賃が異なり、日本のような普通運賃+特急料金という考え方はありません。各駅停車でも、使用する車両のグレードによりトンイル号の運賃適用もあるようです。
国鉄釜山駅 | ステンレス車体のセマウル号 |
釜山駅は電化していないため、列車は全てディーゼルです。黄色と緑に塗り分けた流線型の機関車を両端に付けて、間にステンレス製の客車をサンドイッチにしたセマウル号。オレンジと黄色、白の塗り分けのデッキ付きの特急タイプのディーゼルカーや、同じ配色の客車をディーゼル機関車が牽引するムグンファ号。
トンイル号の気動車 | 機関車牽引のトンイル号 |
黄色と緑の塗り分けで、近郊タイプのドア配置の気動車や、同じ配色に白を加えた客車をディーゼル機関車が牽引するトンイル号など、駅にはいろいろな列車が出入りします。
私が乗った釜山発中央線経由で韓国東海岸の鉄道の終点、江陵まで行くムグンファ号はアメリカ型のディーゼル機関車が客車を牽引します。最後尾は電源車で、韓国国鉄のマークが入った丸いトレインマークをかかげているところなど、日本によく似ています。
ムグンファ号のディーゼルカー | アメリカ型DL牽引のムグンファ号江陵行 |
釜山の次の駅、釜山鎮でソウルへ向かう京釜線から東に分かれ 東海南部線に入ると線路は単線になり、韓国リゾート地の海雲台(ヘウンデ)付近では車窓に日本海が見えます。その後は 黄金色に実った稲穂の田園など、車窓には日本とあまり変わらない農村風景が続きます。車内はほぼ満席ですが、車両が大陸サイズで車内は広く、ムグンファ号の設備は日本のグリーン車並みで快適です。
乗車したムグンファ号の最後尾は電源車 | 黄金色の田圃 日本と変わらぬ車窓 |
こうして列車は釜山から慶州までの114kmを1時間58分かけて走ります。