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旅の車窓から
韓国 釜山・慶州編 |
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福岡出張のあと
1996年の10月初旬、それは大阪と福岡への出張から始まりました。10日の体育の日が木曜日で、前日9日の14時頃には福岡で仕事が終わります。本来ならばそのまま飛行機で東京に戻るところですが、11日の金曜日を以前の休日出勤の代休に当てると連休になり、ちょっと韓国まで足をのばしてソウルから成田に帰ってくるコースを思いつきました。
船で釜山(プサン)に上陸してから現地でソウル−成田間の航空券を入手しようとしたのですが、飛び石連休で日本人が大勢押し掛けていたからでしょう。あいにくどの便も満席のため、やむなくソウル行きをあきらめ、念のために日本でキープしていた12日の釜山から福岡行きのジェットフォイル、JR九州のビートル2世で福岡に戻ってきてしまいました。韓国南部3泊4日(うち船中1泊)の1人旅をご紹介します。
※ 5ページの末尾にそれぞれリンク先を設けました。詳しく知りたい方はご利用ください。
博多港から出国
福岡から韓国第2の大都市釜山へは、飛行機の他に博多港からJR九州のジェットフォイルが毎日と、カメリアラインのフェリーが週3便就航しています。フェリーの時刻は曜日により異なり、水曜日は17時のためチェックインは15時30分までとなっています。仕事を終えるとあわただしくタクシーで博多港のターミナルに駆けつけました。
船はターミナルのすぐ前に停泊していますが、管理上の理由か、出国手続きを済ませるとわずかな距離をバスで乗船口に向かいます。連休前のためある程度の混雑を予想したのですが、大半の日本人客は2段ベッドの一等船室の方に行き、二等船室はほとんどが韓国人、それでもあっけないほど空いていました。博多のビジネスホテルに1泊の料金で釜山まで行けるのですから安いものです。
博多港で出航準備中のフェリーかめりあ | 釜山沖で停泊する下関からの関釜フェリー |
定刻を30分ほど遅れて船は福岡を出航、一路釜山に向かいます。船内は国際航路にふさわしい程ではありませんが、食堂や免税店もそろっています。夕食はビビンバにしました。
深夜に釜山沖に到着、翌朝目覚めるとすぐ隣に下関からの関釜フェリーが停泊して釜山入港を待っています。入国審査と税関が開くのを待って8時40分定刻に接岸。 カメリアラインは日本船籍のためか接岸直前までNTTの公衆電話が使えます(国内通話です)。現在の時刻表や船内の詳しい設備は、末尾に掲載したカメリアラインのホームページでご覧ください。
釜山上陸
釜山港は街中にあります。港の釜山銀行で両替をしてから、歩いて朝の街へ出ました。釜山タワーのそびえる龍頭山(ヨンドゥサン)公園近くのホテルに飛び込みで交渉して、1泊5000円少々で泊まることに決めました。フロントでは日本語が通じます。 部屋に荷物をおいてから、高さ118mの釜山タワーにのぼってみました。展望台からは釜山の街を一望できます。
釜山タワーと李舜臣将軍像 |
龍頭山公園は、1876年の釜山港開港直後に造られた釜山初の公園で、地元の人だけでなく観光客にも親しまれ続けてきました。園内には花時計や韓国の英雄 、壬辰和乱で豊富秀吉の水軍を破った李舜臣将軍の銅像もあります。
釜山タワーから見た釜山駅方面 駅から港へ線路が続く 釜山タワーから見た漁港とチャガルチ市場方面
チャガルチ市場
小高い丘の龍頭山公園の西には 、衣料品から日用品、電化製品までたくさんの店が狭い路地にひしめく国際市場、南側の海岸沿いには韓国最大の漁港に隣接して、東京の築地市場に相当するチャガルチ市場があります。さまざまな魚介類の入った水槽が並び、買い物客で朝から夜まで活気づいています。
チャガルチ市場は漁港のすぐ前 露店の後ろに底びき網漁船 | 太刀魚をならべたチャガルチ市場の露店 |
市場では魚だけではなく、キムチや豚さんのお顔も売られています。 市場で買った魚を食堂に持ち込むとその場で調理してもらえるというシステムもあります。釧路の和商市場や那覇の牧志公設市場を港の前に設けて規模を大きくした感じです。
道端でキムチを漬けるおばさん 店先にならぶ豚さんのお面 アジアの活気があふれるチャガルチ市場をゆっくりと見物。ついでにここでお昼も済ませました。