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釜山駅

翌日に慶州(キョンジュ)に行こうと思い、国鉄釜山駅で切符を買うため地下鉄チャガルチ駅から 電車で釜山駅に向かいます。地下鉄の切符は人手による窓売りと券売機の併用。券売機は日本と異なり、行き先の金額を押してからコインを順番に入れていくと残りの金額が表示されていく世界の標準方式です。

線路をはさんで上下線のホームが相対式のチャガルチ駅は、東京の銀座線のようにホーム別に改札口が別れています。韓国の国鉄は左側通行ですが、釜山の地下鉄は右側通行。いつもの習慣でホームに入ったら、反対側から電車が来てしまいました。

国鉄釜山駅の留置線 左にセマウル号、中央にはムグンファ号の客車

国鉄の釜山駅は終着駅ですが、線路は釜山港に向かってのびており、その途中にある留置線には釜山に到着してから出発を待つ多くの列車ががとまっています。

駅の売店で時刻表を買ってはじめてわかったのですが、釜山からソウルに向かう幹線である京釜線は慶州は通りません。朝早く出発したかったのですが、東海南部線は優等列車の本数 が少なく、釜山からは特急に相当するセマウル号がありません。

右側通行の釜山地下鉄1号線 途中から高架線となる 地下鉄梵魚寺駅のそばのバスターミナル

やむなく、9時過ぎの東海南部線、中央線経由で東海岸の北端にある江陵行きの、急行に相当するムグンファ号の指定席を求めました。当時の運賃は100km余りの慶州まで4,000ウオン、当時のレートで約450円でした。窓口では英語が通じます。

 


地下鉄で梵魚寺へ

釜山駅から再び地下鉄に乗り北に向かいます。途中から地上に出て郊外では高架線になり ます。終点の一つ手前の梵魚寺(ポモサ)駅で下車してバスに乗り換え、梵魚寺へ行きました。バスターミナルの横にはファミリーマートもあり、ハングルとクルマの右側通行を除けば日本と変わらぬ光景です。地下鉄の中でも日本語と韓国語は話し言葉の音とリズムが同じため全く違和感がなく、あまり外国という気がしません。

梵魚寺の山門 4本の石柱で支えられた一柱門 本殿の大雄殿

梵魚寺は678年に唐から戻った高僧が創建した釜山地方最古の寺院です。慶尚南道三大寺院のひとつで韓国禅宗の総本山、豊臣秀吉が攻め込んだ壬辰和乱で焼失し、17世紀の再建だそうです。4本の石 柱で支えられた一柱門は珍しく、本殿の大雄殿は朝鮮王朝時代の建築の粋といわれています。

   
四天王門内の四天王像     日本のお寺と変わらない梵魚寺の仏様

四天王門内には色鮮やかな四天王像があり、大雄殿をはじめとする建物も、金色の仏様も中国のお寺とは異なりきわめて日本のお寺に近い雰囲気です。