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リトアニア鉄道の新型気動車と客車
ソ連時代の気動車の中にあって、唯一2008年秋に開通したばかりのビリニュス駅とビリニュス空港を結ぶ路線には、新型の気動車が導入されています。もちろん、エンジンは床下に収まっていて、機関室などありません。
空港は街に近く、その距離はわずか5km。列車はわずか1両編成で、バスでも十分にまかなえる輸送量ですが、リトアニア鉄道もがんばっています。
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空港線の新型気動車 | 新型気動車の車内 |
ビリニュス駅の側線に、たくさんの客車が並んでいます。出発の準備中の車両からは、石炭レンジでしょうか、屋根上の煙突から煙が上がっています。
車両の側面には、イラストとともにビリニュスとクライペダの文字が書かれています。クライペダは、バルト海に面したリトアニア第3の都市です。この間は、客車列車で運行されているのでしょう。
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ビリニュス−クライペダ間の列車に使用される客車 |
この他、リトアニア鉄道のホームページでは、第2の都市、カウナス行きの二階建ての新車のPRをしていますが、駅では見かけませんでした。
ビリニュス駅構内の車両の入れ替えには、セミセンターキャブの凸型ディーゼル機関車が働いています。
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入れ換え用ディーゼル機関車 | ビリニュス駅構内の鉄道模型 |
駅舎の中に鉄道模型のレイアウトを見つけました。ドイツからポーランドを経てバルト三国の首都を結ぶ鉄道構想を表しているようです。ICEの模型があります。いつの日にか、バルト三国へドイツのICEが乗り入れる日が来るのでしょうか。その前に、西欧と旧ソ連の線路幅の違いをどう解決するのか、興味は尽きません。
トロリーバスで市内観光へ
ビリニュスには、他のバルト三国の首都と異なり、路面電車がありません。もちろん地下鉄などなく、駅前はトロリーバスのターミナルとなっています。バス停の柱に付いた円い筒は時刻表。系統別に曜日別の発車時刻が記載されていて、回転できます。
ビリニュス駅前のトロリーバス バス停の柱の円い筒は回転式の時刻表 大半の車両は、チェコのシュコダ製。新型車の導入はまだわずかです。運転室は客室と仕切られて、独立した部屋になっています。前扉は2分割されていて、前扉の前半分は運転室、後ろ半分は客室の乗降用で、チェコの路面電車タトラカーと同じ構造です。
トロリーバスの切符売り場 トロリーバスの車内
トロリーバスやバスの切符は、あらかじめ切符売り場で買っておけば2Lt(約80円)。乗車してから買うときは、運転室のドアにあるポケットに2.5Lt(約100円)入れて向こう側に倒します。すると、運転手がドアのポケットからお金を取って切符を入れ、客室側に倒してくれます。これで乗客は切符が受け取れます。お釣りももらえるようです。
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運転台ドアのポケット | 切符の刻印機 |
切符は1回限り有効で、車両の窓に付いた赤い刻印機にはさんで穴を開けます。複数の穴の数や並び方が車両により異なっており、検札の時に切符を持っていなかったり、刻印していなかったり、また他の車両の刻印だったときは、即罰金です。黄色いICカードリーダーも導入されていますが、使っている乗客は見かけません。ICカードは、検札時にはどうチェックするのでしょうか。
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大型連結バス ワゴン車のようなミニバス 車内では次の停留所の案内放送もあり、日本並みに親切です。もっとも、リトアニア語の停留所名を聞いてもよくわかりませんが。
ビリニュス市民の足は、トロリーバスの他、普通のバスやミニバスもあります。こちらはトロリーバスに比べ、新しい車両が導入されています。
ビリニュス新市街
駅前からトロリーバスに乗り、旧市街を抜けてネリス川に架かる橋を渡ると、新しいビルが建ち並ぶ新市街です。
川沿いの公園に、杉原千畝記念碑があります。第二次大戦中にリトアニアの臨時首都カウナスに領事代理として赴任し、ナチスドイツの同盟国日本の本国外務省の意向に反して、迫害を逃れようとするユダヤ人に対して日本の通過ビザを発給して6000人の命を救い、最近では日本のシンドラーとも呼ばれています。杉原氏の母校、早稲田大学が彼を記念して建立した記念碑で、周辺には記念の桜の木が植樹されています。
杉原千畝記念碑 欧州文化首都のシンボル すぐ近くの河原に、緑の球体をいくつも並べたオブジェが立っていますが、ヨーロッパ文化首都のシンボルだそうです。2009年は、ここリトアニアのビリニュスとオーストリアのリンツが選ばれたのだとか。
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聖ペテロ & パウロ教会 | 教会内部の装飾とパイプオルガン |
川に沿った道を東に行くと、バロック様式の聖ペテロ & パウロ教会があります。17世紀の後半に建てられた外観はシンプルな教会ですが、その中にはいると壁や天井一面、2000を超える白い漆喰彫刻のすばらしさに圧倒されます。
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帆船が宙を舞う聖ペテロ教会の内部 | 主祭壇 | 天井画 |
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中央のドームから帆船が吊りさがり、空中を帆走し、振り向くと、入り口の上には白いパイプオルガンが控えています。