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九龍の繁華街尖沙咀

再び大埔墟駅から九広鉄路の電車に乗って、香港九龍側の終点の紅磡駅まで戻ります。駅前のタクシー乗り場は、九龍半島側と、海底トンネルをくぐって香港島まで行く行き先別に乗り場が分かれています。

     
九龍のメインストリート彌敦道       彌敦道の南端にある半島酒店

当時は、紅磡駅から九龍一の繁華街、尖沙咀までタクシーを利用しましたが、今では九広東鉄が、尖沙咀の中心を通る大通り、彌敦道の南端にある格式高いホテル、半島酒店の近くの尖東駅まで延長されて便利になっているそうです。

2002年当時は九広鉄路を地下で尖沙咀まで延長工事中 ネオンが輝く夜の彌敦道

実は、九広鉄路の始発の九龍駅は、1916年の開通から78年に紅磡に移転するまで、現在の尖東駅のさらに西の、香港島に渡る天星小輪(スターフェリー)の埠頭近くにあったそうです。

香港文化中心の建つところがかつての九龍駅で、旧九龍駅時計塔だけが当時の面影を今に伝えています。

     
九広鉄路旧九龍駅の時計塔       香港文化中心前広場の天安門事件の追悼の碑と花輪

その、香港文化中心近くの広場には、1989年に北京で天安門広場で、民主化を求める市民の中に中国人民解放軍が突入して多くの犠牲者を出した、天安門事件を追悼する碑が建ち、多くの花輪が捧げられていました。

 


九龍半島と香港等の間に横たわるビクトリア湾

九龍半島と香港島の間に横たわる海が、ビクトリア湾です。海底には地下鉄や道路トンネルが通っていますが、スターフェリーに乗って心地よい海風に吹かれながら対岸に渡るのが最高です。

海浜公園プロムナードから対岸の香港会議展覧中心 九龍半島と香港島を結ぶ天星小輪(スターフェリー)

夜は、両岸のネオンが輝き、最も香港らしい景色が楽しめます。ビクトリア湾には、そんな大都会の風景に不似合いな、船もやってきます。漁船でしょうか、それとも蛋民とよばれる水上生活者の住居でしょうか。

大都会の真ん中に漁船? 九龍から見た香港島の夜景

 


ピークトラムでビクトリアピークへ

尖沙咀碼頭から乗ったスターフェリーは、10分もかからずに対岸の香港島の中心、中環(セントラル)に着きます。香港で一押しの“100万ドルの夜景”の観光ポイント、ビクトリアピークに登るケーブルカー、ピークトラムの始発駅へ、中環から二階席に屋根のないオープントップのバスが出ています。このバス、走り始めると身体の周囲を風が吹き抜けていきます。

中環とピークトラムの駅を結ぶオープントップバス いピークトラムが入線

ピークトラムは、前回の訪問当時の緑の丸い車両から赤い角張った新しい車両に交代していました。一般的なケーブルカーは、勾配にあわせて車内が階段状になっていますが、ピークトラムはフラットな床で、駅を発車すると急勾配のため大きく傾きます。乗客がこぼれ落ちないように、座席は全て山の方向を向いています。

ピークトラムは2両編成 ビクトリアピークから見た100万ドルの夜景

ピークトラムの沿線は高級住宅街です。観光客以外に、沿線の住民の足にもなっているため、途中駅にもこまめに停車しながらピークタワーを目指します。

夜景を堪能した帰りは、ピークタワーの裏が始発になっているバスで中環に戻ります。大きな二階建てバスが狭い山道を走るこの路線も、スリルがあっておすすめです。

 


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