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香港鉄路博物館

九広鉄路の大埔墟駅で下車をしたとき、博物館の場所がよくわからなかったのでタクシーを使ったところ、ものの3分もかからずに着いてしまいました。

博物館の場所は、大埔墟駅を出て右手へ、羅湖方面に線路沿いに歩き、ガードをくぐった先を左折した線路際です。帰りは駅まで歩きましたが、商店街の中を抜けていきます。

大埔墟駅の先で羅湖行きの電車 鉄路博物館へはこんな商店街の中を抜けていく

旧大埔墟駅舎を利用した展示館があり、九広鉄路の歴史についての写真パネルや鉄道模型がありますが、写真を撮ろうとしたら展示館内は撮影禁止と注意されてしまいました。すぐ隣には、12年前に乗った記憶のある、黄色い顔をした電化当時の電車のモックアップが置かれています。

旧大埔墟駅舎を利用した展示館 旧型電車のモックアップ

近くには、緑色の蒸気機関車が屋根の下で大切に保存されています。かつて九広鉄路の狭軌の支線を走った044T型で、フィリピンに売却され製糖工場の路線で使われていたものを、保存展示のため買い戻したとか。

     
044T型蒸気機関車       木式信号機の奥に保存客車

線路の向こうに腕木式信号機があり、その先には九広鉄路で使われた、赤と緑の5両の客車が保存されています。屋根が4両分しかなく、屋外の1両はポイントにかかる位置に停まっているので、後から追加搬入されたのかもしれません。

かつて九広鉄路で活躍した客車 赤い客車の車内は簡素なベンチシート

三等車の車内は、片側3人がけ、通路をはさんで2人がけの硬い木のベンチシートです。背ずりが転換式になっていて、進行方向に揃えることができます。香港島の二階建てトラムの二階席もこんな感じのシートでしたが、車体更新時にプラスチックのベンチになってしまいました。

三等車233号 276号の車内

新しい276号のシートも、同じ構造の転換式ですが、こちらビニール張りです。左右とも2人がけで、通路が広々としています。網棚もありませんね。どこかで見たような台車をはいていると思ったら、日本製でした。

扇風機のカバーがおもしろい 276号は日本の国鉄タイプの台車

頭等(一等車)も1両あります。英国の植民地だったからでしょう、ヨーロッパと同様に、一等車には窓の上に黄色の線が引かれています。車内はビニール張りながら、ゆったりとしたボックスシートを備えています。

黄色い帯の112号は頭等(一等)客車 頭等(一等車)の車内

 


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