客車内の展示
この2両の客車は、病院列車に改造されたことで車内の座席等は撤去されたようで、博物館入り後も復元されることなく、その広い空間を活用した展示スペースとしている。入り口は側面にある多数のドアではなく、端面の貫通路から。
▲ 客車を使用したギャラリーの入り口
車内の座席は撤去されている。車体の側面には、各ボックス席ごとに乗降用のドアがあり、窓は下降式。
▲ 客車の車内
車内では、欧米各国の歴史的な鉄道の風景が、当時の写真やポスター、模型等で再現されている。
▲ 米国の鉄道
▲ 英国の鉄道
▲ ドイツの鉄道
▲ スイスの鉄道
▲ スイスの鉄道
▲ オランダの鉄道
▲ ベルギーの鉄道
▲ フランスの鉄道
▲ スペインの鉄道
▲ スペインの鉄道
▲ ワゴン・リ社のオリエント急行
地元の南イタリア、プーリア州のスッド・エスト鉄道やイタリア国鉄は、模型や観光案内のポスター等も含めより詳しく展示。
▲ 地元のレッチェ駅
▲ スッド・エスト鉄道
▲ 南イタリアプーリア州の鉄道
▲ 南イタリアプーリア州の鉄道
▲ スッド・エスト鉄道
スッドエスト鉄道のマグリエからイタリア最東端の駅、オトラントに向かう盲腸線。博物館訪問の2日後に乗ったが、車両は交代しても沿線の風景やディーゼルカーの単行運転は、今もこの写真と大きくは変わっていなかった。
▲ スッド・エスト鉄道マグリエ−オトラント間のローカル線の風景
▲ スッド・エスト鉄道マグリエ−オトラント間のローカル線の風景
▲ スッド・エスト鉄道マグリエ−オトラント間のローカル線の風景
その他の展示
エンジン付きの手押し車のような車両。後の壁にある説明文をGooglLensで翻訳すると、LOCOPULSEURは小規模な操車場や鉄道工場内で貨車を押して移動する機械。1930年代から使われ始め、1980年代の後半まで製造されてきた。本機は1970年代の製造で、11馬力のバイク用の単気筒エンジンを搭載。スッド・エスト鉄道のレッチェの工場で使用されていたもの。
▲ 工場内での貨車移動機
踏切警報器やホームの行先表示器、列車の行先を書いたサボなど。
▲ 踏切警報器やホームの行先表示器、車両のサボ
イタリア鉄道バーリ・サント・スピリト駅のポイント切り替え等の制御盤などの設備。
▲ ポイント切り替え等の制御盤
模型や写真のパネルで、州内の国鉄や私鉄各社の紹介。
スッド・エスト鉄道プティニャーノ駅。今もバーリとアルベロベッロ間の主要駅の一つ。
▲ スッド・エスト鉄道プティニャーノ駅
州内の国鉄路線。上に乗っているのは、国鉄やスッド・エスト鉄道のサボ。
▲ 州内の国鉄路線とサボ
FGは、長靴のかがとより少し上のフォッジアから、アドリア海に突き出たガルガーノ半島に路線を持つ私鉄のガルガーノ鉄道。古くから電化されていて、模型もパンタグラフを乗せた電車。
▲ ガルガーノ鉄道
FALは、バーリから内陸方面に向かう950mm軌間の私鉄、アップロ・ルカーネ鉄道。世界遺産の洞窟住居、サッシのあるマテーラへの観光客も乗る路線。
▲ アップロ・ルカーネ鉄道
レッチェにも1898年から1932年まで、トラムが走っていたらしい。右は旧市街の中心、聖オロンツォ広場の写真とトラムの模型の組み合わせ。
▲ レッチェのトラム
州都バーリにも路面電車があったらしい。1909年の開通で1952年にトロリーバスになったとか。今はトロリーバスもないけれど。
▲ バーリのトラム
休憩コーナーの椅子。よく見ると車両からボックスシートを取り外してきて置いているのかな。
▲ 休憩コーナーの椅子
休憩コーナーの模型。ドイツのメルクリンもあるので市販品なのかもしれない。
▲ 休憩コーナーの模型
軌道自転車や保線の道具類。
▲ 軌道自転車や保線の道具
腕木式や色灯式の信号機。
▲ 各種信号機等
スッド・エスト鉄道の分岐駅、ゾーリンノ駅の設備。左の2つ箱は線路の信号保安設備(閉塞器)らしい。
▲ ゾーリンノ駅の設備
森林鉄道も運行していたようだ。
▲ 森林鉄道の模型
森林鉄道の運材台車も展示している。
▲ 森林鉄道の運材台車
右の模型は、今は鉄道博物館となっているこの場所の、国鉄の車両修理工場時代の姿。
▲ 模型は国鉄の車両修理工場時代
国鉄の車両修理工場時代に使用していた設備や工具。
▲ 国鉄の車両修理工場の工具類
VR技術による館内バーチャル見学が体験できる、プーリア鉄道博物館の公式ホームページは、こちら。