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旅の車窓から

韓国 釜山・ソウル・正東津

釜山から韓国新幹線に乗ってソウルへ、中央線のムグンファ号乗ってスイッチバックを通り、海に一番近い駅正東津、韓国鉄道の旅にご案内します。

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釜山 ソウル

JALマイレージで韓国へ

2008年末に、JALマイレージの無料航空券で韓国に行きました。曜日の並びが良くて、12月27日から年末年始の休暇になることに気付いたのが5月の中頃、早速JALのホームページで27日発の無料航空券を探し始めたのですが、成田や羽田発のソウル便は半年以上前のこの段階ですでに満席。関空発の夜便には空席があったものの、今度は羽田−関空 の国内線が早朝便以外はすでに満席。

関空で朝から晩まで時間待ちをするのは辛いと思って他のルートを見たところ、成田発の釜山便は午前便は既に満席ですが午後便に残2席。即刻予約を入れました。ソウルからの帰りはまだ余裕があったので、都心に近い金浦空港から羽田 空港への夜便を予約しました。

3日前に中国への出張から帰ってきたばかりの成田空港に、中2日おいてまたやってきました。JALのB737-800は、中国便で乗ったANAも同じ機種 ですが、JALの方が座席間隔が多少広く、足置きも付いていて快適です。

鳥取付近から日本海に出ると、眼下にイカ釣漁船の漁り火が点々と連なります。やがて、漁船の隻数が増えてくると、その向こうに韓国 本土の明かりが見え始め、海から釜山市街地の夜景を眺めながら金海国際空港に着陸です。

 

※ 5ページの末尾にそれぞれリンク先を設けています。詳しく知りたい方はご利用ください。


金海空港から釜山市内へ

金海空港は、前年に出張で来ているので1年半ぶりです。空港で1万円を両替すると、136,000ウオン。 前年に来たときは80,000ウオンにもならなかったではなかったでしょうか。この間に発生した金融危機で韓国ウオン暴落です。ネットで見てきた今日のレートが1円=0.07ウオンのため、5%の両替手数料。それでも成田 空港では15%もの手数料を取っていたから、釜山は良心的です。

出張のときは、空港までクルマで迎えに来てもらっていましたが、今日はバスで釜山駅まで移動です。ターミナル前から乗ったリムジンバスは5,000ウオンで、2+1の夜行バス並みのゆったりとしたシート配列。韓国のバスはグレードが高いですね。

JAL釜山便の機内食 夜の釜山駅前広場

釜山駅前でバスを降り、事前にネットで予約していた、12月に開店したばかりの東横イン釜山駅1にチェックイン。21階建てで、1泊5,500ウオンのところが開業記念で3,500ウオン(2,500円程度)と安く、部屋は広くて快適です。

韓国新幹線KTXの開通にあわせて改装されたのでしょう。釜山駅は12年ぶりですが、ずいぶんきれいになっています。

JAL釜山便はパンと果物だけの寂しい機内食。おなかが空いたので夜食を求めて、地下鉄1号線に乗ってチャガルチ市場方面に出かけます。

 


夜のチャガルチ南浦洞

国鉄釜山駅前広場の地下に、地下鉄1号線の釜山駅があります。国鉄は左側通行ですが、地下鉄はクルマと同じ右側通行。券売機で切符を買って、入るホームを間違えないように。

地下鉄の券売機 釜山地下鉄1号線

3つ目のチャガルチ駅で降ります。ここは釜山漁港に面した魚市場に食堂街もありますが、夜は9時まで。地上に出ると、寒さよけにビニールで囲った屋台が並んでいます。対岸の博多と通じるところがあります。

ビニールで囲った屋台 夜の南浦洞 露店の賑わい

地下鉄が通る広いバス通りと並行する賑やかな通り、光復路が歩行者天国となり、屋台が出て賑わっています。南浦洞の方向に戻ると、光のイルミネーションが続いています。数年前まで年末に丸の内でやっていた東京ミレナリオを思い出しますが、規模は小さいく、人出も少ないですね。通りの一角には、似顔絵描きが店を出し、それなりにお客さんがいます。

光のイルミネーションが続く 似顔絵描きのお店

まずは、おでんトッポギの屋台で腹ごしらえ。トッポギは、棒状の餅をコチュジャンを使って甘辛い味をつけた、韓国風もちの唐辛子煮。 韓国の庶民料理として親しまれている屋台の定番メニューの一つです。この店のトッポギには、油揚げのようなものも入っていて2,500ウオン(350円)。

おでんやトッポギの屋台 ホットッの屋台

ホットッといえば、冬を代表する屋台のデザート。手頃なおやつとして人気です。餅に黒砂糖の味の蜜状のシロップとナッツをくるんで、サラダ油であげたりマーガリンで焼いた熱々のものを、紙コップに入れて渡してくれます。700ウオン(50円)、おいしー! 日本語で書いた看板の“ホットッ”の“”の字が“”になっているのがご愛敬。

     
潰した紙コップに入ってくるホットッ       デザートに焼き栗をテイクアウト

たこ焼きの屋台も出ていますが、何も韓国まで来て食べなくても。デザートに、以前にソウルでおいしかった焼き栗を3,000ウオンで仕入れて地下鉄で釜山駅に帰ります。

部屋で飲むため、ファミマで1,700ウオンのビールを買って帰ったら、同じ銘柄が東横インの中では1,600ウオンで売っていました。

 


東横インの朝

冬の釜山の夜明けは遅く、やっと明るくなったホテルの窓から釜山駅とその向こうにコンテナターミナルが望まれます。ホームには、フランスTGVをベースにした韓国新幹線KTXと、韓国オリジナルのディーゼル特急セマウル号が並んで発車を待っています。セマウル号は、以前の緑系の塗色から青系の塗色に変わっています。

釜山駅の向こうはコンテナターミナル 東横インの窓越しに釜山駅のKTXとセマウル号

日本のと同様に、東横イン釜山駅1もネット接続と朝食は無料です。ネットで今日の釜山とソウルの天気を確認してから、食堂に向かいます。朝食のメニューにはキムパプ(キュウリ、タクアン、ソーセージ、カニかまの海苔巻き)、木綿豆腐味噌汁、もちろんキムチも食べ放題。洋食もあり、日本より豪華です。

東横インの無料の朝食 駅の隣の東横イン(奥の白い建物)

年末とはいえ韓国は基本的には旧正月のはず。KTXは10〜20分ごとに発車しているので、いつでも指定席は確保可能かと思っていたのですが、念のためチェックアウトの前に、隣の釜山駅に午後のソウルへの切符を買いに行きます。ところがもくろみは見事に外れ、狙った列車やその前後は全て満席。予定より早い時間帯に残席があり、ソウルまでの座席を何とか確保しました。

翌日早朝の、ソウル(清凉里)から韓半島東海岸の正東津までのムグンファ号(急行に相当)の指定券は難なくゲット。