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トラムの地下路線プレメトロ

通りに出て地下へ、プレメトロは5車体連接の低床車。ホームも電車にあわせて低くなっています。国鉄のブリュッセル北駅と南駅の間を、都心を南北に貫く3系統と4系統が走るこの路線ですが、車内は狭くいつも混雑していて、路面電車の車両では輸送力が不足気味と見受けます。

この区間は、多くの駅では線路をはさんでホームを配置し、停車時に両側の扉を開けて乗降の迅速化を図っています。スペースの節約か、写真のように直通列車のホームと折り返し列車のホームを上下に分けて配置している駅もあります。

昔のトラムの絵があるプレメトロの駅 二階構造のプレメトロの駅
プレメトロの駅は低床車にあわせて低いホーム プレメトロ(車両はトラム)の車内は狭い

観光地だけを回っていれば気がつかないと思いますが、ブリュッセルのメトロやトラムでは、かつての植民地である中央アフリカ系の人々以上によく見かけるのが、移民でしょうか中東イスラム系の人々。スカーフをかぶった女性も多くいます。ベルギーは多民族国家です。

 


国会議事堂、王宮

プレメトロからメトロに乗り継ぎ、都心のやや東寄り、公園駅で降りて地上にあがるとトラムの通りに出ます。安全地帯のない電停でトラムがドアを開けて乗降中は、後方の車道でクルマが停車しています。ずいぶん運転マナーが良いねと関心していたら、停留所の後方の車道に信号機があって、トラムの停車中は赤になるシステムでした。日本にもこんなのがあれば、岐阜の電車は廃止にならすにすんだかも。

国会議事堂近くを走る新旧塗色のトラム 安全地帯のない停留所に連接車が停車中は車道の信号は赤

電車通りのすぐ横にベルギー国旗とEUの旗が掲げられているのが国会議事堂。ここから緑の広がるブリュッセル公園を南に抜けると、20世紀初頭に完成した王宮です。現国王はここには居住せず、迎賓館になっているのだとか。

国会議事堂 王宮

 


ブリュッセル南駅

ベルギー国鉄のターミナル駅、ブリュッセル南駅に行ってみました。翌日、ここからICEでドイツに向かうため、その下見を兼ねての列車見物です。高架で1番線から22番線まである国鉄のほか、1階には切符内場やショップ、カフェ、レストラン、お土産屋さんのほかトラム乗り場もあり、地下にはメトロとプレメトロが交差する、交通の要所です。

ブリュッセル南駅のトラム 出国審査のあるユーロスター乗り場

国鉄は、ヨーロッパのターミナル駅に多い行き止まり式の構造ではなく、多くの列車がこの駅を通り抜けて行きます。そんな中、1番線と2番線は、ここが始発のロンドン行きユーロスターの専用ホーム。シェンゲン協定非加盟の英国に行くには、専用の入り口から入って出国審査を通る必要があり、ちょっとユーロスターの写真を撮りに行くなどということはできません。

隣の3番、4番線はパリやアムステルダム、ケルンと結ぶタリスを主体に、ここが始発のフランス方面のTGVやドイツへ向かうICEが発着しますが、ユーロスターとの間は高いガラスの壁で隔てられています。

タリスから壁を隔てた向こうがユーロスターのホーム 新型タリスが並ぶ
パリからタリスが到着 電気機関車プッシュプルのインターシティーが並ぶ
電車のインターシティー 電気機関車プッシュプルの二階建てインターシティー
電車のインターリージョナル ローカル国電
機関車牽引のインターシティーとインターリージョナル
ブリュッセル−アムステルダム間の国際列車

ホームの端でしばし撮影タイム。国際列車からローカル国電まで、次から次へと色々な列車が出入りして、見飽きることはありません。

 


再びグランプラスへ

メトロで買った1日券は国鉄も乗れるので、南駅から中央駅まで、グランプラスへの移動に使います。やっとお天気が回復してきました。広場の中央の舞台で繰り広げられているジャズフェスティバルの会場前には椅子とテーブルが並べられ、大勢の観客がビールを片手に楽しんでいます。

ブリュッセル中央駅 グランプラスに設けられた仮設の舞台

広場の北、ジャンネケ・ピスの近くに名物のムール貝で有名なレストランがあり、ここで夕食にします。バケツに入ったムール貝とフリット(フレンチフライはフランスではなく、本当はベルギー生まれなのだとか)にビールまで付いたセットメニューにします。5月はムール貝の季節ではなく北欧からの輸入品だそうですが、ベルギービールと一緒においしくいただきました。円高のせいか、東京のベルギー料理店で食べるのに比べ安いこと。

シェ・レオンのムール貝とフリットのセットメニュー

今日はベルギー最後の夜。食事を済ませて一旦ホテルに戻って休憩の後、再び国電に乗ってグランプラスの夜景を見に戻ります。この時期、空が暗くなるのは10時過ぎ、広場はいつまでも大勢の人で賑わっています。

夜のグランプラスと小便小僧

もう一度、ジュリアン君に会いに行ってみると、夜間の盗難防止でしょうか、サッカーウエアを脱いで裸になっていました。