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シュテファン寺院と王宮

翌日は、前回立ち寄ることができなかったトラム博物館に行きたいと思っていました。ところが市電博物館が開館するのは週末だけということがわかりました。残念!

シュテファン寺院 ウイーンの王宮とその前のミヒャエル広場

やむなく、朝からシュテファン大寺院王宮に立ち寄ってから、シェーンブルン宮殿に向かいました。シュテファン大寺院は12世紀にロマネスク様式で建築が始まり、14世紀から15世紀にかけてゴシック様式に改築されたウイーンのシンボルです。寺院の塔としては世界で3番目の高さを誇る高さ137mの南塔は、改修工事中でした。

王宮は、ハプスブルク家が650年間にわたって使用した居城です。この間、13世紀から20世紀まで増改築が繰り替えされたため、各時代の建築様式が随所に見られます。

 

シェーンブルン宮殿

シェーンブルン宮殿は、ハプスブルク家の夏の離宮です。ウイーンを代表する世界文化遺産にもなっています。宮殿内の見学はいつも混雑していますが、中庭に入るだけなら無料です。向こうの高台の上に見えるのがグロリエッテ。前回はそこまで行く時間がなかったので、今回初めてトライしてみました。

シェーンブルン宮殿の中庭 ネプチューンの噴水の向こうにグロリエッテ グロリエッテの丘から見た宮殿 背後に旧市街 右上はシュテファン寺院

坂を上りきると、宮殿の背後にウイーンの旧市街が広がり、シュテファン寺院の塔が高くそびえ素晴らしい眺めです。片道20分程度の距離ですが、グロリエッテにはカフェテラスもあり、1時間以上みておいた方がいいでしょう。

次は国鉄でウイーンの南西の近郊にあるバーデンに向かうため、地下鉄4号線でシェーンブルンからカールスプラッツへ行き、オペラ座前からウイーン南駅行きの市電D系統に乗り換えました。国鉄はシェーンブルン宮殿の近くを通っており、地下鉄4号線から途中で6号線に乗り換えるとメイドリングで国鉄と接続していて近道ですが、24時間券を持っているので始発駅から乗ることにしました。

 


ウイーン南駅から国鉄でバーデンへ

ウイーン市内の24時間券は、市電やバス、地下鉄のほか国鉄にも乗れますが、私が購入したのは有効範囲が市の中心部ゾーン1だけ有効の一番安い券のため、バーデンに行くには乗車前にウイーン南駅で乗り越し部分の乗車券を購入しなければなりません。改札口のないヨーロッパでは下車時の精算はできず、検札時の車内精算ではペナルティーを取られます。

ウイーン南駅の国電Sバーン 2階建て近郊列車をプッシュプルする電気機関車

ウイーン南駅は、南に向かう列車のホームと西に向かう列車のホームがL字型に配置され、両方の線路はつながっていません。駅員に何度も聞いて、やっとバーデンに向かう列車のホームがわかりました。

15分間隔で発車している近郊列車ですから、てっきり青とクリームに塗り分けた電車、Sバーンと思っていたところ、うれしいことに一端に電気機関車が付き、車体に“City Shuttle”と書いた2階建てで最後尾に運転台を持つ客車のプッシュプル列車です。前回の訪問では見かけなかったので、ここ数年間に投入されたものと思われます。

2階建てプッシュプルの客車“シティーシャトル” バーデン駅 シティーシャトルの2階の車内

発車時間を過ぎても列車は動きません。2回車内放送があったのですがドイツ語がわかりません。ドアから首を出して機関車の方をみると、ヘルメットをかぶった作業員が点検作業のようなことをやっています。そうこうするうちに職員がまわってきて、別のホームの列車に乗り換えるように英語で教えてくれました。どうやら機関車の故障のようです。

15分後の次の列車でバーデンに向かいます。列車は複々線区間を西に向かいます。青とクリームの電車Sバーンが各駅停車で、この列車は主要駅のみ停車のようです。郊外に出ると複線となり、駅間隔も長くなります。こうして、ウイーン南から約25分でバーデンに到着です。

 


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