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旅の車窓から
スイス チューリッヒ・ベルン・ジュネーブ 編 |
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スイスへ
スイス連邦はヨーロッパ中南部にある国で、九州よりやや小さく70%が山岳地帯の土地に、700万人余りの人々が住んでいます。 国連にもECにも加盟せずに永世中立を貫き、独自の道を歩んでいます。
西はフランス、北にドイツ、東はリヒテンシュタインとオーストリア、アルプスの南側はイタリアに囲まれ、かつては山で行き来が少なかったからでしょう、州によって人々の話す言語も異なり、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語が公用語になっています。スイス最大の都市は人口35万人のチューリヒ、首都は13万人のベルンです。
2000の夏休みに、スイスの鉄道に乗りに行きました、氷河急行や登山鉄道は別項でご紹介しましたので、ここでは、チューリッヒ、ベルン、ジュネーブの路面電車とスイス国鉄をご紹介します。
2013年のスイスイ再訪は、こちら。
※ 5ページの末尾にそれぞれリンク先を設けました。詳しく知りたい方はご利用ください。
サベナベルギー航空でチューリッヒへ
成田空港からサベナベルギー航空でブリュッセルへ、サベナと共同運行のスイス航空に乗り継ぎスイスのチューリッヒに到着しました。この両社とも、2001年にニューヨーク貿易センタービル等で起きた、同時多発テロ事件後の乗客数の落ち込みにより経営が破綻しています。
スイス航空は政府等の援助を受けて新生“スイス”として再発足し、現在も日本に乗り入れていますが、スイス航空の傘下にあったベルギー政府の国営会社サベナは、SNブラッセル航空が引き継いだものの、路線はヨーロッパとアフリカだけになったようです。
日本から撤退してしまったサベナベルギー航空 | リンデンホフの丘から見た2本の塔を持つスイス最大の大聖堂 |
チューリッヒはスイスの北部に位置する最大の都市で、スイスの玄関口となる国際空港を有し、商工業から金融、文化芸術まで、スイスの中心になる都市です。とは言っても、細長いチューリッヒ湖の北端に位置する人口35万の小さな緑園都市です。
チューリッヒの中心部、旧市街を流れてチューリッヒ湖にそそぐリトマ川の西岸、チューリッヒ発祥の地と言われるリンデンホフの丘に登ると、対岸にはスイス最大のロマネスク様式のグロスミュンスター(大聖堂)がそびえ、歴史を感じる川の東岸沿いのリトマ通りを、青と白に塗り分けた市電が行き交います。
チューリッヒ市電
チューリッヒ市内には市電が縦横に走っています。リトマ川西側の旧市街地には、チューリッヒ湖から中央駅へと続くバーンホフ通り(ドイツ語で駅通り)があり、菩提樹の並木道を市電がかなりのスピードで通り過ぎます。動物園行きの6系統の市電は正面に象のステッカーを貼っています。
リトマ川沿いの道を行く市電 右上はプレディガー教会 |
バーンホフ通りの新型市電 |
チューリッヒ市電の車両には、角張った新型車と丸みのある旧型車を見かけました。前者は2車体連接で、2本を併結した4両編成もあります。後者は2車体または3車体連接車がトレーラーを牽引しています。いずれも、終点がループ線になっているのでしょう、運転台は片側のみで、ドアも進行右側だけの構造です。
動物園行きの旧型市電には象のステッカーが | 旧市街を走る2両連結のトロリーバス |
チューリッヒには、欧米では市電やバスとともに一般的な乗り物であるトロリーバスも走っています。収容力の大きな2両連結の車が、2本のポールを立てて、かすかなモーター音とともに静かに通り過ぎます。
スイス国鉄チューリッヒ中央駅
リトマ川に面したスイス国鉄チューリッヒ中央駅は、ヨーロッパのターミナル駅に多く見られる、上野駅の地平ホームのような行き止まり式の駅です。他のヨーロッパの駅と同様に改札口はありません。構内には土産物屋の他にショッピングセンターや多くのレストラン、カフェなどがあり、駅だけで一つの街を形成しています。
赤いスイス国鉄の機関車 左はRe450型
右はちょっと古いRe4/4型赤いドアがポイントのスイス国鉄
窓上の黄色は1等車の印チューリッヒ中央駅からルツェルン、ジュネーブ、インターラーケン方面に向かうIC(インターシティー)は、チューリッヒ空港始発も多く(所要時間わずか10分)、チューリッヒ中央駅で進行方向が変わります。
車両に描かれた、SBB、CFF、,FFSは、それぞれドイツ語、フランス語、イタリア語(これにロマンシュ語を加えた4つの言葉がスイスの公用語)で表すスイス連邦鉄道の略称だそうです。