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上海で最古の禅宗寺院龍華寺

3日目は、朝から上海で最大活最古の禅宗寺院である龍華寺へ出かけました。ホテルのある徐家匯から近いのですが、タクシーを拾った場所が悪かったのか、遠回りをされた上に渋滞で、初乗り10元で行くと思っていたところが倍の20元も取られました。それでも260円ですが。

上海最古の寺院 龍華寺 境内で祈る人々 太い線香の炎がすごい

龍華寺は、3世紀の三国時代に呉の孫権が、夫に先立たれた母の悲しみを慰めるために建立したのが始まりと言われ、龍華樹の下に弥勒菩薩を安置したのが寺名の由来だそうです。現在の建物は清の時代のもので、文化大革命の際に甚大な損害を被ったため修復されて四半世紀だそうです。

龍華寺のシンボル龍宝塔 龍華寺の仏像

拝観料5元を払うとお線香がもらえます。境内にはいると、大勢の善男善女が火をつけた線香を高く掲げてお祈りをしていて、日本のお寺とはちょっと違った光景です。

道を隔てて立つ龍華塔は、高さは40mあまりのいかにも中国風といった感じの楼閣式7層8角形の塔です。

 


新しい都市型高架鉄道の明珠線

龍華寺から住宅街を10分余り歩いて大きな交差点に出ると、地下鉄明珠線(3号線)の高架線が見え、龍漕路駅があります。2002年の12月現在では、一番新しい明珠線の駅にはまだ券売機も自動改札機もなく、車両も赤いラインの1号線と緑のラインの2号線のドイツ製の電車が暫定的に使われていました。

今では、明珠線用に用意した、南京浦鎮車輛廠と法國阿爾斯通公司(中国南京のメーカとフランスのアルストム社)の合作車両に入れ替わったそうです。

新しい明珠線の龍漕路駅 明珠線上海駅付近
右の信号機は並行する国鉄線のもの

電車は見晴らしのよい高架線を進みます。やがて国鉄の操車場を見下ろしながら国鉄線と並行になり、地平に降りたところが上海駅で、国鉄駅との間は壁で仕切られています。

上海地下鉄明珠線はこちらでもご紹介しています。

 


上海駅の列車

明珠線は国鉄上海駅の裏側に発着しているので、地下通路をくぐって表側にまわります。窓口で1元(13円)の站台票(入場券)を買って上海駅の構内に入ると、空港のようなX線による手荷物検査があります。

中国の駅の入場券は見送り客用で、出迎えは駅の出口(大きな駅では入り口と出口は別になっている)で待つしくみです。跨線橋に付属して各ホーム毎の列車別の待合室があり、そこからホームに降りる階段の入り口が改札口になっています。従って、入場券を持った見送り客は乗客と一緒に改札時間が来るまで待合室にいて、改札が始まるまではホームに降りることができません。

上海駅の新型客車はボデーマウント K79次快速 終着の昆明到着はは2日後の朝

昆明行きK79次快速の待合室の奥で改札が始まっているのを見つけ、ここからホームに降りました。白っぽいクリーム色に窓まわりがオレンジ色の長い編成の客車が停車していて、各車両のデッキの前に1人ずつ車掌が立ち、乗客の切符を確認しています。

デッキ部分の屋根にはエアコンが乗っており、中国の列車も立派になったものです。この時間帯の上海駅では、もうかつての共産圏の標準型のような車体にリブのある、ダークグリーンに黄色の帯の標準型客車は見かけることができませんでした。

構内入れ換え用の東風2型ディーゼル機関車 香港行きK99次快速の東風11型ディーゼル機関車

向こうのホームに白っぽいクリーム色とブルーに塗り分け、台車部分を除いて車体の下までカバーした新型の客車がいたので、行ってみることにしました。低いホームの先端は、職員専用かもしれませんが、隣のホームに渡る通路が線路を横断しています。時折、入れ換え用のディーゼル機関車などが通るので、左右をよく確かめて線路を渡りましたが、とがめられることはありませんでした。

発車前には各車両の入口に車掌が立つ 上海−広州東−九龍(香港)のサボ

一番駅の本屋側の1番線ホームには、新しい東風11型ディーゼル機関車を先頭にした、香港(九龍)行きK99次快速が発車を待っていました。客車は窓まわりが紺色で窓下の赤いラインが高級感を出しています。この列車は、北京−香港間のT97次特快とともに、1997年の香港の中国への返還以来、隔日で運転されているものです。