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ビクトリア駅

さらにテムズ川をさかのぼると、次に現れる鉄橋を渡った列車が到着するのが、いかにも終着駅という感じのホームがドームに覆われた、ビクトリア駅です。この駅の路線も、やはり第三軌条集電で、架線が無くすっきりとしています。

ビクトリア駅 ビクトリア駅に停車中の電車

ビクトリア駅のホームに貫通扉に大きく運行番号を表示し、薄ぼんやりとした小さなヘッドライトを点灯した、食パン型でドアだらけの旧型電車が入線してきました。車内は、ご覧のような4人がけと6人がけのボックスシートで、網棚がそれぞれの座席の上にあります。 かつての日本の国鉄の修学旅行専用電車、“ひので号”や“きぼう号”と同じ座席や網棚の配置です。

旧型電車はドアがいっぱい 貫通扉に小さなヘッドライト 車内は4人がけと6人がけのボックスシート

駅を出て近くにはエリザベス女王の居城、19世紀のビクトリア女王以来歴代の王の住まいとなっているバッキンガム宮殿もあります。

 


ロンドン名物二階建てバス

ロンドン市内を縦横に走るバスは二階建て。多くがワンマンカーですが、私が訪れた1999年当時は、ルートマスターと呼ばれるフロントエンジンで最後部の乗降口にはドアが無く、車掌さんの乗っている旧型の二階建てバスも、まだ多くの路線で走っていました。

ロンドン名物の二階建てバス 旧型の二階建てバス“ルートマスター”

1999年の訪問時には、ロンドンの街中の至る所で見かけたルートマスターも老朽化には勝てずに、2005年の12月に、ロンドン市民に惜しまれながら去っていったことは、日本のマスコミでも報道され ています。

 


パディントン駅

ロンドンから帰国の日、都心部から北西寄り、ホテルに近くにあるパディントン駅に行ってみました。ここには、バースやブリストルなどイングランド西部や南西部と南ウェールズ方面の列車が発着します。また、日本からの直行便が着く、ヒースロー空港に乗り入れるヒースローエクスプレスのターミナル駅でもあります。

パディントン駅の駅舎 近郊型の気動車

いくつものドームを持つ行き止まり式の駅で、ヒースローエクスプレスは電車ですが、その他の列車は近郊列車も含めディーゼルで、排気ガスを勢いよくはきだしています。

ヒースローエクスプレスとIC125の並び グレートウエスタン鉄道のディーゼル特急IC125

両端のディーゼル機関車が客車をはさんだ固定編成で、最高時速125マイル(約200km/h)の元国鉄IC125が、グレートウエスタン鉄道の衣裳をまとって、次から次へと出入りしています。

ヒースロー空港に向かうヒースローエクスプレス ヒースローエクスプレスと乗務員

ヒースローエクスプレスも、JRの成田エクスプレスに比べるとずいぶん本数が多いようですが、乗客はまばらです。ヒースロー空港からは、チューブのピカデリー線が ロンドンの都心と直結しているので、美人の乗務員を乗せたヒースローエクスプレスでも、乗り換えの不便さと運賃の高さで苦戦しているように見受けます。

インターシティーを牽引するディーゼル機関車 IC125と客車によるインターシティー

このほか、当時のパディントン駅には、ディーゼル機関車が客車を牽引するインターシティーも入線してきていましたが、最近はどうなっているでしょうか。

 


旅のヒント

英国を訪れてから既に6年半が経過しています。古いものを大切にするお国柄から、エジンバラも湖水地方も、コッツウォルズもバースも、そのままだと思います。首都ロンドンには、テムズ川の ほとり、ビッグベンの対岸にできた巨大な観覧車、ロンドン・アイが人気を集めているそうですが、その他のここでご紹介したところは何も変わっていないと思います。

乗り物では、ここで紹介したロンドンのスラムドアの旧型国電が新しい電車に交代して姿を消し、時速200km/hで走るにもかかわらず手動扉のIC125も、新型のディーゼル車に置き換えられて数を減らしているそうです。旧型二階建てバスルートマスターは、ロンドン市民に惜しまれながら引退したとか。

その一方で、英国には各地に多くの保存鉄道があり、蒸気機関車を運転している所だけでも100ヶ所以上にのぼるそうです。また、日本の保存蒸気機関車とは異なり、その多くはボランティアの手で運営されているそうです。

エジンバラから湖水地方、コッツウォルズ地方、バースを経てロンドンまで、1週間余りの駆け足旅行では、残念ながら保存鉄道やヨークにある世界一の鉄道博物館を訪ねることはできなかったばかりか、ロンドンの大英博物館にも行けませんでした。

日本人観光客が多く行く有名な観光地は一通り巡ったので、今度はもう一度、ロンドンと各地の保存鉄道を巡る旅に出直したいと思っています。保存鉄道のクラシックな列車や電車、鉄道馬車が観光の目玉になっているマン島にも足を伸ばしたいですね。

でも、英国の食事は、はっきり言ってどれもこれもおいしくなかったですね。イギリス料理を一週間食べ飽きた後で、ロンドンで探したチャイナタウンのラーメン、インドのカレーのおいしかったこと。 食ならやっぱりアジアです。

1999年9月旅
2006年3月記

 


お役に立つリンク集

これからお出かけになる方や鉄道ファンの方に役立ちそうなリンクをそろえました

 


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