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ストーンヘンジ

バスはストーンヘンジに向かいます。多少の起伏のある平原の、周りには何もないところに、巨大な石のかたまりが 出現します。世界遺産の巨石群ですが、祭祀場だったのか天文台だったのか、いろいろな説が存在しますが、誰が何のために建設したのかまだ解明されていません。

巨石を積み上げたストーンヘンジ 直径約100mの円形に高さ4〜5mの30個の立石が配置 上に石を積み門型にも

近くの駐車場 でバスを降り、音声案内を借りて(もちろん日本語もあります)順路に沿ってストーンヘンジの周りを一周する通路を歩きます。以前はサークルの中まで入れたそうですが、今 では石の保護のため周囲から眺めるだけになっています。

ストーンヘンジをあとに、イングランドの首都ロンドンに向かいます。

 


地下鉄で巡る首都ロンドンへ

ロンドンの地下鉄は、Undergroundアンダーグラウンドと呼ばれています。Subwayサブウエーはアメリカ方言で、 日本を始め一部の国では地下鉄を指す場合もありますが、ヨーロッパをはじめ一般には地下道の意味です。地下鉄の1日券を買ってロンドンの市内観光に出発です。

ロンドンの地下鉄は、12の路線があります。まだ日本が幕末の1863年に、ロンドンでは世界で初めての地下鉄が開通しています。当時は蒸気機関車が牽引していて、地下のトンネルもホームも煤で真っ黒になったとか。地下の浅いところを走る古い路線には、所々にオープンになっている部分があり、ここで煙を吐いて加速したなどといわれています。写真は、サークルライン(環状線)が地表に顔を出した部分です。

ロンドンの地下鉄とドックランドレール、トラムリンク、それに国鉄の路線図は、こちらをご覧ください

地下の浅い部分を走るサークル線 4本のレールに注目 ゆったりとしたロングシートに肘掛けのついたサークル線の車内

1890年頃には電気機関車の牽引になって煤煙からは解放され、今では全て電車になっています。集電は、銀座線や丸ノ内線と同様に線路脇に設けた第三軌条ですが、車輪の乗る2本のレールの間にもう1本レールがあります。電気を走行用のレールに戻さずに、この中央のレールを使用しているのでしょうか? これを見て、昔のOゲージの鉄道模型を思い出しました。お解りいただけますか。

チューブを走るベーカールー線の電車 車体の断面が小さいためドアが屋根の部分までかかる

20世紀になって新しく建設された、地下の深い部分を走る地下鉄は、建設費を節約するために管のような断面の小さなトンネルを掘り、その断面ぎりぎりの半丸形状の車両で運転されています。これが、地下鉄をチューブと呼ぶ語源になったとか。

新しいチューブの電車は窓も屋根までかかる チューブのセントラル線の狭い車内

乗り降りのときに頭をぶつけないように、電車のドア天井部分まで開くようになっており、新しい車両では側窓も天井部分にかかっています。電車とトンネルの壁面との隙間はごくわずかで、危険防止のためか窓は開かず、冷房がないため夏季の車内は蒸し暑くなります。

2005年の自爆テロに狙われたピカデリー線は、このチューブの路線だったため、狭いトンネルに阻まれて爆破された車内からの乗客の救出や復旧作業が困難を極めたことが想像されます。

ベーカールー線べーカーストリート駅のホーム シャーロックホームズの事務所はビルの1階

4つの路線が交わるベイカー・ストリート駅。名探偵シャーロック・ホームズとその相棒のワトソン博士の下宿権事務所があった(ことになっている)場所、“221b Baker St.”にある建物には記念のプレートが埋め込まれ、数軒先にはシャーロック・ホームズ博物館もあります。

ベイカー・ストリート駅のホームの壁に、ご覧のようなシルエットが描かれていますが、これはチューブのベーカールー線のホームだけです。

 


タワーブリッジ

テムズ川に沿って走るディストリクト線に乗り換えて、タワーブリッジロンドン塔に向かいます。この路線にはセミクロスシートの車両があり、 車内には吊革ならぬイギリス名物の吊り玉がぶら下がっています。

 

ディストリクト線の電車は連結面に転落防止柵 イギリス名物の吊革ならぬ吊り玉とセミクロスシートの車内

19世紀末に完成したタワーブリッジは、ビクトリア調の優雅なデザイン。船が通るときは中央部分が跳ね上がる構造です。東京隅田川のかちどき橋は開閉しないように固定されていますが、こちらはまだ現役です。テムズ川の水運が重要な交通機関だった頃は、1日に何十回と開いていたそうですが、今では数回だとか。

テムズ川に架かるタワーブリッジ テムズ川の向こうにロンドン橋 左の戦艦はベルファスト号

タワーブリッジからロンドン橋の方向を見ると、第二次世界大戦や朝鮮戦争でも活躍した巡洋艦ベルファスト号が戦争博物館の一部として、余生を送っています。

 


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