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ショパン博物館へ

ワルシャワの市街地の南東にある広いワジェンキ公園ショパンの像に立ち寄ってから、ワルシャワから50kmあまり西へ、バスで1時間少々のところにあるジェラゾヴァ・ヴォラへ向かいます。

ワジェンキ公園のショパン像 広場に移動遊園地が来ていた

途中のブロフフ村の広場で、移動遊園地を見かけました。子供達に夢を与えるために各地を巡っているのでしょう。その隣に16世紀に建てられた教会が あります。ここは、ショパンの両親が結婚式を挙げ、ショパンが洗礼を受けたところだそうです。

ブロフフ村の教会 簡素な教会の内部

教会からさらに15分ほど走ると、バスはショパンの生家に到着します。広い敷地の林の中にある一軒家は、ショパン博物館として公開され 、庭にはショパンの像が建っています。

     
博物館になったショパンの生家       庭にはショパンの像が

博物館の中には、ショパンのピアノや直筆の楽譜(複製?)などが展示され、珍しく写真撮影が可能です。別室では、ピアノのミニコンサートが行われています。

     
ショパンの生家の内部       ショパンのピアノと直筆符

 


ワルシャワのトラム

ワルシャワの市内には、縦横にトラムが走っています。旧型車から新しい部分低床の連接車まで、ポーランドの国産車、コンスタル社製で統一されているようです。冷房などありませんが 高性能で、いずれも過減速は良く、専用軌道のみならず併用軌道でもかなりの高速で走行します。

ワルシャワ旧市街付近を走る旧型車の2連 旧型車の室内は白熱灯

赤と黄色の標準色の他、広告塗装もあります。全て片運転台で、ドアも右側のみ。終点ではループ線で方向転換をします。 旧型車の2連の室内灯はグローブに入った白熱灯。夜間の室内は暖かみのある空間です。

全てワンマンカーで、乗客はキオスク等であらかじめ乗車券を購入して、乗車時に入り口近くの黄色いキャンセラーで刻印します。

キュービックタイプの2連 キュービックタイプの車内

一番よく見かけるのは、キュービックタープの2連。米国PCC車と同様に、アクセルとブレーキは足踏みペダルになっていて、運転に手は使いません。

PCCカーと同じ足踏みのアクセルとブレーキ ちょっと近代的なタイプの2連

前面が半流線型になったタイプの2連や、これを発展させた部分低床の3車体連接車もあります。ポーランドでは、まだ全低床車は造れないのでしょうか。

部分低床の3車体連接車 部分低床の連接車の車内

 

ワルシャワのライトレールと地下鉄

ワルシャワ中央駅付近で、列車や国電と並行して走る、高床路面電車のような2車体連接車を2編成併結した車両を見かけました。これをライトレールといえるかは疑問ですが、吊りかけモーター音を唸らせています。

路面電車タイプの2車体連接車の重連 ロシア製の地下鉄車両

ワルシャワの地下鉄は、鉄道のワルシャワ中央駅近くを通り、市内を南北に貫く1路線のみ。ロシア製の車両とフランス製の車両が併用されています。残念ながら観光には使えません。

フランスアルストーム社製の新車 フランスアルストーム社製の車内

 


ヴィラヌフ宮殿

空港に向かう途中で、ワルシャワの南の郊外にあるヴィラヌフ宮殿に立ち寄りました。ここは、17世紀末にポーランド王が建てた、美しいバロック様式の夏の離宮です。

ヴィラヌフ宮殿 ビヴィラヌフ宮殿の裏庭

宮殿内には、数多くの壮麗な内装の部屋があり、豪華な調度品も置かれていますが、内部の撮影は禁止。こちらでご覧ください。 宮殿の裏に回ると、池やバラ園など美しい庭園が広がります。

 


旅のヒント

ポーランドはECに加盟しましたが、通貨はまだズロチです。日本円とのレートは概ねユーロと連動しているようで、2008年1月現在では1ズロチが45円程度です。2006年夏の出発前にネットで調べたところ、当時は1ズロチが38円程度でした。ところが、ワルシャワ空港で両替しようとすると、なんと1ズロチが50円もするではありませんか。

両替時に1/4が目減りしてしまう計算です。それほど、ポーランドにとっては日本円は不要な通貨なのでしょう。あまりのレートの悪さ(とういうか手数料の高さ)に、必要最小限の金額を、手持ちのユーロからズロチに両替しました。ポーランドにとってユーロは欲しい通貨ですから、売り買いの差額も小さく、円→ユーロ→ズロチと2回両替しても、円からズロチに直接両替するより遙かに有利です。米ドルからの両替も同様です。

ワルシャワやクラクフの街中には、クレジットカードでキャッシングできるATMがたくさんあります。必要に応じて少しずつ現金が出せ、しかもわずかな金利だけで済むので一番有利ですが、空港の中では見かけませんでした。

一度ATMで、ボタンを間違えて1000ズロチのつもりが4000ズロチ出してしまいました。余ったズロチは、帰国当日にワルシャワのショッピングセンター内にある両替所で米ドルに戻しましたが、空港に比べレートは良く、ここでの日本円のレートも空港ほどひどくはなかった様に記憶しています。

ポーランドというと、アウシュビッツをはじめとして、戦争のイメージがつきまといます。しかし、実際に行ってみると、かつての鉄のカーテンの向こうで経済発展が遅れたことによる部分も多いでしょうが、古いヨーロッパが残り(ワルシャワ旧市街のように戦争で破壊されてもかつての姿に復元し)、物価が安く、ドイツの隣だからと全く期待していなかった食事もおいしく、パックツアー客を連れて行く土産物屋のシステムもまだできていません。大変満足できる行程でした。

2006年 8月旅
2008年 1月記

 


お役に立つリンク集

これからお出かけになる方や鉄道ファンの方に役立ちそうなリンクをそろえました

 


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