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地下鉄Uバーンで動物園前へ

レーマーから動物園前へは、14系統のトラムで直接行けるのですが、地下鉄Uバーンにも乗ってみることに。一部に新車も導入されていますが、入線してきたU4系統は塗色が変わっただけで 、14年前の訪問時と同じ旧型の連接車2組の4連です。

Uバーン4系統と旧型車の車内
Uバーン7系統 路面電車タイプの旧塗色 Uバーン5系統

U5系統には、低いホームではステップも使える路面電車タイプの車両が使われています。オレンジとクリームの旧塗色がまだ残っています。レーマーからUバーンで動物園に行くには、U4系統に乗って次の駅でU6またはU7系統に乗り換えて1駅です。

Uバーン2系統の新型車 動物園前のトラム

 


フランクフルトのリンゴ酒電車

動物園前まで来たのは入園するわけではなく、週末の午後に運行されるリンゴ酒電車 Ebbelwei Express に始発から乗るためです。発車時刻の13時30分より少し前に、赤い2軸単車がトレーラーを2両牽引して現れ、ループ線をぐるっと回って方向転換。本線に合流するポイントの手前で時間待ちです。

動物園前のループ線で折り返すリンゴ酒電車 先頭の電動車
2両目の付随車 3両目の付随車
動物園前を発車 レーマーを行くリンゴ酒電車

ここから乗れるのかと思って運転手に尋ねると、停留所で待てとのこと。定期運行のトラムをやり過ごしてから、動物園前の停留所に横付けします。ミニプレッツェルをおつまみに、この地方の名産のリンゴ酒を味わいながら、レーマー、中央駅、見本市会場など、55分間のフランク フルト市内巡りの始まりです。

フランクフルトのリンゴ酒電車は、動画も含めこちらで詳しく紹介しています

 


再びレーマーへ

リンゴ酒電車を堪能して動物園前で下車して、14系統のトラムで再びレーマーに向かいます。大聖堂のミサは終わっていて、内部の見学ができます。でも、きらびやかなステンドグラス等、カトリックの大聖堂や教会を見てきたベルギー帰りの目には、フランクフルト大聖堂はずいぶん質素に映ります。

レーマーのトラム フランクフルト大聖堂
大聖堂前のローマ遺跡と大聖堂の内部

リンゴ酒電車のアップルワイン1本では飲み足りないので、レーマー広場のオープンカフェでソーセージをつまみにビールで休憩です。大にする、それとも中?と聞かれてジョッキを見せてもらいました。フランクフルトの中ジョッキは、ブリュッセルの大に相当しますね。パンまで付いてきて満腹。晴れた日には、リンゴ酒よりビールの方がおいしいですね。

ビヤ樽をテーブルにしたレーマー広場のカフェ ソーセージをつまみにビール

レーマーから文豪ゲーテの生家、ゲーテハウスに向かいましたが場所がよくわかりません。道端で地図を見ていると、若い女性が何を探しているのと英語で声をかけてくれます。ゲーテハウスと言ったところ、通じたのか通じなかったのか、私知らないわ。

歩行者天国の賑わい カタリーナ教会

すぐ近くのハウフトヴァッヘはフランクフルトの中心、カタリーナ教会やデパートのガレリア・カウフホーフが建ち、歩行者天国は賑やかなショッピングストリートです。通りの向こうに見えるエッシェンハイマー塔は、フランクフルトが要塞都市だったころの15世紀に建った監視塔の一つだとか。

エッシェンハイマー塔 ガレリア・カウフホーフ

 


Sバーンで中央駅・空港へ

ハウフトヴァッヘの駅には、Uバーンと並行して地下を走るSバーンのホームもあります。旧型の4扉3両編成のボギー車と、新型の3扉4両編成の連接車がありますが、編成単位の長さやドアの位置 は揃えているようです。2編成併結の列車が多いようです。Sバーンには車端部の一角が一等室になっていますが、座席は2等と全く変わらないように見受けます。

Sバーンの新型連接車 Sバーンの1等室部分

Sバーンを中央駅で降りて、地上のホームに上がり時間つぶしを兼ねて出入りする列車の見学です。ローカル輸送の新型車は、シーメンスやアルストームの既製品の部分低床車が増え、14年前に比べるとバラエティーに乏しく、日本もそうですがドイツでも、どんな車両が来るかなというわくわく感が少なくなってきました。

EL牽引のローカル列車 ローカル線の低床連接車

ホテルに戻って荷物をピックアップし、Sバーンでフランクフルト空港駅に向かいます。塗色は変更されたものの、14年前に乗ったのと同じ旧型車 、正面2枚窓で4扉のボギー車です。しまった、写真に収めるのを忘れた。

 


旅のヒント

往路、フランクフルト空港駅からコブレンツ乗り換えでルクセンブルグまでのICと、復路のブリュッセルからフランクフルト中央駅までのICEインターナショナルのチケットは、ドイツ鉄道のホームページから割引料金で購入しました。ICEの方は、乗車の1ヶ月ほど前の購入でしたが、土曜日の午後便ということもあってか、正規料金の104€に対して49€のチケットをゲットできました。ただし、変更不可、払い戻しに15€の条件付きです。

+2.5€で座席指定ができるので、コンパートメントではない開放室の窓側を指定しました。合計51.5€です。残念ながら、飛行機や日本の新幹線のような、ネットから特定の座席を直接指定できるシステムにはなっていません。往路のICは、途中で乗り換えがありますが、2.5€で両方の列車の指定席を確保できます。

その後、ブリュッセルのトラム博物館の開館日と時間が週末の午後とわかり、乗車20日ほど前にICEインターナショナルを一旦キャンセルして、夕刻便に取り直しました。クレジットカードには、34€が戻ってきました。キャンセル料+指定席料が1回無駄になりましたが、それでも変更やキャンセルが可能な正規料金に比べ、お得に乗車できました。

往路のフランクフルト空港駅からルクセンブルグは、乗り換えのコブレンツから先もICを使用する場合のみ割引料金が選べ、REの場合は全区間正規料金となります。飛行機到着からICの発車まで2時間では危ないかなと思いながらも、午前中に1本だけある ルクセンブルグ直通のICに接続する時間のチケットを取りました。

結果は、飛行機の遅延により間一髪アウト。機内で隣の席になった、北京で仕事を済ませてドイツに出張するという香港人のビジネスマンに、中国国際航空はよく遅れるのかと聞いたところ、いつも遅れるとの返答。確かに、北京乗り継ぎの往復で4便に乗りましたが、概ね定時に到着した復路のフランクフルト→北京を除く3便は、1時間〜3時間の遅延でした。

帰国後、Flightstats というサイトを見つけました。航空会社とフライトナンバー、日付を入力すると、当該便のその日の運航状況とともに、過去2ヶ月間の実績をもとに定時率が%と★の数で表されます。私の登場したCA965便の定時率は、5点満点のわずか0.6点。確かに隣の乗客が言っていた通りです。

また、当該航空会社の運航する国際線、国内線の代表的な20便の定時率、平均と最大遅延時間、フライトキャンセル率などの情報も得られます。ANAは国内線が多いものの国際線も正確ですね。JALも北京便を除けば立派。ハードに大差はなくても、ソフト面では 日本の飛行機と中国国際航空とは雲泥の差です。ただし、サーチャージを含めた運賃も。

一方、Airline Accident Rates によると、過去の事故率等から見た安全性では、中国国際航空(Air China)はANAよりは劣るもののJALに比べると安全との評価です。リンク先の表で2番目に危険度が高い数字が示されている China Airlines は、台湾の中華航空です。

これらは、旅行の計画を立てるにあたっての、目安の一つにしたい情報です。

 


お役に立つリンク集

これからお出かけになる方や鉄道ファンの方に役立ちそうなリンクをそろえました